足の疲れとツボ押しの関係性
足の疲れに悩まされているなら、ツボ押しを実行してみると疲れが取れることがあります。
そもそも足は日常生活の積み重ねで不調に陥りやすい部位です。歩行やランニングといった動作では地面からの衝撃を最初に受けることになります。
衝撃を受けたままケアをせずにいると疲労が蓄積して扁平足になることもあるのが足の特徴です。足の疲れにツボが効く理由としては足裏には数多くの毛細血管が流れていることが挙げられます。ツボ押しによって、毛細血管の血行が促進されて、疲れが取れやすくなるというわけです。
東洋医学の考えの中にある「気」や「血」「水」の流れが滞ったとき、足裏のツボを押すことで体調不良が解決することがあります。
足にはそれだけ数多くのツボが存在し、身体の不調と深くかかわっている部位であることから、ツボ押しが効果を発揮するのです。
足の疲れに効くツボ
足の疲れをツボ押しで取り除きたいのであれば、効果的なツボを知っておくことが重要です。
ツボは押し方や押す時間によって効果が変わってくることもあるため、ツボに合わせた指圧の方法も身に付けましょう。足の疲れに効くツボを5つ紹介します。
足三里
胃腸の調子を良くすることで、全身の疲労回復を促してくれるツボです。松尾芭蕉が俳句の旅をしていた時に足三里にお灸をしていて、足の疲れをとっていたと伝えられています。
脛の骨から少し外側にずらすと、前脛骨筋(ぜんけいこつきん)とのくぼみに出会います。くぼみと膝の皿の一番下に人差し指を合わせ、指四本分の場所が足三里です。
骨の方に押し込むように、親指でグッと力を込めて押します。
三陰交
東洋医学で消化器、循環器、生命力の3つが交わるとされるツボです。血行促進し、冷えやむくみ、エネルギー循環を助けることによって足の疲れを解消してくれます。
内くるぶしの一番高いところに小指を合わせ、指四本分の場所が三陰交です。優しくゆっくり押して、1回5秒×3セット程押すと効果的です。
湧泉
足の冷え、全身の疲れやだるさに効果があります。疲れ過ぎて神経が高ぶっている時に、安眠できるツボでもあります。
足でグーをすると一番へこむところです。つま先から踵の長さで、爪先寄りに1/3のところにあります。親指でグッと痛気持ちいい程度の強さで押します。飲酒後や熱がある時は押さないようにしましょう。
陽陵泉
こちらのツボを押すときには椅子などに腰掛けて膝を軽く曲げましょう。陽陵泉は膝の内側からふくらはぎに下がった位置にあるツボです。
曲げた膝の内側に触れながら、出っ張った骨を探し当ててください。出っ張った骨のすぐ下にある窪みが陽陵泉になります。膝と同じ側の手の親指で気持ち良さを感じる程度の強さで押してください。数秒程度指圧したら指を離し、もう一度押し込みましょう。
飛陽
こちらのツボもまた、足の疲れを取るのに効果的とされています。飛陽を探すときは、まず外側のくるぶしに指をあててください。
くるぶしの後ろに位置する窪みまで指をずらしたら、そのまま上に向かってスライドします。ふくらはぎの筋肉とぶつかったところが飛陽です。飛陽を押すときは床に腰を下ろして、ツボ押しする側の膝を立てると簡単に刺激することができます。
両手の親指を飛陽にあてたら、軽く気持ち良さを感じる程度の強さで5秒押し込みましょう。5秒経ったら指圧を止めて、再び押し込む動きを約5分間繰り返します。
まとめ
足の疲れとツボに関する今回の記事の内容を以下の3点に集約しました。
- 足の疲れが溜まっているときはツボを押すことで疲労を軽減できる可能性があります。足には毛細血管がいくつも通っていることから、ツボ押しによる血行促進効果を感じやすい部位です。
- ツボ押しの効果を最大限感じたいなら、ツボの適切な位置と押し込み方を身につけましょう。
- 陽陵泉や飛陽といったツボは足の疲れに効果的とされているツボです。
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