日常的に座椅子を使っている人は多いと思いますが、その目的は楽に座るためです。特に腰痛を抱えている人は座っている時の腰痛緩和のためにも活用している人が多いはずです。
しかし、腰を楽にしたいために使っている座椅子も座り方を間違えたり、座椅子選びを間違えると逆に腰に負担をかけたり、ともすれば腰痛を悪化させたりしかねません。
そこで今回、腰に負担をかけない正しい座椅子の座り方、座椅子の選び方を解説しています。座椅子を使っている方も、これから座椅子を使おうと思っている方も是非参考にしていただきたい内容になっています。
腰痛におすすめの座椅子人気おすすめ10選!【テレワークやゲーム用などに】
監修者:高任 良知
理学療法士
PHI Iilates MAT I & Ⅱ instructer
主にサイクリストに向けてケア方法やトレーニングなどについて情報発信を行う。
腰痛になりやすい、腰痛の人が一番してはいけない座り方はあぐらです。あぐらは股関節から腰にかけて負担がかかるとともに背中が前かがみの状態なります。前かがみになった状態が座椅子の有無にかかわらず、腰に一番悪いのです。
座椅子を使った場合でも足を投げだしたり、お尻を浅めに腰掛けると無意識に背中が曲がってしまい前かがみと同じような状態になります。腰痛を発症していない人は座椅子の背もたれに身をまかせて楽に感じるかもしれませんがこの状態が腰痛の原因になってしまうのです。
座椅子には背もたれがついています。背もたれに寄りかかるだけで楽に座ることができて気持ちいいと思う人もいるかもしれません。
しかし、気を付けて座らないと座椅子に座るだけで腰痛を引き起こしたり、腰痛がある人はさらに悪化させることもあります。そこで、ここでは正しい座り方を以下の2つのポイントから解説します。
座椅子に座る時に腰に負担をかけない様にするためには足より腰の位置を高い位置で保つことがポイントです。
あらかじめ腰の位置が高い座椅子であれば問題ありませんが、そうでない場合は少し腰の位置が足より高くなるよう工夫しましょう。
腰の位置を高くする方法としては座椅子の下に本などなにか高くできる台のようなものをおいて高くすることです。
または、座るときにクッションや座布団などを敷いて直接腰を高い位置に座るのもひとつの方法です。
ただし、この場合は座った時に腰が不安定にならないようなものにするように気をつけましょう。柔らかすぎたり、ふわふわして不安定なものは逆に腰に負担をかけてしまいます。また、腰の位置を高くした結果、両足が浮いてしまわないように注意しましょう。しっかりと足の裏を床につき、体重を分散させることも体の負担軽減に繋がります。
ただしこれらは、ご家庭にある座椅子を使った応急処置的な方法ですから腰への負担のかかりかたをよく確認して腰がまがらない様に最新の注意をしましょう。
座椅子を使うときのもう一つのポイントは背もたれをうまく使うことです。背もたれ自体は上体を起こして座り体への負担の軽減をはかるにはかなり効果です。
背もたれに体重を預けると前かがみにならないようにできて腰や背中にかかる負担が減らせます。しかし、誤った座り方をすると逆効果です。
楽をしようと思って浅く腰掛けるのは腰にとって良くありません。浅く座るとお尻と椅子の部分に隙間ができ、背中の上部だけ背もたれについて腰が曲がった状態になり腰によくありません。
背もたれを有効に使うには深く腰かけて背もたれに腰から背中にかけて均等に体重をかける様に座りましょう。こうすると背筋がまっすぐなり、腰に負担がかからないようになります。
座椅子を使って座る場合、座り方に注意が必要です。「どんな座り方をしても一緒でしょ」と言われる人もいますが、座り方一つで腰への負担のかかり方が劇的に違ってきます。間違った座り方をすると逆効果になりかねません。そこで座椅子の正しい選び方以下の3つのポイントから解説します。
座椅子や椅子に座っているとどうしても体勢をくずしがちになりがちです。体勢が崩れると椅子に対して骨盤の位置もずれ歪んでしまいます。骨盤の位置がずれると腰にも負担がかかり腰痛の原因にもなります。
ですから、座椅子を使うときには骨盤がまっすぐ上をむくとように座るのが良いのです。言い換えれば体勢をくずしにくく、骨盤の位置が正しい位置にくるような座椅子を選ぶのがいいでしょう。座った時に両方のお尻の骨に均等に体重がかかるように意識するだけでも骨盤が正しい位置になりやすいでしょう。
座椅子に座っていて体勢を崩したくなるのはやはりどこか体勢が苦しくなったり不安定になるようになっているからです。ひとつの選択肢としては骨盤矯正用の座椅子というのもいいと思います。
座椅子を選ぶ時のポイントの一つは骨盤が安定して正しい位置に来て、背筋が楽にまっすぐのばせるかどうかを確認することです。
椅子や布団はふわふわのやわらかいものが気持ちいいと感じる人も多いと思います。ふかふかのソファーに「ふぅ」と一息ついてくつろぐというは気持ちよさそうですよね。
しかし、この柔らかいソファーや座椅子は腰痛に関しては“天敵”なのです。座椅子を選ぶ時には柔らかすぎない座椅子を選びましょう。
腰掛けた時に柔らかすぎると、腰の位置が安定せず背骨が歪んだまま座ることになり腰への負担が考えているよりずっと大きいのです。
体を丸めた時に出てくるような腰痛持ちの人が使うと、ほぼ間違いなく悪化します。まだ腰痛がひどくない人や自覚症状すらない人も「柔らかいから楽」と思わず腰痛予防を兼ねて座椅子を選ぶ時は柔らかすぎないものを選びましょう。
最後に座椅子選びの重要なポイントとして、立ったり座ったりしやすい座椅子を選ぶと言いうことです。ギックリ腰で代表されるように、腰に瞬間的に圧力がかかると腰痛を引き起こす場合があります。
腰痛になったことがない人にはあまりわからないかもしれませんが、長い間同じ姿勢をとった状態から動き出す時が危険なことが多いです。特にデスクワークなどで長い間座り続けていることが多い方々は注意が必要です。動くに腰を安定させる力が入りにくい状態になっていることが多いため、気を付けないと大きな負荷が腰にかかってしまいます。
立ち座りの時に腰にかかる負荷軽減には肘掛けがついていたり、リクライニングがついていたりして動くときに補助的に支えがあるような座椅子が好ましいでしょう。また、立つ時の工夫としてテーブルを支えにする。椅子の高さが変えれるのであれば、椅子を高くしてから立つようにするなど、ちょっとした工夫でも腰にかかる負担は軽減ができます。
体に合わない座椅子を使うことは、危険と言っても言い過ぎではないでしょう。慢性的な腰痛の人が立ち上がるときに腰痛を悪化させて数か月立てなくなったこともあるぐらいです。突発的な腰痛防止のためこの点は是非重視してください。
楽に座るためには座椅子はとても有効なツールと言っていいでしょう。
しかし、使い方や選び方を間違えると楽に座るどころか骨盤や背骨に負担をかけて、ひどい腰痛を引き起こしかねません。
特に腰痛が悪化して重症になってしまうと日常生活に大きく支障をきたします。
座椅子を使うのであれば楽に座れるのならなんでもいいと適当に選んでしまうのは大間違いです。座りごこちと今回紹介した選び方にとことんこだわって選ぶようにしましょう。
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