睡眠サプリメントと睡眠薬の違いは？詳しい効果やメリットを解説【2023年1月】

睡眠サプリメントとは？

上手く入眠できない、日中に強い眠気を感じてしまうといった睡眠障害に悩んでいる人は、睡眠サプリメントを利用することも考えましょう。

 

睡眠サプリメントと間違えやすいのが睡眠薬です。睡眠サプリメントの定義や効果をチェックしていきましょう。

 

睡眠サプリメントとは？

睡眠サプリメントとは、睡眠が上手くいかない人をサポートする機能が備わったサプリメントのことです。一般的なサプリメントと同様に市販されているため、処方箋がなくても購入することができます。

 

睡眠を促す栄養素が含まれているおかげで、睡眠サプリメントを服用すると眠気が誘発されます。ただし、医薬品である睡眠薬に比べると、睡眠に誘う力はどうしても低くなりがちであることを覚えておきましょう。

 

睡眠サプリメントに頼りきりになるのではなく、よく眠れるような生活習慣を取り入れていくことが大切です。

 

睡眠サプリメントの成分

睡眠サプリメントは、含有されている栄養素によって睡眠を促進する栄養剤です。具体的に含まれている栄養素としては、アミノ酸に分類される以下の3つが挙げられます。

 

睡眠サプリメントでよく見られる栄養素のひとつがグリシンです。グリシンを摂取することで、深部体温が上昇します。人間は、布団の中で少しずつ体温を下げていくと、より熟睡できるというのが定説です。

 

つまり、寝る前にグリシンで体温を上げた後に布団に入ると、スムーズに熟睡しやすくなります。テアニンと呼ばれる栄養素もまた、睡眠サプリメントでよく見られる栄養素です。テアニンはストレスを緩和し、睡眠を安定させる効果が期待できます。

 

トリプトファンもまた、睡眠の質を高める脳内物質セロトニンの分泌に深く関わっていることから、睡眠サプリメントに含有されることが多い栄養素です。

 

睡眠サプリメントと睡眠薬との違い

睡眠サプリメントと睡眠薬の違いとして必ず覚えておきたいのが、睡眠薬は医薬品であることです。医薬品として認定されている睡眠薬の方が、より強力な睡眠導入作用が期待できます。

 

一方、睡眠サプリメントは食品のカテゴリに分類されることから、睡眠薬よりも簡単に入手しやすい点が特徴です。

 

一般的な食品に含まれている栄養素を凝縮していることから副作用が生じにくく、病院で睡眠障害の治療を受けるほどではないけれど、睡眠の質を高めたいといった場面でも使用できます。

 

睡眠サプリメントの効果

睡眠サプリメントは、質の高い睡眠を促進する栄養素が含まれたサプリメントです。グリシンやテアニンといった直接睡眠に関わってくる栄養素だけでなく、ビタミンなどの体調を整える効果がある栄養素を含有しているケースも見受けられます。

 

また、寝起きを改善する効果や寝つきを良くする効果など、睡眠サプリメントごとに力を入れている効果に違いが見られる点に注意してください。自分が抱えている睡眠に関する悩みに対応した商品を選ぶことが、睡眠サプリメントの効果を実感する秘訣です。

 

睡眠サプリメントのメリット・デメリット

睡眠サプリメントを本格的に導入しようと考えている人に知って欲しいのが、睡眠サプリメントのメリットとデメリットです。これらを知らずに睡眠サプリメントを摂取した結果、想像したような効果が得られず、余計な出費になってしまうことも考えられます。

 

メリットとデメリットを比較したうえで、自分に合っているか確かめてから手に取りましょう。

 

睡眠サプリメントのメリット

睡眠サプリメントを摂取するメリットは、睡眠を誘発する栄養素を定期的に取り入れることで、安眠しやすい体質に近づくことです。心身のリラックスを促し、スムーズな睡眠を促進する睡眠サプリメントは、手軽に行える不眠対策といえます。

 

また、睡眠薬に比べて、副作用などが生じにくい点も睡眠サプリメントのメリットです。食品に含まれる栄養素で構成されていることから、幅広い世代の人が気軽に摂取できます。医療機関で睡眠に関する相談を行う前の対策として、睡眠サプリメントは有用です。

 

睡眠サプリメントのデメリット

睡眠サプリメントのデメリットとして知っておきたいのは、睡眠薬のような即効性は低いことです。飲んだそばからすぐに眠くなるのではなく、栄養素によって体質を徐々に変化させていくものだと考えてください。

 

今すぐに眠りたいときに飲んでも効果が実感できず、眠れないことにストレスを感じて余計眠りにくくなってしまうケースも考えられます。また、睡眠の質を低下させるような生活習慣を積み重ねている場合、睡眠サプリメントの効果が発揮されにくいこともある点に注意しましょう。

 

睡眠薬の種類と効果

睡眠サプリメントでは上手く眠ることができなかった場合、睡眠薬に頼るのも睡眠改善の手段です。安易に手を出すのではなく、どのような効果が備わっているのか事前に確認しておきましょう。

 

どういった症状の人に睡眠薬は処方されるのかといった点や、睡眠改善薬との違いについて解説します。

 

睡眠薬(睡眠導入剤)

睡眠薬(睡眠導入剤)とは、不眠症などの睡眠障害を改善するために使用される医薬品です。不眠症とは、夜間における睡眠の質の低下や、上手く寝つけないなどの原因により、日中の活動に支障が出ている状態を意味します。

 

睡眠薬(睡眠導入剤)は複数のタイプが存在しているため、自分の症状に適合したものを摂取しなくてはいけない点に注意してください。

 

例えば、入眠に問題がある人と、夜中に何度も目が覚める人では効果を発揮する睡眠薬が異なります。医師の処方を経ることなく睡眠薬(睡眠導入剤)を手にした場合は、基本的に摂取しない方が賢明です。

 

睡眠薬(睡眠導入剤)は比較的即効性のある医薬品ですが、飲んでもすぐに効果が感じられないことがあります。こういったケースにおいて、自己判断で追加するようなことは避けましょう。

 

睡眠改善薬

睡眠薬と睡眠改善薬はよく似た名称ですが、対象としている人や効果に違いがあります。

最も大きな違いは、睡眠改善薬は市販品として売られている点です。睡眠薬は医師の処方を必要としますが、睡眠改善薬は薬局などで購入可能です。

 

睡眠に導くというよりも、寝つきや睡眠の深さを改善することで、睡眠そのものの質を高めていくのが睡眠改善薬の主な効果といえます。眠ることはできているけど眠りが浅い、もっと快適に眠りたいという人が、睡眠改善薬のターゲットです。

 

睡眠薬の副作用

睡眠薬は薬の一種であり、多くの薬は副作用を抱えています。睡眠薬の副作用として知られているのが、慢性的な眠気やふらつきです。睡眠薬を服用した直後の出来事を忘れてしまう前⾏性健忘も、睡眠薬による副作用として知られています。

 

人によっては、頭痛や消化器症状といった副作用も見られることを覚えておきましょう。睡眠薬の副作用が強い場合、運転中に事故を起こす可能性があるので注意してください。副作用を抑えながら利用するには、医師の診断に従って服用することが大切です。

 

サプリメント・薬以外で快適な睡眠を取る方法

サプリメント・薬以外で質の良い睡眠を求める場合は以下を実践してみてください。

 

• 温めのお風呂に浸かる
• 就寝前の行動を見直す
• 自分に合った寝具を用意

 

まず最初に、毎日取り組める方法としておすすめなのが入浴です。

 

人間の身体は体温が低下する過程で眠気を感じるようにできています。そのため、適度な温度の湯船に浸かり、湯冷めする前に布団に入ることが睡眠の質を向上するポイントです。

 

入浴によって身体を温めるには、約40度のぬるめのお湯をおすすめします。高温のお湯に浸かってしまうと交感神経が優位に働き、肉体が興奮状態に切り替わってしまう点に注意してください。

 

興奮したまま布団に入っても、スムーズに入眠することはできません。また、就寝する前の数時間はカフェインやブルーライトを避ける、自分の身体に適した寝具を用いることも、快適な睡眠を実現する方法のひとつです。

 

まとめ

睡眠サプリメントに関する今回の記事は、以下の3点にまとめることができます。最後に重要なポイントをおさらいしておきましょう。

 

睡眠薬よりも手軽に利用できる睡眠導入のためのグッズが睡眠サプリメントです。ドラッグストアなどで気軽に購入できます。

 

• グリシンをはじめとした睡眠を促す栄養素が豊富に含まれている睡眠サプリメントは、睡眠の質を向上する生活習慣の工夫と組み合わせることが、効果を高める秘訣です。

 

• 睡眠薬や睡眠サプリメント、睡眠改善薬の違いを踏まえたうえで、自分に合った睡眠サポート手段を採用していきましょう。