定期的に温泉に入ることで腰痛症状が改善されるケースも見受けられます。
それは温泉で身体をじっくりと温めると、腰痛の一因である筋肉の強張りや血行不良に対処できるからです。
反対に温泉では症状が改善されない腰痛もある点に注意しましょう。
こちらの記事では腰痛と温泉の関係に注目しながら、腰の痛みが和らぐメカニズムについて解説します。
温泉が効きにくいとされる腰痛の種類についても解説します。
腰痛改善の効果を高める入浴方法も紹介するので、腰が痛い人は参考にしてください。
腰痛におすすめの座椅子人気おすすめ10選!【テレワークやゲーム用などに】
監修者:安田 智彦
理学療法士/スポーツシューフィッター
都内整形外科クリニックで理学療法士として従事。一般整形疾患からスポーツ選手のリハビリを担当。
理学療法士として働く傍ら全国クラブラグビー選手権優勝多数の名目「神奈川タマリバクラブ」のトレーナー、東京かけっこクラブコーチを努める。
温泉は関節の痛みの除去や肌を美しくするといった効能を感じられるケースも存在するだけでなく、ときに腰痛を緩和させることがあります。
ただし、全ての腰痛に対して温泉が効くというわけではない点に注意が必要です。
温泉が腰痛に効果があるのかを考える場合、最初に腰痛の種類に注目しましょう。
慢性的に腰に痛みを感じている人は温泉に浸かることで痛みが緩和できる可能性があります。なぜなら慢性的な腰痛の多くは筋肉の緊張や強張り、血行不良が原因だからです。
温泉に入ることで筋肉が適度に温められると慢性的な腰痛の症状は緩和する確率が高いといえます。
反対に、腰の筋肉の炎症を伴うタイプの腰痛については温泉で身体を温めると症状が悪化することがあるので気を付けましょう。
温泉といえば、いわゆる泉質と呼ばれる温泉水特有の効能が注目を集めがちです。
ただし、腰痛に関してはナトリウムのような温泉水が持つ成分よりも全身を温められる点が痛みを緩和するのに効果的とされています。
温泉に浸かって腰周辺の筋肉が温められると血行が促進されて腰痛が和らぎます。
腰痛対策として温泉を活用するのであれば、身体がリラックスできる温度の温泉に入りましょう。40度以下の温泉に浸かるのが基本です。
これよりも熱い温泉は交感神経を優位にするため、身体が緊張状態に陥ってしまいます。
緊張した筋肉は強張りを生み、血行不良に陥ってしまうことから熱過ぎる温泉は腰痛対策としては不適切です。
入浴する温泉の温度に注意しながら、温泉で腰痛を緩和していきましょう。
ポイントとして覚えておきたいのは、身体の芯まで温めることです。複数の湯船がある温泉施設の場合、数分の入浴で違う湯舟を試したくなることがあります。
しかし、腰痛を緩和させることを目的とするなら身体の芯が温まるまで待ちましょう。
芯まで温まるのにかかる時間は温泉の温度によって異なりますが、40度前後であれば15~20分とされています。
のぼせないように配慮しつつ、芯まで身体を温めましょう。
腰の痛みを和らげる目的で温泉を活用する場合、湯冷めには要注意です。
湯冷めとは入浴によって温まった身体が冷えてしまう現象を意味します。体温が上昇した状態から冷えてしまうと、筋肉が強張る可能性があることを覚えておきましょう。
筋肉の冷えは血行不良を促します。慢性的な腰痛の原因である血行不良が誘発されてしまうと、温泉に入った効果が失われてしまいます。
温泉に入った後は湯冷めしないように配慮することが、腰痛対策として効果的といえます。
腰の痛みの種類を事前に確認することも重要です。腰の筋肉に炎症を伴っているときは温泉に浸かると痛みが悪化する可能性があります。
激しい動きを伴うスポーツによるケガやぎっくり腰に由来する腰の痛みを抱えている場合は基本的に温泉に入るのを控えてください。
最後の注意点として覚えておきたいのは温泉地への移動の際に腰に負担をかけないことです。
自家用車や鉄道、観光バスといった手段で移動する場合、長時間席に付いている必要があります。
同じ体勢で長時間過ごすと腰を痛めてしまうため、近場の温泉を探すなどの対策を施しましょう。
「身体を温める」ことが腰痛を緩和するのに有効であるなら、お湯を張った湯船と温泉のどちらに入浴しても差異はないのではと思う人もいることでしょう。
しかし、ハンガリーで行われた研究によると温泉の方が腰痛に効果的という結果が出ています。
温泉に入ったグループと水道水のお風呂に入ったグループを比べたとき、慢性的腰痛や腰が曲がる角度に改善が見られました。
一方で、普通のお風呂に入ったグループについては症状の改善が見られなかったことが報告されています。
ただし、以上の研究は高頻度で温泉に入った場合を想定している点に注意が必要です。
温泉による腰痛改善効果を強く実感したいときは頻度を高めて温泉に通うことを心掛けましょう。
今回の温泉と腰痛に関する記事の内容を以下の3点に集約したので最後に振り返っておきましょう。
合わせて読みたい!
人気コンテンツ
TENTIALのリカバリーウェアの選びかた
開催中のキャンペーン一覧
ホッケー女子日本代表及川栞選手の睡眠に対するこだわり
BAKUNEシリーズラインナップ
卓球女子日本代表平野美宇選手にとってのリカバリーの重要性
睡眠不足が及ぼすさまざまな影響と質の良い睡眠|西多昌規(早稲田大学睡眠研究所所長)
住所やサイズが分からなくても贈れる「eギフト」について
睡眠の専門家に聞く、睡眠課題を解決する3つの方法|椎野俊秀(パラマウント ベッド睡眠研究所主幹研究員)
TENTIAL社員が選ぶおすすめ愛用アイテム
睡眠とまくらの関係について|田口直起(睡眠改善インストラクター)
リカバリーと睡眠のこだわり|稲垣祥(名古屋グランパスエイト)
商品開発担当者に聞く、リカバリーウェアBAKUNE開発ストーリー
その他の記事