
足の裏のタコとは
足の裏に生じてしまう変化の中でも、タコやウオノメは皮膚が硬さを帯びる共通点があります。
なぜタコやウオノメができてしまうのか、イボとは何が違うのか、疑問に思っている人もいることでしょう。
足の裏が硬くなってしまう3つの状態に関して、詳しく解説します。
症状
タコとは足の裏が何度も刺激を受けることによって生じる防御反応です。
繰り返し刺激を受けた皮膚は、角質層が硬さを帯びることで刺激から身を守ろうとすることがタコの発生原因といえます。
タコは足裏が硬くなる現象の中でも、比較的痛みが少ないのが特徴です。
患部に芯がないことが理由として挙げられます。
足裏の突出している部位が硬くなっている場合、ウオノメとタコの両方の可能性がありますが、押したときに痛みが少ない場合はタコである確率が高めです。
魚の目・いぼとの違い
ウオノメやイボ、タコを区別するには各症状の違いを認識しましょう。
まず、タコとウオノメの違いとして覚えておきたいのが痛みです。
ウオノメは硬くなった角質の下に芯が形成されるため、押したときにタコよりも強い痛みを感じる傾向にあります。
一方、イボはタコやウオノメとは異なり、基本的にはウイルスによって生じる皮膚の盛り上がりです。
押すよりも摘んだときに痛みを感じることが多く、削ったときに出血を伴う点が特徴といえます。
原因
ウオノメやタコの原因を理解するうえで欠かせないのが皮膚の表面にある角質層です。
角質層は強い刺激や細菌から身体を守るだけでなく、肌の保湿といった機能を備えています。
そんな角質が慢性的に刺激を受け続けることが、ウオノメやタコが発生する理由です。
足裏を刺激してしまう行動としては、足に合っていない靴を履くといった習慣などがあります。
サイズが合っていない靴は、足裏の一部分だけを強く圧迫してしまう傾向にあることを覚えておきましょう。
また、足裏の横アーチが崩れた開帳足になっている人は、足裏の一部に負担がかかりやすい点に注意してください。
ハイヒールを長時間履くことも、ウオノメやタコができる原因です。
角質に対する刺激が一点に集中していると芯を伴ったウオノメに、そうでない場合はタコに変化します。
治療法・取り方
タコやウオノメに対処する方法には、病院での治療とセルフケアの2つがあります。
セルフケアでウオノメを取り除きたい場合は、角質層にアプローチする市販薬を手に取りましょう。
「サリチル酸」をはじめとした、角質層を柔らかくする機能が備わった成分配合の市販薬をタコやウオノメに塗ると、患部に変化が見られます。
柔らかくなったウオノメやタコの周囲を削り、全体を取り除いてしまうことが目標です。
ただし、セルフケアでは症状が悪化する恐れもあるので、確実に治したい場合は皮膚科を受診してください。
皮膚科で行われるのは、特殊な器具で硬くなった角質層を削り、タコやウオノメの改善を促すといった治療です。
また、痛みが強いタコやウオノメに対しては、手術による除去を実施することもあります。
予防法
タコやウオノメを予防するには、足裏が刺激を受けにくい状況を作り上げることが大切です。
特にこだわるべき部位として、日頃履いている靴に注意を向けましょう。
サイズが合っていない靴を履き続けていると、タコやウオノメが生じやすくなります。
ハイヒールはサイズが合っていたとしても、足の前側に負担がかかるタイプの靴です。
そのため、ハイヒールの着用時間を短縮することもまたタコやウオノメを予防する方法といえます。
足裏の一部に負担をかける歩き方もまた、タコやウオノメの原因です。
言い換えれば、歩き方を改善することで、タコやウオノメができにくくなります。
まとめ
足の裏とタコに関する今回の記事の要点は以下の3つです。
最後に重要なポイントを振り返っておきましょう。
- タコは足裏の皮膚が何度も刺激されることによって生じる変化であり、角質層が盛り上がるような形で硬さを帯びるのが特徴です。
- タコと間違えやすい足裏の変化としては、ウオノメやイボが挙げられます。ウオノメはタコよりも痛みが強く、イボはウイルスによって生じる症状です。
- タコやウオノメを改善するには、角質層を柔らかくする市販薬を用いる方法があります。サイズに合った靴を履くことで、タコやウオノメを予防しましょう。