2020.04.10

腰痛におけるクッションの重要性と最適なクッションの選び方

座っている体勢で過ごすことが多い人はクッションを見直すことが腰痛の緩和や予防に繋がります。腰痛の原因の中でも、姿勢の悪化は日常生活に根差した問題です。悪い姿勢はクッションのようなグッズを使って改善していくことができます。


こちらの記事で最初に触れるのは腰痛に対してクッションがどのような役割を果たしているかについてです。腰痛とクッションの関係がわかったところで、腰痛の人が座るべきクッションについて詳しく解説します。

監修者:

高任 良知

理学療法士

PHI Iilates MAT I & Ⅱ instructer


主にサイクリストに向けてケア方法やトレーニングなどについて情報発信を行う。

腰痛におけるクッションの重要性


腰痛の予防や改善に努めたいのであれば、クッションを活用することがきっかけのひとつになり得ます。クッションは多くの人が日常生活で活用しているように、座るときに腰やお尻の下に敷くグッズです。


クッションが腰痛予防に効果的とされている理由は座っている体勢が腰痛と深くかかわっていることが理由といえます。腰痛の中でも慢性的な痛みがあるタイプは姿勢の悪化によって引き起こされるケースが多いのです。


クッションを用いて座っているときの姿勢を正し、腰に負担がかかりにくい座り方を身につけることで、腰痛を改善できる確率が高まります。ただし、どんなクッションでも腰痛に効くわけではない点に注意が必要です。


正しい姿勢を補助してくれるクッションを選択し、自らの意思で姿勢を正そうとすることが腰痛改善への近道といえます。

腰痛の人に最適なクッションの選び方


腰痛に悩まされている人がクッションを用いる場合は腰痛対策が施されたクッションを手に取りましょう。

姿勢改善に適した形状であることはもちろんのこと、材質にもこだわってクッションを選択することが重要です。


クッション選びに関する3つのポイントを解説します。



腰痛を悪化させるクッション


腰痛の人が使うべきクッションを知る前に、まずは腰痛対策に適していないクッションについて学んでおきましょう。腰痛の人に向いていないクッションのタイプがわかれば、それを避けることで腰痛の悪化を防ぐことができます。


腰痛の人が利用すべきでないクッションが持つ特徴は、腰を下ろしたときお尻にかかる圧力が分散できていないことです。不均一な形状やクッションを構成する材質によっては、お尻の一部に圧力が集中してしまうことがあります。


お尻の後ろの方に圧力が集中し、骨盤が後ろに倒れるような座り方となる場合は特に注意が必要です。骨盤の動きと背中の筋肉には深い関係性があります。骨盤が倒れることで背中の筋肉が強張り、血行不良に陥る点に気を付けましょう。筋肉の血行不良は疲労を招き、それが原因で腰痛になるケースも見受けられます。


お尻の圧力をどれぐらい分散できるか判断するには、実際にクッションを手に取ってみることが重要です。



高反発・低反発はどちらがいいのか?


腰痛の改善や予防に重きを置くのであれば、低反発な素材よりも高反発な材質で作られたクッションの方が適しています。反発性の低いクッションはお尻が気持ち良く沈み込むのがメリットです。


しかし、沈み込みが深い分だけ正しい姿勢を維持しにくい点に注意してください。腰痛を予防するために効果的とされているのが、骨盤を立てた姿勢です。座った状態で骨盤を立てるにはお尻の部分が座面に密着し、骨盤の角度を意識できる体勢が望ましいといえます。


反発性が低いクッションは少し座り直しただけでお尻と座面に隙間が生じやすく、骨盤を立てる感覚を養いにくいのです。

骨盤を立てて座り、腰痛の予防や改善に努めるには高反発なクッションを利用しましょう。高反発ウレタンを用いたクッションは、比較的反発力が高い傾向にあります。


また、クッションを使用した際は、足がきちんと床に着くように椅子の高さも調整しましょう。自然に座って足が床につき、膝が90°程度曲がる状態になる程度の高さになるように椅子の高さを調整することでよりクッションの効果が高くなります。



背骨が自然なS字を維持できるクッション


骨盤を立てるのと同様に意識したいのが背中のS字カーブです。人間の背骨の上には平均して5kgの重さがあるといわれている頭が乗っています。背骨には、この重い頭を支えるといった役割があります。当然背骨には大きな負担がかかりますが、この背中のS字カーブがあることによって座っている時や歩いてる時にかかる背骨への負担を軽減していると言われています。


しかし、現代においては長時間のデスクワークやスマートフォンの利用といった原因で、S字カーブが歪みやすい生活を送っている人が多いのも事実です。

こうした原因によるS字カーブの歪みに対処するには、S字カーブの補正効果があるクッションを選びましょう。


お尻だけでなく背中側にも展開しているクッションの中には背骨のカーブを後押しする形状になっているものも見受けられます。

椅子に取り付けるランバーサポートタイプのクッションを選ぶ際には、特にS字カーブのサポートを意識してみてください。

クッションにはこだわるべし!

クッションだけで腰痛が治るなら苦労しないと考えている人がいるなら、その認識は大きな間違いです。

クッションは腰痛の根本的な原因のひとつである姿勢の悪化を正すと共に、腰に負担をかけない座り心地を提供するアイテムとして機能します。


重要なのは腰痛のメカニズムを理解したうえでクッションを選ぶことです。骨盤を立てる機能や背骨のS字カーブをサポートする機能が付いているクッションを選ぶと、日常生活の中で腰痛をケアしやすくなります。


クッションを賢く活用して、腰痛の予防や改善に努めましょう。



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