寝過ぎたときに感じる腰痛は原因を知っていれば予防や改善に繋げることも可能です。
寝過ぎという状態はすなわち、長時間の睡眠を意味します。いつもよりも長い時間眠りにつくことで、腰に多くの負担がかかることが腰痛の根本的な理由のひとつです。
こちらの記事では寝過ぎによる腰痛の原因を3つ紹介します。
さらに、腰痛が生じてしまった場合、痛みを取り除くのに効果的とされている方法についても見ていきましょう。
予防策も紹介するので、寝過ぎたときの腰痛に対処したい人は参考にしてください。
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目次
監修者:安田 智彦
理学療法士/スポーツシューフィッター
都内整形外科クリニックで理学療法士として従事。一般整形疾患からスポーツ選手のリハビリを担当。
理学療法士として働く傍ら全国クラブラグビー選手権優勝多数の名目「神奈川タマリバクラブ」のトレーナー、東京かけっこクラブコーチを努める。
寝過ぎたときに腰痛を感じてしまうのは偶然ではなく科学的根拠に基づいてます。
寝過ぎによる腰痛を防止するには、まず寝過ぎたときに腰が痛くなるメカニズムを知っておきましょう。寝過ぎが腰痛をもたらす主な2つの原因を紹介します。
寝過ぎが腰の痛みを引き起こす要因のひとつとして知っておきたいのが、寝ている最中に寝返りを上手く打てていないことです。
寝返りは寝相の悪さからくるのではなく、寝ているとき人体の一部に圧力が集中しないための自然な反応です。
仰向けのまま一切寝返りを打たずにいると、身体の背面にあたる腰や肩といった箇所に痛みを生じることがあります。
マットレスや枕といった寝具が自分の身体に合っていない場合、腰痛になる確率が高まります。
なぜなら、マットレスや枕は寝ているとき腰にかかる負担を大きく左右するからです。
仰向けになったとき、腰が深く沈みこんでしまうマットレスには注意しましょう。
腰が沈み込むということは、その状態から寝返りが打ちにくいのと同義です。
枕については、あまりに小さすぎると寝返りを打つことが難しくなります。デザインや肌触りだけでなく、腰痛予防の観点に立って寝具を選ぶようにしましょう。
寝過ぎが根底にある腰痛を改善するには強張った腰やお尻の筋肉をほぐすことを第一に考えるのが重要です。
痛いからといって放置してたとしても、筋肉の強張りが改善されることはありません。寝過ぎによる腰痛を改善する2つの方法を紹介します。
寝起きの腰痛を緩和するにはストレッチで筋肉をほぐすことから始めてみましょう。
寝て起きてすぐに取り組めるタイプのストレッチであれば、起床時の習慣として採用することが可能です。ここでは、仰向けの状態から膝を立てて行うストレッチを紹介します。
膝を立てて天井を向いたら、そのまま両脚を左右どちらかに倒しましょう。
このとき、膝が密着したままで行うのがポイントです。倒した状態で5秒キープしたら、反対も同様に実施します。
左右それぞれ5回ずつ倒すのが目安です。
朝起きてからすぐに入浴することも、寝過ぎによる腰痛を改善する方法としては有効です。
入浴によるリラックス状態は全身の筋肉を温める効果があります。腰痛に悩まされているとき、人間の筋肉は腰を中心に強張っているため、湯船につかってじっくりと身体を温めましょう。
ただし、湯船に張るお湯の温度には注意してください。42度よりも熱いお湯は交感神経を優位にして、身体を緊張させてしまいます。
そのため、37度から39度のぬるま湯に浸かることを心掛けてください。
ここでは寝過ぎによる腰痛の予防法を2つ紹介します。ぜひ試してみてください。
身体が深い睡眠状態に入っていないと、寝ている最中に寝返りをあまり打たない中途半端な睡眠のまま長時間過ごしてしまうことがあります。
寝返りの回数が少ないと腰痛を引き起こしてしまうため、これを予防することが重要です。
寝過ぎによる腰痛を予防したいなら、寝る前に軽く運動やストレッチをすることで肉体を疲労させ、深い睡眠を促すのが効果的です。
疲れをとることが睡眠の最大の役割であることを利用し、あえて身体に疲労を蓄積しましょう。
ただし運動が激し過ぎると肉体が興奮し、入眠しにくくなるため注意してください。
腰への負担を抑制する寝具を選ぶことで、寝過ぎによる腰痛を予防することが可能になります。
寝具が柔らかいほど身体に優しいと考えている人は、その認識を改めましょう。あまりにも柔らかすぎる寝具は寝ているときに身体の一部が沈み込みやすい傾向にあります。
仰向けになったとき、背中全体に圧力が分散されるタイプのマットレスや敷布団を選ぶのが基本です。
枕については充分に寝返りを打てる大きさのものをベースに、柔らかすぎない素材のものを選びましょう。
寝ていても腰に負担がかかりにくい理想的な寝姿勢を身に着けることも寝過ぎによる腰痛を予防する方法といえます。
理想的な寝姿勢は立った状態で背筋を伸ばした姿勢です。背中が曲がる、腰を反っているといった状態で眠っていると腰に負担がかかります。
寝過ぎたとき腰に痛みを覚える人は理想的な寝姿勢から離れた姿勢で寝ている可能性を考慮しましょう。
入眠時は理想的な寝姿勢だったとしても、寝返りを繰り返す中で腰に負担がかかる体勢に移行している恐れもあります。
これを防止するには寝具の改善をはじめとした方法で寝返りを打てる環境を整えましょう。また、理想的な寝姿勢を維持していても、筋力が少ないと寝て起きたときに腰が痛くなることもあります。
寝過ぎに起因する腰痛対策を無駄にしたくない場合は筋力トレーニングを習慣にしてみてください。
寝過ぎと腰痛に関する今回の記事の内容を以下の3点にまとめたので、最後に振り返っておきましょう。
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