お風呂に入って良い腰痛の特徴は?|腰の痛みに合わせた入浴方法を紹介!

お風呂に入って良い腰痛の特徴は?|腰の痛みに合わせた入浴方法を紹介!

2020年06月08日

腰の痛みに悩んでいる人は腰痛の原因が何か特定したうえでお風呂に入るかどうか決めることが重要といえます。

 

なぜなら入浴は腰痛を緩和するだけでなく、かえって症状を悪化させる可能性があるからです。腰痛の症状によっては、入浴を避けるべきシチュエーションも存在します。

 

こちらの記事で紹介するのは、どのような腰痛に対して入浴は効果を発揮するのかといった点です。

 

症状に合わせた適切な入浴方法も解説しているので、腰の痛みと入浴の関係を知りたい人は参考にしてください。

 

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監修者:佐々木 優太

理学療法士


アスリートのトレーニング、コンディショニングサポートをメインに活動。


【経歴】

・国体帯同(福井、茨城国体)

・クライミング世代別日本上位選手サポート

・BMX世代別日本代表選手サポート

・パラアスリートサポート

腰痛のときにお風呂に入っていいのか?

 

腰の痛みを抱えている人がお風呂に入る場合、注意しておきたいポイントがあります。それは自分の腰痛がどのようなタイプなのか確認したうえでお風呂に入るかどうか決めることです。

腰痛の中には、お風呂に入ったときに症状が悪化するケースも見受けられます。

 

具体的な例を挙げるなら、ケガをはじめとした突発的に生じた腰痛です。いわゆる急性腰痛と呼ばれるタイプの腰痛は筋肉の炎症を起こしていることが多く、炎症した箇所を温めることで痛みが増してしまうことがあります。

 

これ以外の腰痛であれば、基本的に入浴したとしても症状が悪化する確率は低いことを覚えておきましょう。炎症を伴う腰痛に悩まされている人は整形外科などを受診してから入浴するかどうか判断してください。

お風呂に入ることが効果的な腰痛

 

炎症を伴う腰痛については入浴を避けた方が症状の悪化を防ぐことに繋がります。

一方で、他の要因によって引き起こされている腰痛の場合、入浴によって症状が改善する可能性がある点にも注目です。

 

筋肉の強張りや緊張を伴う腰痛の場合は入浴が症状改善に役立つことがあります。

猫背のような悪い姿勢が習慣になっている場合、肩から腰、背中の筋肉に負担がかかり、筋肉が強張って血行不良になっている可能性が高いです。

 

入浴は全身の筋肉を温めて、強張った肩や背中の筋肉を緩めてくれます。

 

腰痛別の入浴方法

 

入浴によって腰痛に対処したいと考えたとき、注意したいのがお風呂の入り方です。

 

入浴で腰痛をケアすることができれば、腰の痛みに悩まされる毎日から解放される可能性が生まれます。

 

腰痛の原因を見極めたうえで、適切な入浴方法を実践していきましょう。

 

ここでは、腰痛の種類別に効果的な入浴方法を紹介します。

 

  • 疲労からくる腰痛
  • ストレスからくる腰痛
  • ぎっくり腰(急性腰痛症)
  • 骨・神経の圧迫による腰痛

 

疲労からくる腰痛

筋肉の疲労や強張りが原因の腰痛に対しては、じっくりとお湯につかることで症状の緩和が期待できます。

 

慢性的な腰痛に悩まされている人は入浴の方法を見直してみてください。注意したいのは湯船に張るお湯の温度です。

 

最高でも40度までに温度を抑え、15分から20分程度浸かるのを目標にしましょう。40度よりも高い温度のお湯は交感神経を優位にする確率が高まります。

交感神経が優位になると全身が緊張し、筋肉の強張りがさらに促進されてしまう可能性があるので注意してください。

 

こちらの入浴法では、身体をじっくりと温めることが重要になります。そのため、入浴後は湯冷めしないように配慮してください。

 

ストレスからくる腰痛

ストレスをはじめとした心理的要因によって腰痛が生じる可能性があります。

 

ストレスが腰痛をもたらす詳しいメカニズムについては判明していないのが現状です。ただし、腰痛を引き起こすとされているストレスに対処すれば、腰の痛みを和らげる効果が期待できます。

 

入浴のリラックス効果は心因性の腰痛対策としての効果が期待可能です。

このとき、身体を緊張させないことを優先しましょう。そのためには、お湯の温度を40度以下に抑えるようにしてください。

 

入浴前にストレッチをするなど、身体をほぐしてから湯船に浸かるとリラックス効果がより高まります。

緊張をほぐすことに焦点を当てる場合はアロマオイルなどの活用するのもひとつの手段です。アロマオイルのなかでは、ラベンダーがリラックス効果が高いといわれています。

 

ぎっくり腰(急性腰痛症)

いわゆるぎっくり腰に該当する急性腰痛は慢性腰痛のように入浴によって症状が改善する見込みは低く、むしろ症状の悪化が懸念されます。

 

腰に生じている炎症を悪化させる可能性を考えると急性腰痛の場合は湯船に浸かるのは避けた方が賢明です。

 

どうしても身体を洗いたい場合はぬるま湯で手早くシャワーを浴びましょう。入浴で対処することが難しいぎっくり腰は患部を温めるよりも冷やした方が治りが早くなるとされています。

 

ただし、ぎっくり腰のように思えても、実際は神経に由来した腰痛だったというケースも考えられるため、まずは医師の診察を受けることが重要です。

入浴に関しても、医師の判断に基づいて湯船に浸かるかどうか決めてください。

 

骨・神経の圧迫による腰痛

骨や神経に由来する腰痛に悩まされている場合は各症状に合わせた入浴方法を実践しましょう。

 

椎間板ヘルニアの急性期、いわゆる痛みが激しい初期の段階は基本的に入浴は避けるべきとされています。

 

ただし、痛みがある程度落ち着いた場合は医師の診断のもとに入浴を実施してもよいでしょう。

 

坐骨神経痛に由来する腰痛は、入浴により冷えや血行不良が緩和することで症状が改善することがあります。

 

入浴するときに前かがみになると腰が痛いときは、湯船の中で使える腰掛を活用してください。坐骨神経痛は椎間板ヘルニアや帯状疱疹が原因になっていることがあります。

 

根本的な原因を治療しつつ、入浴で腰の痛みに対処していきましょう。

入浴剤で入浴効果を高める

 

入浴剤は腰痛を和らげるための手助けをしてくれることがあります。

 

各入浴剤がどのような効果を持つのか確認したうえで購入しましょう。

腰痛対策のために入浴剤を用いるのであれば、血行促進効果を期待できる入浴剤がおすすめです。

 

筋肉の強張りや緊張に由来する腰痛の場合、血行を促進することが痛みや倦怠感を取り除くための第一歩になる可能性があります。

また、入浴剤の香りも重要なポイントです。ラベンダーといったリラックス効果が高いとされている香りの入浴剤を使用すれば、緊張が緩みやすいでしょう。

 

血行促進と香りに注目しながら、入浴剤を選択しましょう。

 

まとめ

今回の風呂と腰痛に関する記事の内容を以下の3点にまとめました。

 

  • 腰痛の中には入浴によって症状の緩和が期待できるものがあります。ただし、全ての腰痛に対して効果があるわけではないので、自分を悩ませる腰痛の原因を見極めてから入浴しましょう。

 

  • 筋肉の強張りや疲労が原因の腰痛は、ぬるま湯にじっくりと浸かることで症状の改善が期待可能です。

 

  • ぎっくり腰のような急性腰痛については基本的に入浴を避けた方が無難といえます。

 

 

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