睡眠時の頭痛はなぜ起こる？原因や対処法について詳しく解説【2023年1月】

睡眠による頭痛の原因

睡眠による頭痛は、なぜ起きるのでしょうか。

睡眠を発端に頭痛が起きていることは分かっても、詳しい原因が分からないと不安ですよね。

 

この章では、睡眠による頭痛の原因について見ていきます。

睡眠中に起きる頭痛と起床後に起こる頭痛に分けて解説します。

 

睡眠中の頭痛

酷い場合は、あまりの痛さに目が覚めてしまう人もいる睡眠中の頭痛の原因はどこにあるのでしょうか。

 

人によってさまざまですが、喫煙や飲酒、高血圧などの生活習慣を原因としていることが多いです。

また、枕が合っていないことが頭痛を引き起こすこともあります。

 

睡眠中の頭痛の症状としては、発作的に起こる片頭痛が最も多いですが、中には目の奥に激痛が走ったり、涙や鼻水、目の充血が治まらないなどの群初頭痛を発症する人もいます。

 

起床時の頭痛

朝目が覚めたときに起こる起床時の頭痛は、睡眠時の頭痛とは多少違った要因で引き起こされます。

 

まず、起床時の頭痛には睡眠時間が影響します。

睡眠時間が長すぎても短すぎても、ホルモンバランスの乱れにつながり、片頭痛をおこすきっかけとなります。

 

そして、過労やストレスなどの肉体的・精神的疲労や飲酒・喫煙も、起床時に起こる頭痛の原因の一つです。

 

また、女性の場合は、ホルモンバランスの変動によって頭痛が起こることもあります。

 

その他頭痛の原因

睡眠以外のことをきっかけにしても、頭痛は引き起こされます。

この章では、片頭痛についてと女性ならではの悩みである生理による頭痛について解説していきます。

 

まずは、しっかりと頭痛の原因を把握して、対策につなげていきましょう。

 

片頭痛

片頭痛とは、頭がズキンズキンと痛むタイプの頭痛で、ほとんどの場合頭の片側のみに起こることから、この名前がついています。

 

前触れなく突然生じることも多く、酷い場合は吐き気を伴うこともあります。

 

そして、片頭痛睡眠には、深い関係があります。

片頭痛が起きる数時間から二日ほど前にあらわれる予兆の一つが、眠気なのです。

 

そのため、片頭痛持ちの人は、そうでない人と比べて、日中に眠気を感じることが多い傾向があります。

 

生理による頭痛

女性の場合は、生理の数日〜10日ほど前に頭痛や眠気を感じることがあります。

症状は人によってかなり差が大きく、酷い場合は日常生活に深刻な影響を及ぼすほどの痛みを感じることもあります。

 

これは、PMSと呼ばれる月経前症候群の症状の一つです。

月経前のみに起こる症状のため、月経が始まると、嘘のように症状が消えることが大きな特徴として挙げられます。

 

生理前による、ホルモンバランスの乱れや変動によって引き起こされると考えられています。

 

寝不足・寝過ぎによる頭痛は危険サイン？

睡眠時間は、不足していても長すぎても頭痛を引き起こす原因となります。

しかし、その頭痛を引き起こす原因は、寝不足か寝過ぎかで異なってきます。

 

この章では、寝不足と寝過ぎがもたらす頭痛について解説していきます。

 

寝不足

まず、寝不足で起こる頭痛は「緊張型頭痛」と呼ばれる頭痛が多いです。

 

緊張型頭痛とは、頭がギュッと締め付けられるように痛むタイプの頭痛で、ストレスや過労、精神的な緊張によって引き起こされると考えられています。

 

睡眠は、脳にとっては貴重な休息時間です。

睡眠を取ることによって、体や心のストレス解消にもつながります。

 

しかし、不足してしまうと、脳にとって大きなストレスになるので、その結果として頭痛を発症してしまうのです。

 

寝過ぎ

寝過ぎによる頭痛は、血管の拡張を原因として生じることが多いです。

 

睡眠時というのは、体や脳がリラックスしている状態であるため、副交感神経が優位な状態にあります。

 

交感神経が優位な日中は血液循環を高めるため、血管が収縮されますが、副交感神経が優位な夜間や睡眠時は血管が拡張されます。

 

寝過ぎると、血管が拡張している時間が長くなります。

そしてその拡張した血管は神経を圧迫してしまうので、片頭痛を引き起こす原因となるのです。

 

寝不足・寝すぎによる頭痛の対処法

寝不足・寝過ぎは頭痛を引き起こすので、睡眠は量も質も重視する必要があります。

しかし、睡眠が不足したり寝過ぎたりして頭痛が起きたとしても、対処法はいくつかあります。

 

この章では、寝不足と寝過ぎが引き起こす頭痛の対策を紹介していきます。

 

寝不足頭痛の対処法

まず、寝不足が原因となる頭痛の対処法は以下の通りです。

 

• お風呂に入る
• 軽い運動を行う
• 頭の痛む部分を冷やす
• カフェインを摂る

 

寝不足で起こる頭痛の原因は、ストレスや過労、精神的な緊張にあります。

そのため、お風呂に入って、筋肉のこわばりをほぐし血流を促進したり、リラックスしてストレスを軽減することが、対策として非常に効果的です。

 

そして、軽い運動をすることも血流を促進するので、頭痛を軽くする効果があります。

軽めのジョギングやウォーキングなどの日常的な有酸素運動は、対処としてだけでなく、予防にも有効です。

 

また、患部を冷やしたりカフェインを摂取することも、血管を収縮させ、血流を促進するので、頭痛の改善に効果的です。

 

寝過ぎ頭痛の対処法

寝過ぎが原因で発生する頭痛の対処法は以下の通りです。

 

• 安静にする
• 頭を冷やす
• カフェインを摂取する
• 頭痛薬を飲む

 

まず、寝過ぎの場合は、寝不足の時と違って、身体を動かすことは逆効果になってしまいます。

寝過ぎの場合、身体を動かして血流量を増やすと、頭痛の原因となっている神経の圧迫を酷くしてしまうからです。

 

そのため、寝過ぎたときは、なるべく室内で安静にしておくようにしましょう。

 

そして、安静にすると同時に、頭を冷やしたりカフェインを摂ると、拡張した血管が収縮するので、頭痛が軽減されます。

 

また、市販の頭痛薬を飲むこともおすすめします。

市販の頭痛薬には、鎮痛作用が含まれているので、どうしても痛みが治まらない場合は服用しましょう。

 

まとめ

最後に、記事の内容をおさらいしていきましょう！

 

• 睡眠中に起こる頭痛は、喫煙や飲酒、高血圧などの生活習慣を原因としていることが多く、起床時に起こる頭痛は、睡眠時間が原因となっていることが多い。

 

• 寝不足によっても寝過ぎによっても頭痛が引き起こされる。寝不足による頭痛は、ストレスや過労、精神的な緊張によって、寝過ぎによる頭痛は、血管の拡張によって引き起こされる。

 

• 寝不足の頭痛に対しては入浴や軽めの運動が、寝過ぎの頭痛に対しては安静にしたり頭痛薬を飲んだりすることが、対策として有効である。