ランナーなどの陸上競技者や仕事の性質上、長時間立ちっぱなしになることが避けられないなど足を酷使する人に多い足底筋膜炎。 一度痛みが出てしまうと数日や数週間で完治する場合はほとんどなく、ある程度の期間痛みと付き合っていく必要が出てきてしまう厄介な症状です。 そこでこの記事では足底筋膜炎の治療法について紹介しています。 今日からでもすぐにできるような簡易的な痛みを緩和する方法から、長期にわたって治らない悪性の足底筋膜炎の場合におけるおすすめの治療法などを幅広く紹介しました!
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目次
足底筋膜炎は足の指の付け根のあたりからかかとのあたりに渡って、膜のように張っている腱(足底筋膜)が炎症を起こしてしまう現象を言います。
足底筋膜が炎症を起こしてしまう原因として主だったものは筋膜の柔軟性の低下、及び筋力の低下が挙げられます。
ストレッチやマッサージなどで筋膜の柔軟性を維持し、トレーニングなどで筋力の低下をケアしていても足底筋膜炎にかかってしまう場合はあります。
特に、日頃から足を酷使している陸上競技者などに多い症状です。
もし、足底筋膜炎を発症してしまった場合は治療をしたからといって、すぐに治るわけではないのでなるべく足への負担を軽減し、ストレッチなどで痛みを緩和させながら付き合っていくことがベターです。
足底筋膜炎を発症してしまった場合、どのような治療法を取るのがいいのでしょうか?
ストレッチやインソールの装着など、すぐに行える治療法から薬物治療や体外衝撃波治療などの理学療法まで幅広く紹介していきます!
まず、足底筋膜炎に対する対処法としておすすめなのが「インソール」の装着です。
インソールとは靴の「中敷き」のことです。
インソールは足への衝撃を緩和してくれることを通して、足への負担を軽くしてくれます。
例えば、インソールを従来使っていたものよりも厚い型の中敷きに変えることにより、歩行時もしくはランニング時に足にかかる圧力が分散され、衝撃をインソールが受け止めてくれます。
足への負担は何もしていない時よりも歩行時のほうが、そして歩行時よりも走行時のほうがやはり高くなります。
どうしても負荷がかかってしまう運動時にインソールを装着することにより、負荷だけでなく痛みも軽減することができるのです。
足底筋膜炎に対してはストレッチが非常に有効であることが分かったところで、次に具体的なストレッチ方法を紹介していきます!
ただし、ここではあくまで自分でできる範囲内のストレッチを紹介しています。どうしても痛いという場合は無理に自分でどうにかしようとせず、病院にいきましょう。
足底筋膜炎は足裏の炎症であるため、足裏のストレッチを集中的に行う人もいますが、足の筋肉と近い関係にあるふくらはぎの柔軟性も同じくらいに重要です。
ふくらはぎの上部の筋肉を「腓腹筋」と言いますが、まずその腓腹筋のストレッチ方法を紹介していきます!
はじめに、椅子を用意し、背もたれの上部に手をかけます。
次に、片方の足を後ろに引きます。このときに後ろに足の膝が曲がらないように注意しましょう。
アキレス腱を伸ばすような体勢で30〜60秒ほどキープします。
逆足も同様に行います。
ふくらはぎの上部である腓腹筋のストレッチをしたあとはふくらはぎの下部にある「ヒラメ筋」のストレッチも行っていきましょう!
足底筋膜炎の予防及び対処はふくらはぎの柔軟性の維持が重要なので、上部と下部に分けて、丁寧に行っていきます。
まず、右の膝を立ててしゃがみ、左足は正座しているような体勢をとります。
そこから、右のふくらはぎに胸を押してていきます。右足のかかとが少し浮き上がるぐらいに体重をかけて、ヒラメ筋を30〜60秒ほど伸ばしていきます。
逆足も同様に行います。
次に「すね」のストレッチを紹介します。
すねのストレッチがなぜ必要かというとふくらはぎと足の連結部分である足首の柔軟性の維持も、足底筋膜炎に対して非常に重要であるからです。
すねとふくらはぎをストレッチすることにより足首の柔軟性を高め、足底筋膜炎の緩和や予防に役立てていくのです。
やり方はとても簡単で足のつま先をグーの状態にして、前に伸ばしていきます。
これだけではすねが伸びている感覚が無いという方はそこから膝を前に押し出せば、より強度の高いストレッチを行うことができます。
最後に「足底筋膜」そのもののストレッチを行っていきましょう。
予防にもそして痛みの緩和にも有効なストレッチですので、運動前と運動後に、しっかりと時間をかけて行うことをおすすめします!
まず、椅子や床に座り、片方の足をもう一方の足の太もも上に持ってきます。
足首をリラックスさせるのではなくしっかりと立てた状態で行うと効果的なので、90度に近い角度に足首を立てます。
手で足の指を持ち、足を反らせます。このときに足裏の腱がしっかり伸びていることを意識しながら、30〜60秒ほど行いましょう。
逆足も同様に行います。
薬物療法も足底筋膜炎に対して有効な対応策となります。
しかし、足底筋膜炎に対して薬物療法を行う場合は一つ注意が必要です。
それは、薬物療法は「その場しのぎ」にしかならない、という点です。
具体的に足底筋膜炎に対する薬物療法は痛み止めの服用などの内服薬、痛みを緩和させる湿布や塗り薬などがあります。
しかし、そのどの薬物療法を選択したとしても根本治療になることは残念ながらありません。
足底筋膜炎は足裏にある腱が炎症を起こしたり、断裂してしまったりした場合に起きるので、湿布や塗り薬、内服薬などでは治らないのです。
ですので、重要な試合や大会前などに一時的に足裏の痛みを緩和したり無くしたりするために使われるのが薬物療法なのです。
最後に紹介するのが半年以上足底筋膜炎の症状が改善されないなど、悪性の筋膜炎の場合にしばしば使われる治療法である「体外衝撃波治療」です。
体外衝撃波治療とはその名の通り、身体の外から衝撃波を足裏の痛みが出ている患部に当てることによって痛みを除去する治療法です。
体外衝撃波治療で使われる衝撃波は他の場合でも腎臓の治療だけでなく、整形外科において腱や靭帯にも使われている衝撃波です。
衝撃波という名前ですがエネルギーは高くないので、骨などの他の部位に損傷がいく心配はありません。
今までの事例において副作用の報告もほとんどされていないので「ストレッチやマッサージを行っているのに足底筋膜炎の痛みや症状が全く改善されない…」という難治性の高い場合にこの治療法を採用することが増えてきています。
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