野球肩にテーピングは効果的?効果や貼り方について詳しく解説
2020年10月24日

野球肩にテーピングは効果的?効果や貼り方について詳しく解説

野球だけでなく、テニスやバレーボールの選手にも好発する野球肩。


プレーができなくなるほど痛んだり、肩が上げられなくなったりするので、絶対に発症は避けたいですよね。


そんな野球肩の予防や再発防止に、テーピングが効果的であることをご存知でしょうか?


この記事では、野球肩に対するテーピングについて解説しました。


まず、野球肩とは何か、症状や原因などの概要について説明します。


その後に、テーピングの効果的な貼り方を、症状や目的別に詳しく紹介していきます。

野球肩とは


野球肩とは、野球の投球動作を繰り返すことによって生じてしまう肩の痛みの総称です。


肩関節はさまざまな腱や筋、軟骨で構成されています。


野球やテニスなどで、繰り返し腕や肩を大きく回すことで負荷がかかり、その負荷によって、腱や筋に損傷が起きると、痛みが生じます。


痛みは主に、肩の前方か後方に出ますが、上腕部に出ることもあります。


発症原因の多くは、肩のオーバーユース(使いすぎ)ですが、体幹や股関節の柔軟性欠如や肩関節の筋力不足によっても生じます。


テーピングの効果


テーピングの主な効果は、「怪我の予防」と一度怪我をしてしまった箇所の「再発防止」です。


テーピングには、関節や靭帯の可動域を限定する働きがあります。


脱臼や靭帯損傷などの怪我は、関節や靭帯が可動域を超えてしまった結果生じるので、それを予防する効果があります。


靭帯の損傷は、野球肩の症状の一つなので、野球肩の予防にも効果があります。


また、テーピングには、弱った部位を補強する働きもあるので、一度野球肩を発症してしまい、再発への不安が拭えない人の、再発防止や恐怖感の軽減にも効果的です。


テーピングの巻き方


野球肩に対するテーピングの効果について理解できたところで、次は具体的なテーピングの巻き方について紹介していきます。


テーピングはただ貼ればいいというものではなく、症状や目的によって効果的な貼り方が変わってきます。


そのため、症状及び目的別に、効果の高い貼り方をそれぞれ紹介しました。


ピッチングで痛む場合


野球肩の発症は、ポジション別でいえば圧倒的にピッチャーの発症が多いです。


ですので、まずはピッチング時に肩が痛むという方向けのテーピング方法を紹介していきます。


ここでは、5cm幅のテープを2本貼っていきます。


剥がれにくくするために、テープの四隅を切っておくことがおすすめです。


ピッチング時に痛む場合は、肩の棘上筋と外旋筋をサポートすることが重要です。


1本目は、棘上筋がある、首と肩の真ん中あたりから肩の出っ張りまで貼っていきます。


2本目は、外旋筋に沿って、肩甲骨の端から肩の出っ張りまで貼ります。貼り終わりは、1本目のテープと重なるようにしましょう。


三角筋のテーピング


次は、三角筋のテーピング方法について紹介していきます。


三角筋は、上腕を内転・外旋させる働きがあるので、投球動作の際に非常に重要な役割を担っている筋肉です。


ここでは、3本のテープを貼っていきます。


1本目は、肘の上から、肩の出っ張っている部分を通って、首の付け根まで貼っていきます。


2本目は、1本目の貼り始めた箇所の少し前からスタートし、肩の出っ張りを通って、肩甲骨まで伸ばします。


3本目は、1本目の貼り始めた箇所の少し後ろからスタートし、肩の出っ張りを通って、胸まで伸ばします。


痛み予防


最後に、肩に痛みが出ている際に、痛みを軽減するテーピング方法を紹介していきます。


動きやすさを重視している貼り方なので、パフォーマンスへの影響を最小限に抑えることができる貼り方です。


ここでは、全部で3本のテープを貼っていきます。


1本目は、肘の上から肩を通って、首の付け根まで貼っていきます。


2本目は、1本目のテープの少し後ろから貼り始めます。肩を通って、1本目と交差するように、最後は胸の前方でとめます。


3本目は、1本目のテープの少し前から貼り始め、肩を通り、最後は背中でとめます。


テーピングの注意点


テーピングの効果は、あくまで怪我や怪我の再発が生じる可能性を低くすることです。


いくら効果的なテーピングを施したとしても、肩を酷使したり、筋力が不足していれば、野球肩を発症してしまいます。


テーピングは決して万能ではなく、絶対に怪我をしないわけでも、再発可能性が0になるわけでもありません。


テーピングをした上で、頼り過ぎることなく、肩のトレーニングやストレッチを行い、さまざまな角度から野球肩の発症を防止していくようにしましょう。


サポーターもおすすめ


サポーターも、テーピング同様に、野球肩の予防や再発防止に効果があるのでおすすめです。


サポーターは、患部を固定することで、筋肉や関節の動きをサポートしたり、無理な動きを防ぐ働きがあります。


そして、テーピングと異なり、装着するタイプなので、肌がかぶれたり荒れたりする心配もありません。


そのため、肌が弱くテーピングが苦手だという人にも、おすすめできるアイテムです。


まとめ


最後に、記事の内容をおさらいしていきましょう!


  • 野球肩とは、野球の投球動作をきっかけに起きる肩の痛みのこと。オーバーユースにより、肩関節にある腱や靭帯が損傷することによって生じる。筋力や柔軟性不足も発症の原因となる。


  • テーピングには、怪我の予防と再発防止効果がある。可動域を制限するので、野球肩の予防にも効果的。


  • テーピングは、痛む箇所や補助したい場所、目的によって、効果的な貼り方が変わるので、正しい方法を学んでから貼るようにすべき。


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