寝不足による吐き気は自律神経の乱れ？原因について解説【2023年1月】

寝不足による吐き気の原因

寝不足が原因で吐き気が起きてしまう原因を知ることで改善策を見出すこともできます。

 

ここでは寝不足で吐き気が出てしまう理由を紹介します。

 

寝不足で吐き気に悩まされている人は参考にしてください。

 

吐き気は集中力を害してしまう要因になり、私生活にも影響が出てしまいます。

 

自律神経とは？

自律神経とは自身の意識とは無関係に行っている行動を指示している神経のことです。

 

例えば体を動かして体温が上昇すれば体温を下げるために汗をかき、体が冷えている場合は無意識に体が震え、体温を上昇させるような行動はすべて自律神経が行っています。

 

自律神経には交感神経と副交感神経があり、交感神経は脳が活発に活動する際に作用し、副交感神経はリラックスする役割を果たしています。

 

睡眠時には副交感神経が覚醒しているほうが質の良い睡眠をとることができます。

 

寝不足による吐き気は自律神経の乱れ

寝不足で吐き気の症状が出てしまう原因は、自律神経の乱れが関係しています。

 

自律神経が乱れれば上記で紹介した交感神経と副交感神経のバランスも崩れてしまいます。

 

本来であれば睡眠時には交感神経の活動が抑えられ、リラックス効果のある副交感神経が覚醒します。

 

しかし、自律神経が乱れれば副交感神経が覚醒しつづけてしまい、体を休ませることができません。

 

また、交感神経は活動しやすくするために消化系の活動を低下させたり、消化液などの分泌量も抑制してしまう働きがあります。

 

その結果、食べたものがうまく消化することができず、吐き気を催してしまいます。

 

そのほかにも血管を収縮する効果が交感神経にあり、長時間血管が縮んでしまうと血流が不足してしまい、血液不足で頭痛の症状も現れます。

 

寝不足と自律神経の関係

寝不足は十分な睡眠をとることができない状況が続くことであり、生活スタイルに変化が現れた際に睡眠不足になりやすいです。

 

また、ストレスなどが原因で寝付くことができにくくなり、結果的に睡眠不足になるケースもあります。

 

生活習慣が乱れてしまうと自律神経を乱してしまう要因になってしまうため、寝不足になると必然的に自律神経が乱れてしまいます。

 

自律神経が乱れてしまう原因は精神的ストレスと肉体的ストレスが大きく関係しています。

 

寝不足なってしまう原因はどちらの要素も含まれているため、自律神経が乱れてしまいやすくなります。

 

ストレスは自律神経を乱してしまうだけではなく、さまざまな病気を誘発してしまう原因になるため、趣味などで発散することをおすすめします。

 

寝不足が原因ではない可能性も

上記まで吐き気や頭痛は寝不足が原因であることを紹介しましたが、必ずしも寝不足が吐き気と関係しているわけではありません。

 

吐き気の場合は胃や腸に異常があったり、働きが弱まっている可能性があります。

 

頭痛の場合はさまざまな原因が考えられるため、すぐには原因を究明することが困難な症状です。

 

脳に異常が起きている可能性もありますが、肩コリなどの軽度の場合でも頭痛の症状が起きます。

 

しっかり睡眠をとっているにも関わらず、吐き気や頭痛が治まらないのであれば原因が寝不足ではない可能性が高く、他の原因を探す必要があります。

 

一過性の吐き気や頭痛であれば問題視する必要も低いですが、継続的に症状が現れるのであれば一度病院で診断してもらうことをおすすめします。

 

寝不足の解消方法

寝不足が原因で吐き気の症状が現れる場合は寝不足を解消することで吐き気の症状も抑えられます。

 

ここでは寝不足解消の方法を紹介します。

 

寝不足を解消する方法は睡眠をとることになりますが、入眠しやすい工夫を行うことで寝つきもよくなります。

 

仮眠

寝不足の場合は仮眠とをとることをおすすめします。

 

仮眠をすれば一時的ですが睡眠をとることができ、脳と体をリラックスすることができます。

 

仕事中であれば休憩時間に仮眠をするだけでも寝不足を解消することができ、集中力を高める効果も期待できます。

 

仮眠の適している時間は15分程度であり、それ以上仮眠してしまうと目覚めが悪くなってしまいます。

 

もちろん、後に予定などがない場合は仮眠の時間は気にせずにしっかり睡眠をとるようにしましょう。

 

入浴

睡眠不足を解消するためには質の良い睡眠をとることが大切になってきます。

 

そのためには入眠をしやすくすることが大切であり、すぐに寝ることができればそれだけ睡眠時間を確保することができ、寝不足も解消されやすくなります。

 

入眠しやすくするためには体温を温めることが効果的であり、睡眠をする2時間前までに入浴することをおすすめします。

 

温度が高すぎると目覚めてしまうため、40°程度の温度に設定することで程よく体を温めることができます。

 

栄養をとる

しっかり栄養を取ることで寝不足を解消することができます。

 

食べ物を胃に入れることで胃が活発に活動し、脳への血液も胃や腸に流れやすくなるため、眠りやすくなります。

 

また、十分な食事をせずに睡眠を始めてしまうと途中で目が覚めてしまう可能性があります。

 

途中で目覚めると再び寝付けなくなってしまう可能性もあり、十分な食事をとり、できるだけ途中に目覚めないようにしましょう。

 

栄養不足はさまざまなことに対して悪影響が出てしまうため、バランスの取れた栄養を摂取するように心がけることが大切です。

 

薬

寝不足を解消する方法に薬の服用があります。

 

薬を摂取することで入眠がしやすくなったり、睡眠の質を高めることができます。

 

また、他の寝不足の解消方法と違って即効性が期待できるため、すぐに寝不足を解消したい人におすすめの方法です。

 

しかし、薬を購入する費用が掛かったり、依存してしまうリスクもあります。

 

最近では薬局などで睡眠の質を高めるサプリメントも多く発売されているため、気軽に購入することが可能になっています。

 

ぐっすり眠るための習慣

寝不足で吐き気などの症状が現れている場合はぐっすり寝ることが一番の解消方法です。

 

ぐっすり寝るためには

• 睡眠2時間前に入浴して体を温める
• 普段から適度な運動を心がける
• 淡い照明に調整する
• 趣味などでストレスをため込まない

などを行うことでぐっすりと眠ることができます。

 

運動や趣味を行うことでストレスを発散させることができ、入眠が速くなり、副交感神経が覚醒しやすくなります。

 

一方でぐっすり眠りたい際に行ってはいけないことは

• 睡眠前にニコチンやカフェイン・アルコールを摂取しない
• スマホなどの画面を長時間見ない
• 夜間に食事をしない

などの行動です。

 

特に、嗜好品でもあるニコチンやカフェインには脳を覚醒させる作用があるため、睡眠前に摂取してしまうと目が覚めてしまい、寝つきが悪くなります。

 

アルコールを摂取することで入眠しやすくなる場合もありますが、脳は覚醒しつづけてしまうため、ぐっすり寝た気になれない原因になります。

 

まとめ

寝不足が原因で吐き気の症状が現れてしまうこともあります。

 

寝不足と吐き気の症状が同時に現れてしまうと集中することができず、私生活にも悪影響が出てしまいます。

 

寝不足が原因の吐き気の場合は寝不足を解消したり、ぐっすり寝るようにすることで吐き気の症状も抑えられます。

 

しかし、寝不足が原因ではない場合でも吐き気の症状が現れることもあるため、寝不足が解消されたにも関わらず吐き気が続くのであれば違う原因を探すようにしましょう。

 

最後に記事の内容をおさらい！

 

• 自律神経について

 

• 寝不足と吐き気の関係性

 

• 寝不足解消の方法