この記事では、肉離れを起こした時に見られる症状の種類や体の部位で起こりやすい場所について説明していきます。運動時に痛みを伴うケガをすることがあっても、肉離れなのか他の症状によるものなのかが判断が難しい時があります。
発症した時の痛みや外見上の変化を知っておくと、その場での応急処置についても適切に行えるようになります。また、肉離れとよく似た症状の炎症と区別するために、細かくチェックしていくことで症状の違いに気づけるようになります。いざという時に応急処置を正しく迅速に行えるように学んでいきましょう。
肉離れとは、筋肉に負荷がかかりすぎて部分断裂してしまった状態を指し、別名「筋断裂」とも呼ばれています。特に、スポーツで起こりやすく、主に下半身にあたる足の筋肉で見られることが多いです。スポーツの動作の中で、走ったり、ジャンプしたりといったものだけでなく、投げたり、ものを担いだりした時に足にかかる筋肉への負荷によってきます。
これらの動作で筋肉が急激な収縮を行うことで、足の筋肉の中でもふくらはぎや太もも前側の大腿四頭筋、後ろ側のハムストリングに見られます。筋肉が部分断裂を起こして、筋肉が損傷している状態であるため、体重をかけただけでも痛みが生じ、普段通りに歩くことも困難になることもあります。また一度起こした部位で再発することもあるため、予防や対策が重要とされています。
肉離れが起きた時、ブチッと切れた音が響いたり体で感じたりすることで気づけます。その直後から痛みも合わせて感じるようになりますが、患部で起きている状況や、外見から判断できることなどを症状の段階でやって良いこと良くないことについてもまとめてみました。
肉離れはスポーツなどの運動中に起こることが多いとされますが、発症時はブチッというような筋肉の断裂音が感じられることがあります。筋肉痛のような運動後などに徐々に痛みとなって表れる症状とは異なり、運動しているその場でいきなり発症することがほとんどです。
断裂音が感じられると同時に、筋肉損傷を起こした部位から激しい痛みを感じるようになります。患部からその周辺に痛みが広がっていくので、歩いて移動することも困難になり、関節などの可動域にも影響が出てきます。
肉離れは、筋肉が断裂している状態なので、強い痛みが生じることが多いです。ただ、肉離れでも日数の経過によって症状の度合いから痛みの強さに異なりがあります。けれども、肉離れで痛む場合は、ストレッチのように伸ばした時、外部から刺激を加えるように押した時、患部に力を入れた時の3パターンがあります。
軽度の肉離れでは、運動時に痛みを感じるくらいで体に大きな負担を感じることは少ないです。重度の肉離れだと、安静にしていても痛みが治まらないことが見られます。
肉離れを起こした時に外見上からは、様々な変化が読み取れます。従来の位置にあるべき筋肉が断裂を起こしている状態なので、炎症を起こした患部が腫れ上がったり、断裂部分が凹んだようなくぼみが見られたりするようになります。その上、内出血を起こす場合もあるので、患部やその周辺が青くなっている症状が見られる時もあります。
様々な変化が一度に現れることがあるため、初めて肉離れを発症した人にとっては、患部を見て何が起こったパニックになることもあるので、落ち着いた行動をすることが必要になります。
スポーツ選手で肉離れを起こした時に、足の部位が圧倒的に多いですが、筋肉がある場所であれば、肉離れはどこでも起こります。ただその中で起こりやすい部位は、太もも後ろ側のハムストリング、太もも前側の大腿四頭筋、ふくらはぎに当たる下肢三頭筋の3か所です。
また、サッカーの場合は、太もも内側の内転筋も起こりやすく、負荷がかかる切り返しの動作や筋肉を酷使する運動については肉離れが起きやすいとされています。また、腕や腹筋も肉離れを起こすことはありますが、足の部位に比べて頻度は少ない方です。
肉離れは主に下半身の筋肉に見られることが多いですが、肉離れとよく似た症状が見られる他の炎症などと区別がつかない時があります。けれども、肉離れであってもそうでなくても、必ず発症する原因があるので、肉離れと何が異なるかを正確に区別できるようにしましょう。
こむら返り、いわゆる「足がつる」状態と間違いやすいとされています。特に、肉離れと同じくこむら返りも、ふくらはぎで起こりやすいと見分けに苦労します。
こむら返りの特徴は、筋肉疲労や体内に電解質が不足していることが原因で筋肉が痙攣を起こします。そして、こむら返りの時は、筋肉が収縮している状態で起こり、力が入ったままになってしまいますが、肉離れは筋肉が傷ついている状態になるので、力を入れにくくなります。筋肉に痙攣のような症状が出て、力が入ってしまう状態の時は、こむら返りだと判断しやすくなります。
筋挫傷とは、打撲などのような外的な刺激時に筋肉を痛めるケガで、肉離れによく似た症状が表れることがあります。筋挫傷の患部には激しい痛みと腫れが症状として見られ、皮膚が光沢を帯びたようになって腫れあがっていきます。けれども、肉離れとは違って、腫れは数日で治まることが多く、痛みも徐々に軽くなっていくので、直後から歩行困難になったり、筋肉が切れるような音がしたりしません。特に、ラグビーや格闘技などの相手と接触するスポーツに見られるので、打ち身があったかどうかも判断しやすいポイントです。
肉離れとの区別がしづらいですが、ほとんどはMRI検査を受けて筋肉の状態を確認できれば、肉離れとの区別を行えます。発症しやすい場所も、足裏だけでなく、首・肩・腰といったこりやすい場所に見られることが多いです。
肉離れからスポーツ再開できるタイミングは、痛みが完全になくなった状態になります。肉離れの痛みには、伸ばした時・力を入れた時・押した時の3つがポイントになります。ストレッチで患部を伸ばしても痛みがない、また患部に力を入れても痛みがない状態が両方見られたら、ウォーキングから始めてみると良いとされています。
そして、最後に患部を押してみても痛みを感じなければ、完全にスポーツを再開できるタイミングにもなってきます。中途半端に、ストレッチをして痛みがないからといって運動を始めると、肉離れを再発する原因にもなります。
肉離れは、同じスポーツでなりやすい筋肉痛とは違い、運動時に突然発症することがあり、満足な体の可動を行えないことで、対処でパニックになる人も少なくありません。発症のタイミングや症状、外見上の変化などから、肉離れを匂わせるものは確認しやすいです。ただ、発症後の対処を誤ると、かえって患部のケアを遅らせたり、悪化させたりする原因にもなってしまいます。運動前後の準備やケアと同じく、肉離れになった時の正しい対処方法を知っておくだけでも、いざ発症した時にも落ち着いて対応できるようになります。
最後に記事の内容をおさらい!
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