身体の片側で生じる腰痛を緩和したい場合は、ストレッチで筋肉を伸ばすのが効果的とされています。ただし、内臓疾患や椎間板ヘルニアが原因で片側の腰が痛むこともあり、その場合は病院で治療を受けるのが優先です。
こちらの記事では、左側や右側だけで腰痛が起きてしまう原因について解説します。さらに、腰痛を解消するために取り組んで欲しいストレッチを2つ紹介するので、身体の片側で生じる腰痛を改善したい人や腰痛の予防に努めたい人は挑戦してみてください。
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監修者:丸山 祥一
サンシャイン通り接骨院 はたらくからだ研究所院長
カイロプラクター
キャリア30年延べ30万人以上の施術実績。
主に慢性腰痛や頸部痛といった脊柱周辺のしつこい痛みが専門。
動きにフォーカスし、患者さん自身が自分で治る体をつくることを理想としている。
腰痛はケガなどの突発的な事態や疾患が関わっていない限り、日々の生活習慣が積み重なって引き起こされているケースが大半を占めています。腰痛が身体の片側で発生している場合も同様です。
腰の片側だけが痛む人は、片方の腰に負担をかけるのが癖になっている可能性を考慮してください。遠くにあるものを取るとき右側の腰ばかり捻っているといった行動が一例です。
片側の腰を頻繁に動かしていると、背中の筋肉の片方に疲労が蓄積して腰痛に悩まされることになります。
また、腹横筋、腹斜筋などの体幹の筋による骨盤安定機能が低下した場合も原因の1つと考えられます。
腹横筋や腹斜筋は胸郭と骨盤の間に存在する体幹部の安定に寄与する筋です。座りっぱなしなどで活動量が低下することで体幹部の筋の促通不足により機能低下を起こし、慢性腰痛がある方は姿勢維持が難しくなることで体のコントロールができずに腰痛が起こりやすくなります。
さらに、多裂筋の過緊張も原因の1つです。脊柱の傍部で姿勢維持や体幹の回旋筋として働く多裂筋は横隔膜の付着部である腰椎前面と関連しています。
横隔膜の収縮が弱くなることで、脊柱が右に回旋するため回旋筋である左の多裂筋に過緊張が生じるため痛む場合もあります。
逆説的に考えると呼吸機能を高めることで腰痛予防ができると考えることもできます。
5.5秒で吸い、5.5秒で吐くと呼吸の調和が取れ、緊張の緩和ができます。(呼吸は鼻から吸うこと)
腰の片側に負担をかけてしまう生活を見直すと同時に取り組みたいのがストレッチです。ストレッチは血行を促進すると共に、腰痛を引き起こすほど強張ってしまった筋肉の柔軟性を取り戻す効果が期待できます。
ストレッチで腰やお尻の筋肉をほぐし、右側や左側で発生する腰の痛みを和らげていきましょう。
最初に紹介するのは、腰部のストレッチです。腰部には大小、様々な筋肉が位置しています。腰部を捻る動作を行う事で、動きの硬い筋肉に対して刺激を与え、硬さを改善する事に繋がります。
ストレッチの第一段階として、まずは仰向けで床に寝転んだ状態から膝を抱えてください。右の腰が痛む場合は右膝を抱えます。
右膝の場合はその状態から身体の左側、左半身の外側に右膝を倒してください。このとき、右肩を床から離してはいけません。右肩を床に着けたまま膝を倒すことで、腰を捻じる動作に繋がります。
30秒以上腰を伸ばし続ける運動を3回程度繰り返しましょう。
中臀筋はお尻の奥に位置している筋肉です。臀筋をストレッチすることで股関節の可動性が上がり腰の負担を減らす効果があるとされています。
今回紹介するのは、椅子に座った状態で取り組む種目です。
椅子に腰かけた状態から腰が痛む側の足首を持ち上げて、反対側の膝に載せます。右の腰が痛い場合は右足首を左足に載せてください。足首を膝に乗せたまま、上半身を前傾させます。
背中を丸めるのではなく、股関節から上体を倒すのがポイントです。胸と太腿を近づけながら、お尻の筋肉が伸びていることを感じてください。最も伸びている位置で30秒キープする運動を3回程度繰り返します。
ストレッチや生活習慣の見直しで改善が期待できる腰痛は筋肉や骨格の歪みといった日常生活の中で少しずつ肉体に負担をかけたことに起因するタイプです。
片側が痛む腰痛の場合は椎間板ヘルニアや内臓の病気によって引き起こされている可能性がある点に注意しましょう。背骨を構成する骨と骨の間には、椎間板と呼ばれる部位が存在します。この椎間板の一部が飛び出して神経を圧迫し、痛みを生じさせるのが椎間板ヘルニアです。また、神経が圧迫されることでスネや足に痺れや感覚障害といった症状が起きることもあります。
肝臓や腎臓、十二指腸、膵臓といった臓器において疾患が発生すると腰の痛みを誘発することがあります。腰痛を感じる部位と疾患が生じた臓器はリンクしており、発熱やだるさなど、一般的な腰痛とは異なる痛みを発することがあるのが特徴です。
椎間板ヘルニアや内臓疾患が原因で腰の片側が痛い場合はストレッチで対処しても痛みが改善されないことが多いので、す
ぐに病院で医師の診断を仰ぎましょう。
腰の片側で発生する腰痛に関する今回の記事の内容を以下の3点にまとめたので振り返っておきましょう。
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