足の甲が痛い!?捻挫の特徴や治療法を解説◎

足の甲が痛い!?捻挫の特徴や治療法を解説◎

2020年07月17日

スポーツを行っている方なら、誰にでも起こってしまう可能性が高い「捻挫」。

 

足首を捻ってしまい、捻挫で歩けない痛みや骨折と同じほどの痛みを感じてしまう方もいます。

 

その「捻挫」が、足の甲でも起こることはご存じでしたか?捻挫と言えば、足首の怪我としての認知度が高いです。

 

足の甲でも発生する怪我なので、正しい情報を知り、正しく対処できるようにしておきましょう。

 

今回は、症状や特徴を解説したあと、治療法やテーピングの方法をご紹介していきます。

足の甲の捻挫について

 

 

足の甲で捻挫が起こってしまった時の特徴を解説していきます。

 

通常、足首の捻挫は足を捻ることで起こりやすいですが、足の甲の場合はどんな原因で起こってしまう可能性が高いのでしょうか?

 

正しい捻挫の情報を理解しましょう。

 

症状

 

足の甲の捻挫の特徴は、痛みが強いこと。

 

歩けないほどの痛みが内側~中央に生じてしまい、骨折と間違えてしまう可能性があるほど、痛みが強いです。

 

多くの場合は、病院でのレントゲン検査を受けても異常が写りません。

 

軽めの捻挫と診断されてしまうため、完治まで時間がかかってしまう可能性が高いです。

 

甲の痛みだけでなく、骨折した状況と同じように大きく腫れを引き起こします。

 

一度、足の甲を捻挫してしまうと、衝撃を吸収する力が低下すると言われています。

 

足首の捻挫よりも完治に期間を要し、足が疲れやすくなる傾向が高いです。

 

原因

 

足の甲の捻挫の原因は、「リスフラン関節」という足の甲の関節を繋いでいる靭帯の損傷が原因だとされています。

 

足首の場合は、捻ることで損傷が起き、痛みが生じてしまいます。

 

足の甲の捻挫の場合は、「強く足を着いてしまった」だけでも靭帯の損傷が起こってしまい、捻挫を起こしてしまいます。

 

捻挫を起こしてしまうことで、リスフラン関節を繋ぐ靭帯が損傷を受けます。

 

レントゲンで奇跡的に写真が撮影できた場合は、関節同士が健康な足の甲よりも開いてしまっている状態が写し出されます。

 

足の甲の痛みの治し方

 

 

足の甲の捻挫の治療方法をご紹介していきます。

 

また、完治までにかかる期間や、治療するにあたってのポイントや注意点もまとめました。

 

自力で完治させるまでには、病院と同じような治療ができませんが、正しい情報を得て保存療法で完治できるように目指しましょう。

 

治療法

 

足の甲の捻挫の治療法として一般的なのは、保存療法と安静後のストレッチです。

 

離れてしまった骨を固定するために、テーピングやギブスを使用して固定をします。

 

捻挫をしている足には、極力負担をかけないように生活し、松葉杖を使用しましょう。

 

程度にはよりますが、レントゲンで関節に強い異常が認められる場合は、手術を必要とする可能性が高いです。

 

病院によっては、エコー検査で靭帯の状態を確認します。

 

基本的には、安静が必要です。安静によって、初期の炎症が治まれば足の筋力アップのストレッチにステップアップすることができます。

 

期間

 

程度によって、期間は変わりますが、完治することが難しい怪我とされています。

 

軽度の場合でも、再度スポーツを行う際は、テーピングをして再発防止が必要です。

 

軽度の場合は、3ヶ月程度。重症で手術が必要だった場合は、半年以上痛みが続くことがあります。

 

長い期間を必要とする理由は、「安静」が必要だから。

 

そして、足の甲は日常的に動かない部分なので、完治するまでに時間がかかるとされています。

 

ポイント・注意点

 

早く改善するためのポイントは、安静にして炎症を早く治めること。

 

気持ちが先走ってしまい、無理矢理体を動かしてしまうと、さらに痛みが強くなるので止めましょう。

 

炎症が治まった後のストレッチは、足の指の筋力や足の筋肉の柔軟性を高めるストレッチを行います。

 

足の裏を伸ばすストレッチやタオルを足の指で手繰り寄せるストレッチを行いましょう。

 

注意点は、痛みを感じたらすぐにストレッチを中止すること。無理せず、怪我の程度にあわせて治療していきましょう。

 

足の甲のテーピング

 

 

足の甲のテーピング方法を解説していきます。

 

ただ、足が固定されるように巻き付けばいい訳ではありません。

 

痛みを少なくするために、関節同士を少しでも正しい位置に導いてあげられるように、正しいテーピングのやり方を勉強してみましょう。

 

テーピングのやり方

 

リスフラン関節の上を固定

 

リスフラン関節は、足の甲の内側(親指の一直線上)にあるでっぱった関節です。

 

まずは、関節を固定するために、関節のすぐ上のラインをテーピングしていきます。

 

内側から外側に巻くようにして、固定しましょう。

 

リスフラン関節を固定するために必要なテーピングなので、位置を間違えないように事前に確認したり、触って確かめてみましょう。

 

リスフラン関節の下を固定

 

次は、リスフラン関節を挟んで下側(親指側)をテーピングしていきます。

 

先程は、リスフラン関節の上を内側から外側に固定しました。

 

今回は、正しい位置に固定するために逆側から力を加えます。

 

小指側からテーピングを巻いて、外側~内側になるようにテーピングしましょう。

 

この状態で、関節を上と下から固定することができた状態です。

 

足裏の縦のテーピング

 

靭帯を損傷してしまっているので、より足のアーチが弱まっている可能性が高いです。

 

アーチをテーピングで補助してあげることで、痛みの軽減にも繋がるので忘れずに行いましょう。

 

足裏の母趾球の部分から、土踏まずを通ってかかとを目指してテーピングします。

 

かかとの側面を通って、母趾球を目指して戻ってくることで、弱まっているアーチを補助してくれる力が発生します。

 

ポイント・注意点

 

テーピングの注意点は、少し引っ張りながら行うこと。

 

適度な力を加えずに行ってしまうと、ただ貼っているような感覚で、痛みを和らげることもできません。

 

しかし、強すぎる力を加えてしまうと、痛みを強くしてしまう可能性もあるので注意しましょう。

 

テーピングは、補助してくれるアイテムですが、大切なのは自分でアーチ部分を強化したり、足の指の柔軟性をアップさせることです。

 

テーピングに頼りすぎずに、完治できるようにストレッチに励みましょう。

 

こんな場合は医療機関へ

 

 

多くの方は、骨折ではないと思えば、痛みが強くても自宅で様子を見ている方が多いです。

 

しかし、痛みが一向に収まらない場合や、腫れが引かない場合は医療機関を受診しましょう。

 

ただの「捻挫」と思って足を無理矢理動かしていると、不必要な負担がかかってしまいます。

 

重症までにはならずに済むはずだった損傷も、重症になってしまう可能性もあるため、我慢できない痛みや異常な腫れを感じたら、すぐに病院へ向かいましょう。

 

この先の運動にも関わることなので、軽度でも気になる場合は医療機関の受診がおすすめです。

 

まとめ

 

足首の捻挫も痛みを感じますが、さらに足の甲の捻挫は痛みが強いことがわかりました。

 

足の甲を捻挫しまったと、瞬時に判断できない方がほとんどです。

 

しかし、運動中にも異変を感じたらすぐに運動を中止して、足の様子を見てみましょう。

 

軽度の方でも、完治までに3ヶ月は必要とし、その後の運動も以前と同じようにはプレーできないかもしれません。

 

早めの対応と正しい対処で、足首の捻挫を完治できるようにしましょう。

 

軽度でも、病院を受診することで早く正しく治療することができます。

 

最後に記事の内容をおさらい!

 

  • 捻挫は足首だけでなく、足の甲も起こってしまう。

 

  • 足の甲の捻挫は、痛みが強く、腫れが強い。歩行が困難なケースも多い。

 

  • 異常な痛みや腫れを感じたら、すぐに医療機関を受診しよう。
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