夏の暑さ・夏バテに強くなる。 対処ではなく、コンディショニングという考え方。

夏の暑さ・夏バテに強くなる。 対処ではなく、コンディショニングという考え方。

「ちゃんと対策しているのに、なぜ夏は体調を崩すのか」

喉が渇いたらしっかり水分補給をしている。冷却グッズを使っている。なるべく涼しい場所にいるようにしている。それでも毎年、夏になると体がだるくなったり、朝すっきり起きられなかったりする––––。
そんな経験はないでしょうか。

実は、「知っている対策をしている」にもかかわらず夏に体調を崩してしまう人には、共通した理由があります。それは、対処と根本的な対応を混同していることです。
喉が乾いてから水分を摂るのは、失ったものを補う行為です。冷却グッズを使ったり、涼しい場所に移動するのは、暑さのダメージを一時的に避ける行為です。どちらも大切ですが、どちらも「すでに消耗し始めた体」を前提にした後手の対処にすぎません。
本来必要なのは、そもそも暑さに対応できる体と環境をつくっておくこと。それが、コンディショニングという考え方です。体温調節の機能を整え、自律神経を疲弊させず、夜に深く回復できる状態をキープする。その土台があってはじめて、水分補給も涼しい環境も本来の力を発揮します。

この記事では、夏の体の中で何が起きているのかを順を追って解説し、昼と夜それぞれにできるコンディショニングの習慣を紹介します。

この記事でわかること

  • なぜ「水分補給・冷却グッズ・涼しい場所」だけでは夏の体調不良を防げないのか

  • 夏の体に起きている「体温調節コスト・自律神経の疲弊・睡眠の質低下」3つの消耗の正体

  • 消耗が重なると体のセンサーが狂い、熱中症リスクが高まるメカニズム

  • 昼の消耗を小さく抑えるための、日常に取り込める3つの習慣

  • 夜の入浴・睡眠環境を整えて回復力を最大化するルーティン

  • 室温・湿度・寝具・パジャマの4つをセットで整える睡眠環境のつくり方

  • 今夜からすぐ実践できる、水分補給・入浴・入眠前行動のTips

 

夏の体に起きている「3つの消耗」

まず知っておきたいのは、夏の体がどれほど消耗しているか、ということです。

 

  • 体温調節コストの増大

  • 自律神経の疲弊

  • 睡眠の質の低下

 

の3つの消耗について説明します。

体温調節コストの増大——ただ存在するだけで、体は疲弊する

人間の体は、深部体温(体の内部の温度)を37℃前後に保ち続けようとするよう設計されていて、この深部体温のときに身体の生理機能が最適に活動するようになっています。外気温が上がると、その温度を守るために「冷却システム」がフル稼働します。汗をかいて熱を逃がし、皮膚の血管を広げて体表面から放熱する——この2つのメカニズムが、真夏は休むことなく動き続けます。

この体温調節作業が、想像以上のエネルギーと水分を消費します。夏の疲れは、意志や気力の問題ではありません。体が体温調節のためにリソースを使い果たしているサインです。
さらに現代の生活では、冷房による「屋内の冷え」という消耗も加わります。室外が高温で身体の冷却システムを働かせていたと思ったら、冷房でキンキンに冷えている部屋に入ると、汗冷えも伴って急激かつ必要以上に体温が低下しそうになり、逆に身体を温めなくてはいけなくなる。屋外の高温と冷房の効いた屋内を1日に何度も行き来することで、体温調節の機能はさらに酷使されます。

自律神経の疲弊——温度差の繰り返しが、体の司令塔を狂わせる

体温調節を担っているのは自律神経です。交感神経と副交感神経がバランスをとりながら、発汗・血管の収縮と拡張・心拍数の調整を行っています。

問題は、急激な温度差を1日に何度も繰り返すことで、この切り替えが自立神経を過剰に酷使してしまう点です。冷房の効いた室内に入るたびに「体を温めろ」というシグナルが走り、外に出るたびに「熱を逃がせ」というシグナルが走る。外気との温度差が大きいほど自律神経に負担がかかるため、可能な限り温度差は小さく(目安:外気との差6~8℃以内)納められるのが理想です。また、過度に身体が冷えてしまうと、血流の悪化や冷え・倦怠感・頭痛として体に現れてくることがあります。

特別なことをしているわけでもないのに「なんとなくだるい」「食欲がわかない」と感じる。「冷房の中にいるのになぜか疲れる」「帰宅するとどっと疲れを感じる」——そんな経験が続いているなら、体の司令塔が静かに消耗しているサインかもしれません。

睡眠の質の低下——夜に回復できないと、消耗がリセットされない

夏のコンディショニングで最も見落とされがちなのが、夜の問題です。

深部体温が就寝1〜2時間前から緩やかに下がり始めることが、深い睡眠への入り口です。眠りにつく際、手足の血管が広がって体表から熱を逃がし、深部体温が下がることで脳と体の回復のプロセスが始まります。

ところが熱帯夜では、室温が十分に下がらないために手足からの放熱がスムーズにいかず、このプロセスが妨げられます。高温・高湿の環境は覚醒の増加・深いノンレム睡眠(体の修復に深く関わる眠り)の減少・レム睡眠(脳の回復に関わる眠り)の短縮をもたらすことが研究によって示されています(Okamoto-Mizuno & Mizuno, Journal of Physiological Anthropology, 2012)。

「朝起きてもすっきりしない」「熟睡できた気がしない」——その蓄積が、翌日の体温調節能力を着実に削り取っていきます。


消耗が積み重なると、体のセンサーが狂い始める

3つの消耗が積み重なると、体は「適応力が落ちた状態」に入ります。単純な疲れとは違い、体のセンサーそのものが狂い始める段階です。
体のセンサーが狂い始める3つの状態を説明します。

 

  • 発汗反応が鈍くなる

  • 脱水に気づきにくくなる

  • 体温調節が追いつかなくなる

 

発汗反応が鈍くなる

 睡眠不足の状態で運動した場合、全身の発汗量が通常の睡眠をとった場合と比べて約27%減少し、発汗センサーの感度が約38%低下するという研究結果があります(Sawka et al., American Journal of Physiology, 1984)。この数値は運動時の条件下で得られたものですが、睡眠不足が体温調節を担う自律神経系そのものに影響を与えることは、その後の研究でも繰り返し確認されています。つまり、暑い環境に置かれても本来の速さで汗をかけず、熱を逃がす機能そのものが鈍った状態になるということです。睡眠不足や強い疲労が続いている状態で「最近、夏の暑さが気にならなくなってきた」と感じる場合は、適応が進んだのではなく、センサーが疲弊しているサインである可能性があります。

 

脱水に気づきにくくなる

 喉の渇きを感じるのは体内水分が約2%失われた時点とされていますが、自律神経の疲弊によってこのセンサーも鈍化します。「喉が渇いていないから大丈夫」という判断が、知らず知らずのうちに脱水を進行させます。センサーが狂っているからこそ、意識的な先手が必要になるのです。 

 

体温調節が追いつかなくなる

 発汗・血管の拡張・呼吸による熱放散——これらすべてのタイミングが遅れ、体内に熱がこもり始めます。睡眠不足が体温調節機能に影響を与えることは複数の研究で報告されています。その影響の大きさは睡眠不足の程度や継続期間によって異なりますが、日々の睡眠の質が体の冷却機能と無関係でないことは確かです。外見上は元気に見えても、体の内側では深刻なオーバーヒートが静かに進んでいる可能性があります。

 

「対処」で防げない熱中症が、毎年起きている

消耗が重なった状態が続くと、体は熱中症の直前段階へと近づきます。実は、睡眠不足は熱中症の独立したリスク因子のひとつとして、医学誌 New England Journal of Medicine に掲載されたレビュー論文にも明記されています。肥満・脱水・暑熱順化不足と並ぶリスクとして、睡眠不足が医学的に位置づけられているのです。


熱中症には大きく2つのパターンがあります。日中型は、炎天下の屋外や運動中に体温が急上昇するパターンです。頭痛・めまい・吐き気が主な症状として広く知られています。

一方、見落とされがちなのが夜間型熱中症です。熱中症による救急搬送のうち、発生場所として最も多いのは屋外ではなく「住居」で、全体の約39%を占めています(消防庁「令和6年熱中症救急搬送状況」)。就寝中や起床直後に起こるこの熱中症は、脱水・高い室温・睡眠中の発汗が重なることで引き起こされます。「朝、頭が重い」「夜中に異常に喉が渇く」「起き上がると立ちくらみがする」——そんな症状が続いているなら、すでにリスクゾーンに入っている可能性があります。

「水分補給をしていれば大丈夫」「涼しい場所にいれば安心」という意識があっても、体のセンサーが狂った状態では、どちらの対処も十分に機能しません。センサーを狂わせないこと——つまり日常のコンディショニングこそが、最も根本的な熱中症予防になります。

 

昼のコンディショニング|消耗を小さく抑える3つの習慣

夏の体の消耗は、「熱い・暑い」と感じる場面だけで起きているわけではありません。冷房の効いた室内と屋外を行き来するたびに、自律神経は静かに消耗を重ねています。

昼間の消耗を抑えることは、夜の回復力を守ることに直結します。どれだけ夜の環境を整えても、昼に体の資源を使い果たしていれば、回復の深さは限られます。

ここでは、特別な努力を必要とせず日常に取り込める

 

  • 温度差を「受けすぎない」環境と着こなし

  • 喉が渇く前に飲む「先手の水分補給」

  • 日中の熱負荷を「受け取らない」工夫

 

という3つの習慣を紹介します。

 

温度差を「受けすぎない」環境と着こなし

夏のコンディショニングの出発点は、自律神経を余計に消耗させないことです。そのためには、体が受ける温度刺激の総量を意識して減らすことが大切です。

肌に直接触れるウェア選びも、体温調節に直結します。吸湿速乾性の高い素材は汗を素早く吸収・蒸発させ、体表温度の急上昇を抑えます。素材の通気性と吸湿性を意識するだけで、体が感じる暑さのストレス自体を軽減できます。

室内に入る際は、玄関や日陰など中間の空間で少し体を慣らしてからにするだけでも、自律神経への衝撃が和らぎます。冷房の設定温度は、外気との差を6〜8℃以内に抑えることを目安にしましょう。上着なども活用し、冷房の強い環境では上着を羽織るなども意識してみてください。


喉が渇く前に飲む「先手の水分補給」

水分補給の基本は、「渇いてから飲む」から「渇く前に飲む」へと切り替えることです。センサーが鈍り始めている状態では、喉の渇きという信号自体が頼りになりません。だからこそ、時間を決めてこまめに補給する習慣が大切になります。

特に起床直後は睡眠中に水分が失われているため、朝一番の1杯(200〜300ml、常温の水または白湯)はぜひ習慣にしてください。日中は1〜2時間に1回、少量ずつこまめに補給するのが理想です。一度に大量の水を補給してしまうと、身体に上手く吸収されて利用されずに、排尿として外にでていってしまいます。

発汗が多い日はナトリウム・カリウムといった電解質も意識して、スポーツドリンクや経口補水液を活用しましょう。夕方以降は冷たい飲み物より常温の水や、特に冷えやすい方は白湯を選ぶことで、内臓への刺激を抑えて夜の回復を妨げないようにしましょう。


日中の熱負荷を「受け取らない」工夫

昼間の消耗を小さく抑えることが、夜の回復力を守る土台になります。外出時に日傘・帽子を活用し、移動を日陰伝いにするだけで、体が受け取る熱の量は大きく変わります。日中に体力を使い果たしてしまうと、夜にどれだけ環境を整えても回復の深さは限られます。

昼のコンディショニングをサポートするTENTIALのアイテム

「暑い・涼しい」の繰り返しで、体は静かに消耗しています。肌に直接触れるウェアを見直すだけで、体温調節にかかるコストを小さく抑え、日中からコンディショニングをしていきましょう。 

 

【冷感ライトワッフル】 シリーズ

接触冷感素材を使用した、夏の日中用リカバリーウェア。ワッフル生地が肌との接触面積を減らし、汗をかいても素早く乾く。室内外の温度差ストレスを軽減します。

 

  • 【冷感ライトワッフル】リカバリーアンダーウェア メンズ

https://tential.jp/products/underwear-light-waffle-set-men-26ss

  • 【冷感ライトワッフル】リカバリーアンダーウェア ウィメンズ

https://tential.jp/products/underwear-light-waffle-set-women-26ss

 

【スムースドライ】シリーズ

吸汗速乾性に優れた機能素材を採用。動きやすく、汗冷えしにくい設計で、仕事中のオフィスや移動中での不快感を抑えます。

 

  • 【スムースドライ】アンダーウェア半袖(Vネック) メンズ

https://tential.jp/products/underwear-smooth-dry-short-sleeve-men-26ss

  • 【スムースドライ】キャミソール ウィメンズ

https://tential.jp/products/underwear-smooth-dry-camisole-women-26ss

 

夜のコンディショニング|回復力を最大化する入浴と睡眠のルーティン

昼間に消耗を抑えることができても、夜に深く回復できなければ、翌日の体は前日より少しずつ底上げされた疲弊状態からスタートすることになります。消耗は積み重なり、回復も積み重なります。

夜のコンディショニングで軸となるのは、「体が本来持つ回復のプロセスを妨げないこと」です。深部体温を自然に下げるための環境と行動を整えることが、その第一歩です。入浴・リラックス習慣・睡眠環境の整える3つのセットについて考えることで、体の回復力は大きく変わります。

 

「今夜の湯船」が、明日の熱中症リスクを下げる

「夏は暑いからシャワーだけ」という習慣になっていませんか? 実は夏こそ、ぬるめの湯船に浸かることが大切です。理由は2つあります。

  • 暑熱順化

  • 入眠準備

です。

 

暑熱順化(じょくねつじゅんか)とは、体が暑さに慣れていくプロセスのことです。適切な体温上昇の刺激を繰り返すことで、発汗のタイミングが早まり、発汗量が増え、熱を逃がす効率が上がっていきます。暑熱順化には数日から2週間程度かかるとされており、日中をほとんど冷房の中で過ごす方や夏に運動量が落ちがちな方にとって、湯船での意図的な体温上昇は、屋外での暑さへの適応を補う有効な手段です。「暑さに対応できる体をつくる」コンディショニングそのものと言えます。

 

入眠準備としての入浴は、深部体温の動きを活用した仕組みです。お風呂に入ると一時的に深部体温が上がります。その後、上がった体温を戻そうとして手足の血管が広がり、体表から熱が放散されます。この深部体温の下降が、自然で深い眠りを誘うスイッチになるのです。目安は、就寝90〜120分前に38〜40℃のぬるめの湯に10~15分ほど浸かること。入浴前にコップ1杯の水を飲んでおくと、汗をかきやすくなり脱水も防げます。シャワーしか使えない日は、首の後ろ・仙骨・足元の3カ所に熱めのお湯を10〜15分当てるなどして工夫しましょう。

 

眠る前の「リラックスルーティン」で体を整える

入浴後から就寝までの時間も、回復力を高める大切な準備時間です。

就寝30分前には部屋の照明を落とし、スマートフォンのブルーライトを避けましょう。コンテンツそのものが刺激になることも忘れずに。 動画・SNS・ニュースはもちろん、「続きが気になるドラマ」「ワクワクする読み物」など、感情が高ぶる内容は交感神経を活性化させ、入眠を妨げます。ビジネスパーソンであれば、仕事のSlack・メール通知は就寝1時間前にはオフにすることを習慣にしてみてください。「返信しなければ」という緊張感は、脳を覚醒モードに引き戻します。

 

また、「やりたいことを我慢して寝る」という状態が続くと、「リベンジ夜更かし」——ストレス発散のために夜遅くまで起きてしまう現象——に陥りがちです。これは睡眠不足の大きな要因のひとつです。根本的な解決は「夜に時間を作ること」ではなく、昼間に小さな充足感を積み重ねること。仕事や趣味の達成感、休憩のゆとり、好きなことをする時間——日中が満たされているほど、夜に「もっと起きていたい」という衝動が和らぎます。

 

身体からアプローチするのもおすすめです。

吐く息を意識的に長くするゆっくりとした呼吸や、ふくらはぎを中心とした軽いストレッチで副交感神経(体をリラックスモードにする神経)を優位にすると、手足の血管が開いて体表からの熱放散が促され、深部体温が下がりやすくなります。

就寝直前の冷たい飲み物は内臓を冷やすため避けましょう。常温の水や冷えやすい方などは白湯を1杯飲んで眠ることが、夜間熱中症の予防と翌朝の脱水防止につながります。睡眠中は水分補給ができない状態が約8時間続くため、起床時には軽度の脱水状態となり、血液の粘度が高まりやすい時間帯です。就寝前と起床直後の水分補給は、夜間熱中症だけでなく循環器系への負担を和らげるうえでも大切な習慣です。

 

眠れる環境をつくる|室温・湿度・寝具・ウェアで体温を整える

行動習慣と環境が揃ってはじめて、コンディショニングは完成します。夏の睡眠環境は「室温・湿度・寝具・パジャマ」の4つをセットで整えることが大切です。

室温と湿度は、就寝の60〜90分前から整えておく

就寝60〜90分前から室温25〜26℃・湿度50〜60%を目安にエアコンを設定し、朝まで切らないことが基本といわれるようになりました。夜間熱中症で亡くなる方のほとんどがエアコンをつけていないというデータがあります。暑いにもかかわらず、「電気代がもったいない」という理由でタイマーを短めに設定したり、寝てから切ってしまったりすることが、大きなリスクにつながる可能性があることを知っておいてください。

また、日本の夏は気温だけでなく湿度の高さが特徴的です。室温が26℃でも湿度が80%を超えると体感温度は大幅に上昇し、発汗による熱放散が妨げられます。温度設定だけでなく、湿度のコントロールが睡眠環境の鍵と言えます。除湿モードや除湿器の併用も積極的に活用してください。

エアコンの設定温度と実際の室温はズレることが多くあります。温湿度計を置いて実測値を確認し、「快適に眠れた日の室温・湿度」を自分で把握しておくと、再現性の高い睡眠環境をつくりやすくなります。風向きは体に直接当たらないよう上向きに設定しましょう。

家族で同じ部屋に寝ている場合は、感じ方の違いが悩みになりがちです。基本的な考え方は「室温はやや低めに設定し、寒く感じる側が寝具・衣類で調整する」のが合理的です。寒がりな方は腹巻きや薄手の毛布を手元に用意し、冷えを感じたら足元や体幹を温める工夫を。暑がりな方に室温を合わせてしまうと、室内全体が熱中症リスクになりかねないので、注意が必要です。

「寝床内気候」を意識した寝具選び

寝具の中の温度・湿度(寝床内気候)の理想は、温度約33℃±1℃・湿度約50%±5%とされています(厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド 2023」)。夏の寝具選びは、この環境を一晩中維持できるかどうかを基準にしましょう。

接触冷感高通気素材の掛け布団を使い、体感の目安としては「少し涼しい」と感じる状態で眠ることで、自然な深部体温の下降が促されます。吸湿・速乾性の高い敷きパッドは、睡眠中の発汗を吸収し、蒸れによる中途覚醒を防ぎます。見落とされがちなのが、敷布団やマットレスの熱や湿気のこもりやすさです。通気性に優れた寝具への切り替えが、睡眠の質をさらに高めます。

 

体温調節をサポートするパジャマの選び方

パジャマ選びが睡眠に影響することは、あまり知られていません。眠りにつく際、体は手足から熱を逃がして深部体温を下げようとします。その放熱プロセスをスムーズに進めるためには、吸湿性・通気性に優れた素材を選ぶことが重要です。

夏は速乾性が高く汗をかいても肌に残りにくい素材が快適な睡眠をサポートします。ゆとりあるシルエットで体を締め付けず、血流を妨げないことも、放熱効率を高めるうえで大切な視点です。

素材と同じくらい大切なのが、上下の組み合わせです。 「半袖×半ズボン」が快適な方もいれば、冷えやすい方・冷房が強めの部屋で寝る方は「長ズボン×半袖」や「腹巻き追加」など、自分の体質と部屋の環境に合わせて調整することが重要です。また、掛け布団をかけた状態でどう感じるかという視点も忘れずに。薄い掛け布団でも、合わせるパジャマの形次第で寝床内の温湿度は大きく変わります。「素材で選ぶ」に加えて「組み合わせで調整する」という発想が、夏のパジャマ選びの鍵です。

寝室を整え、パジャマを整え、「今夜は気持ちよく眠れそう」と感じる環境をつくることは、単なる温度管理ではありません。「寝るのが楽しみ」と思えることそのものが、リラックスモードへの切り替えを促し、副交感神経を優位にする入り口になります。空調・寝具・パジャマが連動して整ったとき、眠りの質はひとつひとつを整えたときとは違う深さになります。

 

夜のコンディショニングをサポートするTENTIALのアイテム

昼に蓄積した疲労を、翌朝に持ち越さないために。深部体温の自然な低下を妨げない、快適な睡眠環境をサポートしてくれる入浴方法・寝具・パジャマの3つを整えることが、夜の回復力を最大化する土台になります。

BAKUNE Dry(一般医療機器)

吸汗速乾性に特化したリカバリーウェア。寝汗をかきやすい夏に、素早く汗を吸収・発散。SELFLAME®の遠赤外線輻射による血行促進効果はそのままに、サラッとした着心地を実現。

 

  • BAKUNE Dry Men's

https://tential.jp/products/bakune-dry-mens-25ss-short-t-shirt-set

  • BAKUNE Dry Women's

https://tential.jp/products/bakune-dry-womens-25ss-short-t-shirt-set


BAKUNE Mesh(一般医療機器)

高通気メッシュ構造で、夏の蒸し暑い夜でも熱がこもりにくいリカバリーウェア。SELFLAME®搭載で疲労回復をサポート。

https://tential.jp/products/bakune-mesh-25ss-short-t-shirt-set

 

BAKUNE パジャマ スムース(一般医療機器)

なめらかなスムース素材を使用したリカバリーウェア。放熱プロセスをスムーズに進める設計で、SELFLAME®の遠赤外線輻射が血行を促進し、睡眠中の疲労回復をサポートします。

https://tential.jp/products/sleep-bakune-smooth-26ss-short-set

 

BAKUNE 掛け布団 クール

夏の寝床内気候(温度33℃・湿度50%)に近づけるために設計された夏用掛け布団。“不快な蒸れ感”を軽減し、体感温度-1℃を実現します。また、タオルケットと比較して、一晩の睡眠における疲労感の軽減率が高い「夏の悩みを解決する次世代の掛け布団」です。

https://tential.jp/products/bakune-comforter-cool-26ss

 

BAKUNE 敷きパッド クール

就寝中の背中・腰の熱がこもりを抑える敷きパッド。接触冷感と吸湿性を両立し、寝返りを打っても冷感が持続します。

https://tential.jp/products/bakune-bedpad-cool-26ss

 

BAKUNE 夏用掛け布団・夏用敷きパッド 2点セット

https://tential.jp/products/bakune-comforter-bedpad-cool-26ss-set

 

BAKUNE BATH 重炭酸入浴剤

重炭酸成分が湯船に溶け込み、温浴効果を高めることで入浴中の血行促進をサポート。そして体温が徐々に下がっていくことにより、おやすみ前の準備へ導きます。
※38〜40℃のぬるめのお湯での使用をおすすめします。

https://tential.jp/products/bakune-bath-25fw

 

今夜から実践できるTips

  • 水分補給

    • 起床直後に常温の水を1杯(200〜300ml)飲む。 睡眠中に失われた水分を補い、午前中の体温調節を助けます。
    • 1〜2時間に1回、少量ずつこまめに補給する。 センサーが鈍っているからこそ、喉の渇きではなく時間を基準に補給のタイミングを決めましょう。
    • 発汗が多い日はスポーツドリンクや経口補水液で電解質も補給する。 水だけでは電解質が薄まるリスクがあります。
    • 就寝前と起床時の水分補給を習慣にする。 夜間熱中症だけでなく循環器系への負担を和らげるうえでも、この2タイミングは特に大切な習慣です。

 

  • 自律神経ケア

    • 冷房の設定温度は外気との差を目安として6〜8℃以内に抑える。 外気35℃なら室温27〜29℃が目安です。
    • 室内へ入る際は、玄関など中間の空間で少し体を慣らしたり、寒い環境では上着を活用。 急激な温度差を和らげるだけで、身体への負担が変わります。
    • 朝晩に白湯を1杯取り入れる。 内臓への刺激を抑えて胃腸の血流を保ちましょう。

 

  • 入浴

    • 就寝90〜120分前に38~40℃前後のぬるめの湯に10~15分浸かる。 深部体温の上昇→下降サイクルを使って、入眠をスムーズにします。
    • 入浴前後に水を1杯飲む。 発汗で失われる水分を補い、血液の濃縮を防ぎます。
    • シャワーしか使えない日は首・仙骨・足元の3カ所を温める。 

 

  • 入眠前行動と睡眠環境

    • 就寝60〜90分前からエアコンをつけ、特に暑がりの方は朝まで切らない。 就寝後のタイマーオフは夜間熱中症のリスクになります。
    • 温湿度計を枕元に置いて実測値を確認する。 エアコンの設定温度と実際の室温には差があります。
    • 掛け布団・敷きパッドを夏仕様に切り替える。 接触冷感・高通気・吸湿速乾の組み合わせで寝床内気候を整えましょう。
    • 就寝1時間前には仕事の通知をオフにする。 「返信しなければ」という緊張感は、脳を覚醒モードに引き戻します
    • 就寝30分前からブルーライトを避け、吐く息を意識的に長くする呼吸を取り入れる。 副交感神経が優位になると手足からの熱放散が促され、深部体温が下がりやすくなります。
    • 日中に小さな充足感を積み重ねる。 「リベンジ夜更かし」を防ぐ根本策は、夜に時間を作ることではなく、昼間が満たされていることです。


まとめ|「整えること(コンディショニング)」が、すべての対策を活かす

水分補給は大切です。涼しい場所に身を置くことも必要です。しかしそれらは、体が正常に機能していてはじめて効果を発揮します。

睡眠不足や自律神経の疲弊によってセンサーが狂い、回復力が落ちた状態では、どれだけ対処を重ねても追いつかなくなる日が来ます。

コンディショニングとは、体温調節の機能を守り、自律神経を疲弊させず、夜に深く回復できる状態を日常の習慣として積み重ねることです。夜の回復は、日中の過ごし方の写し鏡です。

日中に消耗を小さく抑えた分だけ、夜は深く回復できる。その回復が翌日の体温調節の耐性をつくり、また次の昼の消耗を和らげる——この循環を整えることが、夏を乗り越えるコンディショニングの本質です。

まずは今夜から、一つだけ変えてみてください。湯船に浸かること、就寝前の1杯の水、寝室の温湿度を確認すること——その小さな積み重ねが、今年の夏を乗り越える体の土台になります。

 

コンディショニング研究所

コンディショニング研究所

Conditioning Lab.

臨床試験や学術機関との共同研究を通じて、科学的根拠に基づいた製品・プログラム開発に取り組む部門。コンディショニングの知見を日常生活に届けるために、企業や自治体、アスリート、そして幅広い世代の方々に向けたコンディショニングセミナーも実施。
プログラム開発グループには、上級睡眠健康指導士や管理栄養士、健康運動指導士、元アスリートといった専門家が所属している。
このコンテンツをシェア
twitterロゴfacebookロゴpinterestロゴlineロゴ

人気コンテンツ

Popular Journals

現在TENTIALストアで開催中のキャンペーンやお得な情報を一覧でご紹介いたします。

開催中のキャンペーン一覧

現在TENTIALストアで開催中のキャンペーンやお得な情報を一覧でご紹介いたします。
リカバリーや睡眠の重要性について、2020年東京オリンピック卓球女子日本代表の平野美宇選手にお話をお聞きしました。

卓球女子日本代表平野美宇選手にとってのリカバリーの重要性

リカバリーや睡眠の重要性について、2020年東京オリンピック卓球女子日本代表の平野美宇選手にお話をお聞きしました。
睡眠やリカバリーに対する課題感や重要性について、2020年東京オリンピックホッケー女子日本代表の及川栞選手にお話をお伺いしました。

ホッケー女子日本代表及川栞選手の睡眠に対するこだわり

睡眠やリカバリーに対する課題感や重要性について、2020年東京オリンピックホッケー女子日本代表の及川栞選手にお話をお伺いしました。
早稲田大学の睡眠研究所所長の西多昌規氏に、睡眠についてインタビューを行いました。

睡眠不足が及ぼすさまざまな影響と質の良い睡眠|西多昌規(早稲田大学睡眠研究所所長)

早稲田大学の睡眠研究所所長の西多昌規氏に、睡眠についてインタビューを行いました。
睡眠改善インストラクター、まくら株式会社執行役員でもある田口直起氏に、睡眠とまくらの関係についてお伺いしました。

睡眠とまくらの関係について|田口直起(睡眠改善インストラクター)

睡眠改善インストラクター、まくら株式会社執行役員でもある田口直起氏に、睡眠とまくらの関係についてお伺いしました。
リカバリーウェア「BAKUNE」の開発者の想いと誕生秘話をご紹介いたします。

商品開発担当者に聞く、リカバリーウェアBAKUNE開発ストーリー

リカバリーウェア「BAKUNE」の開発者の想いと誕生秘話をご紹介いたします。
相手の住所を知らなくても、LINEやSNSなどで受け取りURLを送ることでギフトを贈ることができるサービスです。

住所やサイズが分からなくても贈れる「eギフト」について

相手の住所を知らなくても、LINEやSNSなどで受け取りURLを送ることでギフトを贈ることができるサービスです。
睡眠課題を解決するための方法を、睡眠の専門家である、椎野俊秀さんに伺いました。

睡眠の専門家に聞く、睡眠課題を解決する3つの方法|椎野俊秀(パラマウント ベッド睡眠研究所主幹研究員)

睡眠課題を解決するための方法を、睡眠の専門家である、椎野俊秀さんに伺いました。
毎日健康を気遣い、高いパフォーマンスを発揮しているTENTIALの社員のリアルな愛用商品をご紹介いたします。

TENTIAL社員が選ぶおすすめ愛用アイテム

毎日健康を気遣い、高いパフォーマンスを発揮しているTENTIALの社員のリアルな愛用商品をご紹介いたします。
サッカーJリーグの名古屋グランパスエイトでキャプテンを務める稲垣祥選手に、オフの日の過ごし方やリカバリーについてお聞きしました。

リカバリーと睡眠のこだわり|稲垣祥(名古屋グランパスエイト)

サッカーJリーグの名古屋グランパスエイトでキャプテンを務める稲垣祥選手に、オフの日の過ごし方やリカバリーについてお聞きしました。
ギフトレシートは、贈ったあとに相手が自由にカラーやサイズの交換を行えるサービスです。

ギフトレシート

ギフトレシートは、贈ったあとに相手が自由にカラーやサイズの交換を行えるサービスです。

その他の記事

Other Journals