肘に強い痛みが出るテニス肘。
症状がひどい場合は、痛みによって物が持てなくなったり、肘を動かせなくなったりと、日常生活にも大きな支障をきたす厄介な怪我です。
そんなテニス肘の治療法として、症状によっては手術が行われることもある、ということをご存知でしょうか?
この記事では、テニス肘の手術について解説しました。
まず、テニス肘の症状や原因などの概要を整理します。
その後に、テニス肘に対する手術内容や費用、そして考慮すべきリスクについても解説を行いました。
テニス肘とは、正式名称を「上腕骨外側上顆炎」といい、主に肘の外側に痛みが出る疾患のことです。
スポーツの中では、テニスプレーヤーに発症が多いことから、テニス肘と呼ばれています。
主な症状としては、重いものを持つときに肘が痛んだり、肘の痛みでペットボトルのフタが空けられなかったりするなど、手首を使った動作をする際に痛みが出ます。
症状が進行していくと、コップが持てなくなるなど、日常生活にも大きな支障をきたします。
テニス肘を発症させる原因は、主に2つです。
「スポーツや仕事による腕の酷使」「加齢による筋力の低下」です。
テニスを例にして言えば、ラケットでボールを打つ際に、手首から肘の付け根の腱にわたって、非常に強い衝撃が走ります。
それを繰り返すことにより、肘の付け根の腱や筋肉が炎症を起こしてしまいます。
重い荷物を繰り返し運ぶ運送業の方や、重い鍋を繰り返し振っている料理人の方も、腱や筋肉に強い負荷がかかることによって、テニス肘を発症します。
また、加齢により腱や筋肉は衰えていくので、筋力の低下が原因となり、発症する場合もあります。
テニス肘を発症してしまったからといって、必ず手術をしなければいけないわけではありません。
テニス肘の治療の基本スタンスは、手術を行わず、身体に傷をつけない保存療法です。
ほとんどの場合、保存療法で治療を開始しますが、治療を継続しても改善が見られない場合や、炎症が慢性化している場合には、手術を検討します。
次に、テニス肘の手術療法について詳しく解説していきます。
テニス肘は、どのような手術を行うのか、目安としてどれぐらいの費用がかかり、どの程度のリハビリ期間を必要とするのか、そして手術を行うリスクについても触れました。
まずは、どのような手術を行うのか見ていきましょう。
テニス肘に対して行う主な手術としては、「腱切離手術」と「肘関節鏡下手術」があります。
腱切離手術は、炎症を起こしてしまっている腱を切除する外科手術です。
肘関節鏡下手術は、肘の中にカメラを入れて肘関節の中を観察しながら、変性してしまっている組織を取り除く手術です。
腱切離手術の費用は、おおむね10〜20万円程度かかり、肘関節鏡下手術は、12〜15万円程度かかります。
その他にも、入院費用や手術後に必要な装具費用等もかかってきます。
費用はあくまで概算であり、症状や手術内容によって差異が生まれます。
テニス肘の手術には、リスクがあるので決断には注意が必要です。
テニス肘の手術は、痛みを生じさせている原因である腱などの組織を切除するというものです。
手術を行えば痛みは軽減されるのですが、数年後に痛みが出てきたり、違和感が発生することがあります。
手術を受ける前に、リスクを含め熟慮した上で、手術を受けるかどうかを決めましょう。
手術後には、肘に激しい負荷がかかるスポーツや動作を行わないようにする安静期間が必要です。
どちらの手術においても、3〜6ヶ月程度の時間が必要となります。
その期間には、インナーマッスルを鍛えたり、筋肉の柔軟性を回復させるリハビリを行います。
テニス肘は、いきなり手術をするケースはほとんどなく、まずは保存療法から治療を始めていきます。
保存療法には、さまざまな種類があり、例えば患部である肘の外側に負担がかからないようにストレッチや筋トレを行っていく運動療法や、鎮痛剤の服用や湿布を貼ることで炎症を抑える薬物療法があります。
その他にも、サポーターを装着することで肘への負担を軽減していく装具療法、痛みを抑えるため、ステロイドを注入する注射などがあります。
最後に、記事の内容をおさらいしていきましょう!
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