ゴルフが腰痛を引き起こす理由とは?|腰を痛めないスイングを徹底解説!

ゴルフが腰痛を引き起こす理由とは?|腰を痛めないスイングを徹底解説!

2020年06月08日

ゴルフをしているときに腰を痛めてしまった人は自分のプレースタイルやスイングを見直してみましょう。

 

腰を捻る形でスイングするゴルフは腰痛になる可能性を抱えているスポーツの一種です。

 

しかし、予防法を知っていれば、腰痛に悩まされることなくゴルフを楽しむことができます。

 

こちらの記事で紹介するのはゴルフに起因する腰痛の仕組みや対策です。腰を痛めにくいスイングについても解説しているので、ゴルフをプレーしている人は参考にしてください。

 

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監修者:佐々木 優太

理学療法士


アスリートのトレーニング、コンディショニングサポートをメインに活動。


【経歴】

・国体帯同(福井、茨城国体)

・クライミング世代別日本上位選手サポート

・BMX世代別日本代表選手サポート

・パラアスリートサポート

ゴルフで腰痛になってしまう原因

 

ゴルフは幅広い年齢の人が取り組めるスポーツである一方、腰痛を招くこともある点に注意が必要です。

 

ただし、腰痛の原因はゴルフそのものというよりもプレーヤーの取り組み方に問題があるケースが多いことを覚えておきましょう。

 

ここでは、ゴルフで腰痛になってしまう主な3つの原因を紹介します。

 

  • 準備運動不足
  • ゴルフコースを歩かない
  • スイングで正しく体を回転できていない

 

準備運動不足

最初に確認しておきたいことはゴルフの前の準備運動の有無です。

 

ゴルフは肉体の激しいコンタクトや呼吸が乱れるような全力疾走をすることは少ない傾向にあります。しかし、スポーツであることには変わりなく、事前に身体を動かしておくことがケガの予防に繋がるのです。

 

特に腰を中心とした身体の背面はゴルフにおいてよく使われる部位といえます。一方で、日常生活においては背中の筋肉が動員されるケースが少ないため、久しぶりにゴルフで背中の筋肉を刺激すると腰が痛くなってしまうというわけです。

 

こうした事態を予防するためにもゴルフの前には準備運動やストレッチに取り組みましょう。背中を軽く反るストレッチや素振り、全身を温める体操に取り組んでおくと筋肉の柔軟性の確保と腰痛予防効果が期待できます。

 

ゴルフコースを歩かない

ゴルフによる腰痛の原因として考えられるのがラウンド中に歩かないことです。

 

歩く方が身体に負担がかかると思った人はゴルフのスイングが身体に与える影響を振り返りましょう。ゴルフのスイングは肉体の偏った部位に負担をかける運動です。

 

右利きの場合は左方向に腰を捻る運動になります。1ラウンドの中で何度もこの運動を繰り返していると身体のバランスが崩れやすくなるのです。

 

ラウンド中に歩く動作はスイングによって歪んだ身体のバランスを整える効果が期待できます。

 

しかし、スイングの後すぐにカートに乗ってしまうと身体のバランスが崩れたままスイングを繰り返すことに繋がるため、腰を痛めやすいというわけです。腰痛に悩まされたくない人はラウンドの最中に歩くことを心掛けましょう。

 

スイングで正しく体を回転できていない

ゴルフのスイングは身体を大きく捻じる運動であり、やり方次第では腰に大きな負担をかけます。

 

スイングする度に腰が痛むせいでゴルフを続けることが難しくなった人は自分のスイングを見直してみましょう。

 

腰に悪いスイングと腰に負担をかけにくいスイングの特徴を紹介します。

 

 

NGスイング

 

腰に負担が負担がかかりやすいスイングの特徴は身体が正しく回転できていないことです。

 

具体的なポイントとして、スイングの最中に身体が伸びきっている人は注意してください。ダウンスイングのときに腰が伸びていると回転による衝撃が腰に伝わって腰痛を招きます。

 

自分のフォームを確かめたい人は素振りの様子を動画で撮影してみましょう。インパクトする瞬間に腰が伸びている場合はフォームの見直しに着手することが腰痛対策になります。

 

 

Goodスイング

 

腰に負担をかけることなくゴルフを楽しむには身体の回転を意識したスイングを習得しましょう。コツとして覚えておきたいのは身体の回転を追いかける形で腕を動かすことです。

 

ゴルフクラブの両端を握り、頭の後ろに持ってきた状態からスイングすると腕に頼ることなく身体を回転させるスイングに近づきます。

 

次に取り組むのは、腕が身体の回転についてくる感覚の確認です。

 

両手を前に伸ばした状態で先ほどのスイングと同様に身体を回転させてください。腕主導ではなくなった分、腰への負担が和らいでいることを感じたら、何度も繰り返してこのスイングを身体に染み込ませましょう。

ゴルフでの腰痛予防

 

ゴルフに起因する腰痛対策としては腰の痛みを予防する取り組みが挙げられます。

 

ゴルフの動きに合わせた予防法を実施することで、プレー中に腰が痛くなるリスクを軽減することが可能です。

 

ゴルフを長期的に楽しみたい人は腰痛の予防に力を入れましょう。

 

ここでは、ゴルフでの腰痛予防を2つ紹介します。

 

  • 反対方向に素振りをする
  • 体のメンテナンス・マッサージなどをする

 

反対方向に素振りをする

最初に紹介するのは、いつもとは逆方向の素振りです。ゴルフは利き手に合わせて腰を振る方向が変わります。

野球と同様に半身の状態から腰を捻る形でスイングするため、腰の片側に負荷が集中しやすい点に注意してください。

 

腰の片側に負荷が集中すると身体のバランスに歪みが生じます。その結果歩き方やスイングのフォームが崩れ、腰痛を招いてしまうこともあるのです。こうした事態を予防するには、定期的に逆側の素振りに取り組みましょう。

 

右利きの場合は左利きの人が行うスイングを真似てみるといった具合です。こちらのスイングも腕主導ではなく身体を回転させることを意識してください。

 

体のメンテナンス・マッサージなどをする

ゴルフにはレジャーとしての側面もありますが、瞬発的な動きが求められるスポーツの一種です。

 

そのため、日頃から身体をケアすることが腰痛予防を含めたパフォーマンスの維持に繋がります。ゴルフをプレーした後はストレッチやマッサージで筋肉をケアしてください。

 

ゴルフは腰や背中の筋肉を頻繁に動員します。これらの筋肉はストレッチでもほぐすことができますが、血行促進を目的とするならマッサージを活用するのも効果的です。

 

入浴で全身を温めることも、ゴルフ後にやっておきたい肉体のメンテナンスといえます。

腰痛の簡単ストレッチ

腰のストレッチ

腰に限らずストレッチをする際は、呼吸をしながら勢いをつけずゆっくり体を動かすことがポイントです。まずは、床に横になってするストレッチの方法です。

 

  1. 仰向けに床に横になり上体の向きを変えずに、腰から下だけを右にゆっくりひねってください。この時、ひねる前に大きく息を吸ってひねるときに息を吐くようにしましょう。
  2. 同じ要領で左側のもひねりましょう。

 

これを左右交互に行ってください。

 

次にもっと簡単で立ったままできる方法です。

 

  1. 足を肩幅程度に広げ、腰に手をあてて腰を反らせます。
  2. そのままの姿勢で左右にゆっくり回します。

 

この時背筋はまっすぐにして、腰を回すときに左右に傾かない様に注意しましょう。

これらのストレッチで腰の筋肉を柔らかくする効果が見込めます。

 

前屈

 

前屈ができない方は太ももの裏やお尻周りの筋肉が硬く、それが腰痛や猫背の原因となってきます。

 

前屈は膝を曲げずにゆっくりと上体を下に曲げる様にしましょう。曲げる前に深く息を吸って、曲げながらゆっくり息を吐くようにすることがポイントです。

 

このときあまり背中を曲げない様にして腰を支点に曲げることを意識しましょう。どこまで曲げられるかは個人差がありますが、太ももの裏が少し突っ張るところまでが目安です。

 

最初はあまり曲がらなくても、繰り返しすることでお尻回りや太ももの筋肉が柔らかくなり掌が床につくぐらいになれば上出来です。

 

まとめ

ゴルフの腰痛に関する今回の記事の要点を3つピックアップしたので最後に確認しておきましょう。

 

  • ゴルフで腰を痛める原因には準備運動の不足やラウンド中に歩かないといった習慣があります。ラウンド中の歩行はスイングで偏った身体のバランスを整える効果があることを覚えておきましょう。

 

  • 腕主導のスイングをしていると腰への負担が増加して腰痛を招くことがあります。自分のスイングを見直したうえで身体の回転を活かしたスイングを身に着けてください。

 

  • 逆側の素振りやゴルフをプレーした後のマッサージやストレッチがゴルフに起因する腰痛の予防に貢献します。

 

 

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