腰痛を症状の表れ方で分類すると、前屈障害型腰痛と後屈障害型腰痛に分けることができます。
前者は前屈をしたときに痛みが悪化し、後者は腰を反ると痛みが酷くなるのが特徴です。
2つの腰痛は原因が異なるため、治療方法にも違いが見られます。
こちらの記事で解説するのは前屈障害型腰痛と後屈障害型腰痛がどのような原因から発症するのかについてです。
さらに、効果的とされている治療やストレッチについても紹介するので、腰痛の改善に役立ててください。
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監修者:安田 智彦
理学療法士/スポーツシューフィッター
都内整形外科クリニックで理学療法士として従事。一般整形疾患からスポーツ選手のリハビリを担当。
理学療法士として働く傍ら全国クラブラグビー選手権優勝多数の名目「神奈川タマリバクラブ」のトレーナー、東京かけっこクラブコーチを努める。
腰痛は痛みが強くなる体勢によって「前屈障害型腰痛」と「後屈障害型腰痛」に大別されます。
前屈をしたときに痛みが生じる、もしくは症状が悪化するのが前屈障害型腰痛の特徴です。
前屈障害型腰痛は後屈障害型腰痛よりも多くの人が悩まされる傾向にあります。
デスクワークや長時間の運転、農業など仕事の最中に腰に負担をかけることが多い人が陥りやすいのが前屈障害型腰痛です。
日常的な動作の中で腰に過度な負荷を与えた結果、腰椎や椎間板から痛みが生じるといった例がよく見られます。
前屈障害型腰痛の治療は原因に応じた方法が選択されます。
日常的な動作の中で腰に疲労や負担が積み重なった結果引き起こされたのであれば正しい姿勢の確保や生活動作の改善に着手する治療が重要です。
こうした治療は症状の改善だけでなく、将来の腰痛の予防にも繋がります。
生活動作の改善をはじめとした治療だけでなく、筋肉や骨を強化することも腰痛の改善を促す行為です。
前屈障害型腰痛がある程度快方に向かったとしても、腹筋や背筋が衰えていると腰痛が再発する恐れがあります。
日常動作の改善と共に、身体の可動域を高めたり筋力を鍛えて前屈障害型腰痛に対処していきましょう。
前かがみになると痛みを感じてしまう前屈障害型腰痛の人はストレッチで腰の筋肉を伸ばすと痛みが和らぐことがあります。
ただし、いきなり伸ばすと腰に負担がかかる可能性が高いので、ゆっくり伸ばすことを意識してください。
前屈障害型腰痛に効果的なのが、うつ伏せ反り体操です。
やり方はまず、うつ伏せの状態から肘を床に着き、上体を軽く起こします。背中の筋肉が伸びていると感じたら、両手で床を押しながら上半身を反らしていきましょう。
腕が真っすぐ伸びたら再びうつ伏せに戻ります。腰を痛めないようにゆっくり取り組んでください。
後屈障害型腰痛は前屈障害型腰痛とは逆に背中を反ったときに痛みを感じるタイプの腰痛です。
後屈障害型腰痛は働き盛りの世代よりも高齢者に多く見られる症状として知られています。
高齢者に後屈障害型腰痛が多いのは加齢によって変形性腰椎症や腰部脊柱管狭窄症といった症状に悩まされる人が増えることが理由です。
これらの症状は椎間板のクッション能力の低下や、神経の圧迫といったプロセスで腰痛を引き起こすため、後屈したときに痛みを覚えます。
後屈障害型腰痛と前屈障害型腰痛は治療方法においても大きな違いがあります。
前屈障害型腰痛は生活習慣の見直しで対処することが多いのに対し、後屈障害型腰痛は根本的な原因となる脊椎の変性や疾患を治療するのが基本的な流れです。
消炎鎮痛剤で痛みを取り除いたうえで、理学療法やコルセットを組み合わせて症状の改善を促していきます。
ただし、症状によっては手術によって神経症状や下肢痛に対処することもある点に注意が必要です。
後屈障害型腰痛を抱えている人に試して欲しいのが、仰向けの状態から膝を抱えて行うストレッチです。
背中を丸める運動で腰の筋肉をほぐしていきます。最初の手順は仰向けに寝転んでから膝を立てることです。
両脚は肩幅に開き、視線は天井に向けます。この体勢から両膝を持ち上げて、膝の下辺りを両手で押さえてください。お尻が持ち上がったら、床とお尻の間に座布団を敷きます。座布団を敷くのは、お尻を下から持ち上げて、無理なく背中を丸めるのが目的です。
膝を抱えた体勢を30秒程度キープしましょう。
腰痛と前屈に関する今回の記事の内容を以下の3点に集約したので最後に確認しておきましょう。
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