湿布を貼るという施術は肩こりを根本から改善するというよりも、肩こりの痛みが和らげる働きが強いことをを覚えておきましょう。
つまり湿布は肩こりに対する万能薬ではなく、痛み止めに近い立ち位置です。
肩こり改善策としての湿布を上手く生かすには湿布の種類と肩こり発生の原因を認識することが近道といえます。
こちらの記事では湿布が肩こりの痛みにアプローチする流れを解説した後、湿布の種類についても紹介します。
さらに、湿布と合わせて実践したい肩こり解消のためのストレッチについても見ていくので、肩こりに悩んでいる人は参考にしてください。
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肩こりに悩まされたときの対処法としてはマッサージやストレッチといった方法だけでなく湿布を貼るという行為も効果的な場合があります。
ただし、湿布には温湿布と冷湿布の2種類が存在する点に注意しましょう。
そしてさらに覚えておきたいのは、湿布そのものが肩こりを取り除くのではなく、血行促進効果や炎症の鎮静といった効果によって一時的に痛みが引いているだけという点です。
湿布は万能薬ではないため、湿布を貼れば肩こりは万事解決と勘違いしないように注意してください。
湿布が肩こりに対する万能薬でないことは事実ですが、肩こりの種類によっては湿布を貼ることで症状が和らぐ可能性があります。
肩こりと湿布を関係を知るには肩こりのメカニズムを理解することから始めましょう。
肩こり対策として湿布を利用したいのであれば、基本的に温湿布を用いるように心がけてください。
温湿布とは貼ったときにポカポカと体温が上昇するように感じられる湿布です。
成分としてはカプサイシンと呼ばれる物質が含まれています。
カプサイシンは唐辛子にも含まれている成分であり、これによって湿布が貼られた部位が温かく感じられます。
温湿布が肩こりに良いとされているのは肩こりの多くが血行不良によって生じているからです。
長時間同じ姿勢を続けるといった原因で肩や首の筋肉が凝り固まると、そこから肩こりや首コリといった症状が生じます。凝り固まった筋肉をほぐすには、外側から温めてやるのが効果的です。
ただし、温湿布を貼るだけで筋肉そのものの温度が上昇するわけではないので、ストレッチなどの方法を組み合わせるようにしてください。
慢性的な肩こりに悩まされている場合、湿布を貼って患部を冷やそうとする行為は肩こりを悪化させる可能性を考慮しましょう。
倦怠感を伴った肩こりが継続している場合、日常生活の中で肩周辺の筋肉を強張らせる習慣が蓄積し、血行不良に陥っている確率が高いといえます。
こうした状況で肩周辺の筋肉を冷やすと血行不良を改善するどころか、筋肉の血の巡りをさらに悪くしてしまうことになりかねません。
冷やすべきタイミングは捻挫や打撲をはじめとした筋肉の炎症を伴う症状です。
肩の筋肉の炎症によって肩こりが発生しているならともかく、そうでない場合は基本的に肩を冷やして肩こりに対処するのは控えた方が賢明です。
肩こりの原因を知らずに湿布で肩を冷やそうとすると、症状を悪化させることもあるので気を付けましょう。
湿布はそれだけで肩こりを解消する手段とはいえませんが、痛みの緩和や体温の上昇の一助になるグッズです。
そんな湿布を肩こり対策として活用するのであれば湿布の種類を頭に入れておくと良いでしょう。湿布の素材によって2つに分けられます。
湿布は冷やすか温めるかの効能によって冷湿布と温湿布に分けられるだけでなく、使用している素材に着目して分類する方法もあります。
パップ剤と呼ばれるタイプの種類は皮膚との密着面に水分を含んだ層がある点が特徴です。
水分を含んだ層は粘着質になっており、貼った後に剥がれやすい点もパップ剤の性質として挙げられます。
湿布独特の匂いを放っているのもパップ剤の湿布です。
パップ剤の湿布は比較的剥がれやすいことから、関節部に貼るときには患部をあまり動かさないのが基本といえます。
ニオイによって湿布を貼っていることが周囲の人に悟られやすいので、湿布の使用を知られたくないならパップ剤は避けた方が無難です。
パップ剤の特徴を踏まえたうえで、肩こりケアに使用するか考えましょう。
パップ剤のように粘着質の水分層が存在しないのがテープ剤と呼ばれる湿布の特徴です。
テープ剤はパップ剤よりも薄く、貼った箇所と衣服が擦れても違和感を覚えにくい湿布といえます。
パップ剤よりも剥がれにくいことから、長時間湿布を貼り続けたいときに重宝することでしょう。
ただし、密着率の高さから、剥がす際には周囲の皮膚をなかなか離してくれません。
皮膚だけならまだしも皮膚から生えた毛を巻き込み、ときには毛根から抜き取ってしまう点に注意してください。
毛が生えている箇所にテープ剤を貼る際には、あらかじめ毛を処理しておくか、剥がす際に水を密着面に注ぎ、摩擦力を低下させながら肌から引き離してください。
湿布を活用するときに注意しておきたいのが肌との「かぶれ」の問題です。
肌質によっては湿布を貼ると皮膚の表面が赤くなり、かゆみを帯びてしまう人が見受けられます。そんなときはかぶれをケアしながら湿布を貼る方法を試してみてください。
かぶれを防止するために使用するのはガーゼ1枚です。皮膚と湿布の間にガーゼを1枚挟み込んだうえで湿布を貼りましょう。
湿布を剥がした後に皮膚を洗浄し、しっかりと乾かすことも湿布で肌がかぶれないための対策です。
湿布は筋肉を外側から加温することで痛みを和らげる効果が期待できますが、湿布を貼るだけでは肩こりの根本となる原因を解消することは困難といえます。
そこで取り組んで欲しいのが肩甲骨のストレッチです。
肩甲骨を動かすことで肩甲骨の周囲の筋肉を効率的に刺激し、血行促進による肩こりの緩和に繋がるとされています。
やり方は座った状態から身体の前で何かを抱えるように両腕で輪を作りつつ、背中を丸めます。同時に肩甲骨を最大限広げてください。
次に、背面で両手を組んで胸を張ります。視線は斜め上を向いてください。
両手はお尻と同じくらいの高さで組みましょう。背中を丸めるポーズと胸を張るポーズをそれぞれ20秒維持してください。
ストレッチ以外にも、肩周辺の筋肉を動かす適度な運動によって肩こりを改善が促されます。
今回の肩こりと湿布に関する記事を以下の3点に要約したので最後に振り返っておきましょう。
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