肩こりを発生させている理由によってはお灸を用いた施術で症状を緩和できる可能性があります。お灸とはそもそも、ツボ押しマッサージなどでも活用するツボを温めるための施術です。
こちらの記事では肩こりとお灸の関係やセルフお灸を実施する際の注意点を記述しているので、お灸で肩こりを解消したいときの参考にしてください。
肩こりに効くツボについても解説していきます。
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監修者:安田 智彦
理学療法士/スポーツシューフィッター
都内整形外科クリニックで理学療法士として従事。一般整形疾患からスポーツ選手のリハビリを担当。
理学療法士として働く傍ら全国クラブラグビー選手権優勝多数の名目「神奈川タマリバクラブ」のトレーナー、東京かけっこクラブコーチを努める。
お灸という施術に対して、よく知りもしないまま否定的なイメージを持っている人はこの機会にお灸の良さを学んでおきましょう。
お灸によって身体の不調が改善するのは、実はツボ押しと同じ原理です。
お灸を置いているのは経穴と呼ばれる人体のツボであり、ツボを刺激することで人体が本来持つ治癒力を高めることがお灸の目的となっています。
お灸は2,000年以上の歴史を誇る東洋医学です。自律神経の働きを整える、冷え性を改善するといった効果が期待できます。
肩こりもお灸によって症状が緩和される可能性があるのです。
一般的にお灸と呼ばれているのは「もぐざ」と呼ばれる原料を設置し、それに着火することで特定の部位を温める施術になります。
もぐさを置いた場所が経穴であり「気・血・水」の流れを整えることがお灸による治療の流れです。
肩こりとお灸の関係を考えるときに意識したいのは現在悩んでいる肩こりの原因がどこにあるのかという点です。
肩こりが慢性的に続いており、倦怠感を伴うタイプの場合はお灸によって症状が改善する可能性があります。
慢性的な肩こりは肩周辺に筋肉の強張りや緊張によって血行不良に陥っていることが原因です。
血行不良になる原因は姿勢の悪化をはじめとした日常習慣であることが多く、お灸による血行の促進で痛みや倦怠感が緩和されやすいといえます。
ただし、入浴直後の人やこれから入浴する予定の人はお灸を控えた方が良いでしょう。
入浴自体が血行促進効果を持っているため、その前後でお灸をすると肩こり改善の効果を感じにくくなります。
発熱しているときや飲酒後のお灸は、体調悪化の原因となるため止めた方が賢明です。
お灸は鍼灸院をはじめとした施設で施術を受けることができます。しかし最近では自分の手でお灸を据える「セルフお灸」のためのグッズが登場しています。
セルフお灸を初めてやるという人は台座タイプのお灸を購入しましょう。
台座タイプのお灸は台座にもぐさを置いた状態で火を着けます。台座から熱がじんわりと伝わるので、お灸としての効果が薄らぐことはありません。
もぐさの扱いを誤って火傷になるリスクを可能な限り軽減しながら、お灸のメリットを享受できるのが台座タイプの魅力です。
ただし、火を使うタイプのお灸を実施する以上、火傷の可能性がゼロになることは無い点に注意しましょう。
お灸の効果を実感するには肩こりなどの症状に効くツボを事前に調べておく必要があります。
セルフお灸を実施するのであれば、まずは火を着けるタイプと着けないタイプのどちらを利用するか選択することになります。
着火するタイプのお灸は火の着いたもぐさから発せられる香りのリラックス効果も期待できます。
最近では香りにこだわったお灸も登場しており、癒しの時間を求める人におすすめです。
台座タイプの着火お灸を利用する場合は事前に火を着けてからツボに置いた方が安全性は高まります。
ツボからお灸がずれてしまうのが気になる人は台座にシールが付着しているお灸を利用しましょう。
着火しないタイプのお灸は発熱剤によってお急に熱をもたらします。匂いを発することがないため、外出先などでも使用できるのがメリットです。
どちらの施術でセルフお灸をするにしろ、お灸を据えた箇所が熱過ぎると感じたらすぐに外すようにしてください。
お灸による肩こり改善効果を充分に感じたいのであれば、肩こりに効くツボを事前に知っておくことが重要です。
ツボを知らないままお灸を据えた場合、ただ体温を上昇させるだけの施術になってしまう恐れがあります。
肩こりに効くとされている5つのツボを見ていきましょう。
首の付け根と肩の先端の丁度中央に位置するのが肩井です。乳頭と肩のラインの交点でもあります。
肩こりに特に効くツボとして知られており、ここにお灸を据えることで肩の痛みやだるさの緩和が期待可能です。
両手を真横に上げたとき、反対側の手で肩周辺を探ってみると窪みができているのがわかります。
その窪みの中心に位置するのが肩ぐうと呼ばれるツボです。
肩周辺の筋肉の疲労や眼精疲労に効果があるツボとして知られています。
肘の内側を自分に向けて曲げたとき、腕に浮かぶ線から指3本指先側にあるのが手三里です。
肩や肘の痛みに効くといわれており、スポーツで肘を痛めたときに刺激する部位でもあります。
セルフお灸をする場合は肩のツボとは異なり自分の目で視認しやすいのが特徴です。
肘の内側を自分に見せる形で腕を曲げたとき、腕にしわが浮かび上がります。
このしわの最も肘に近い点が曲池です。
曲池をお灸で温めると肩こり以外にも消化器に良い影響があるとされています。
手三里と同様、腕にあることからお灸を据えやすいツボです。
両手の親指と人差し指の付け根が交わる位置にあるツボです。人差し指により近いエリアが合谷と呼ばれています。
血行促進効果が強く、肩こりを筆頭に複数の体調不良の改善を促すとされているのが合谷です。
風の引き始めや頭痛の人は、合谷にお灸を据えてみましょう。
今回の肩こりとお灸に関する記事の内容を以下の3点にまとめます。
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