関節における比較的軽度な損傷である捻挫は、セルフケアや応急処置が回復までの期間を決定することがあります。
炎症や腫れを冷却によって収束させた後、患部を加温して回復を促すのが基本的な治療の流れです。
こちらの記事では、捻挫に関する基本的な知識や湿布を用いた捻挫のセルフケアについて解説します。
応急処置の基本であるRICEの意味や、患部を冷やすときのコツも紹介するので、捻挫の治療について詳しく知りたい人は参考にしてください。
目次
捻挫と呼ばれる症状は、身体の至る所で起こる可能性があります。
なぜなら、捻挫は関節部分が傷ついた症状のうち、脱臼や骨折を除いたものを総称しているからです。
捻挫がよく見られる場所としては、足首や指が挙げられます。
捻挫の際に生じる病態は、関節の炎症や腫れです。
靭帯や腱、筋肉といった部位の損傷がきっかけで、こうした症状が発症します。
骨折や脱臼に比べれば軽傷に分類される捻挫ですが、痛みが続いている中で患部を動かし続けていると、そこから重症化する恐れもある点に注意しましょう。
捻挫の治療の際に用いられることがあるグッズが湿布です。
湿布は温感湿布と冷感湿布の2種類に大別されます。
それぞれ活用すべきシチュエーションが異なるため、捻挫を湿布でケアする際には気を付けましょう。
捻挫は症状の進行具合によって、急性期と慢性期に分けられます。
急性期とは、受傷後直後の痛みや炎症が強く生じている期間のことです。
発症した直後から、痛みが引いていくまでが一般的には急性期と呼ばれています。
急性期に行う処置の基本は、冷却によって炎症を取り除くことです。
捻挫は関節周辺の組織が損傷したことにより、炎症が生じています。これに対処することが完治への最初のステップです。
冷感湿布は体表面から患部を冷やすことができるため、急性期の捻挫を治療する際に用いることがあります。
捻挫における慢性期とは、急激な痛みや炎症が引き、回復に向かっている段階です。
ただし、痛みが引いたからといって完全に治っているわけではなく、関節のぐらつきや倦怠感、筋肉の強張りといった症状が見受けられます。
温感湿布は、筋肉を温めることで血行を促進し、炎症が治まった部位の回復を促す効果が期待できる処置です。
ただし、炎症や腫れが完全に引いていない段階で患部を温めると、痛みが再発する恐れがあるので注意しましょう。
捻挫から回復するまでの期間を短縮したいのであれば、発症直後に正しい手順で処置する必要があります。
捻挫が長引いてしまうと、患部を動かすときの痛みや違和感がいつまでも続くことになるので気を付けてください。
捻挫が発症した直後に実施すべき3つの応急処置を詳しく見ていきましょう。
打撲や捻挫、骨折などの外傷に対する処置として覚えておきたいのがRICEです。
RICEは安静や冷却、圧迫、挙上を英語表現したときの頭文字から来ています。
捻挫が発症した直後も、RICEを念頭に置いた処置が効果的です。
RICEのRは安静(Rest)を意味しています。
捻挫などの外傷は、患部に強い衝撃が加わったことで生じるケースが多く、動かすと痛みや炎症が酷くなることが安静の理由です。
安静にしたら、次は冷却(Ice)の処置に移りましょう。
充分に患部を冷やしたら、圧迫(Compression)で安静の状態を維持するのが次の段階です。
RICEの最後のステップは挙上(Elevation)、つまり患部を心臓よりも高く上げることを意味します。
以上の4つを意識して、捻挫直後の処置にあたりましょう。
捻挫における炎症を抑制する処置としては、冷却が重要な役割を担っています。
幹部の炎症や腫れを抑制し、痛みを取り除くには効率的に患部を冷やすことが不可欠です。
冷却効果の高さに焦点を絞るなら、ビニール袋や氷嚢に入れた氷が有用といえます。
凍傷を防ぐために、氷の表面が溶け始めてから冷却に用いるようにしましょう。
最低でも15分は患部に氷を当て続け、感覚が麻痺してきたら離すという措置を72時間内に定期的に繰り返すのが理想です。1〜2時間おきに冷やすこともあります。
捻挫から早期に回復するには、患部を固定する習慣をつけましょう。
足首のように体重をかけることが多い部位を捻挫したときは、固定によって患部への負荷を減らすことが、炎症や腫れの再発を防ぐことに繋がります。
固定の方法として挙げられるのがテーピングやサポーター、包帯といった方法です。
テーピングで固定する場合は、損傷した部位が動かないように複数の方向からテーピングを巻いていきましょう。
固定したときに爪や皮膚が変色しているときは、巻きが強すぎる可能性があるので注意してください。
捻挫はRICEを徹底することによって、セルフケアでも完治に至るケースがある症例です。
ただし、捻挫が重症の場合はすぐに医療機関で治療を受けるようにしてください。足の捻挫であれば、患部が痛くて足を地面につけない、腫れが強いなどが医療機関を受診する目安です。重症の場合、皮下出血によって皮膚の色が変わることがあります。
また、冷却しても腫れが引かず、患部を動かすことも難しい場合は重症化している確率が高いことを覚えておきましょう。
医療機関を訪ねるまでは安静や冷却を心掛けて、患部に負担をかけないことを優先してください。
捻挫の治療に関する今回の記事の内容を以下の3点にまとめました。
最後にポイントを押さえておきましょう。
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