多くの野球少年が悩んでいるといわれている野球肘。
症状がひどい場合は、3ヶ月以上投げられなくなったり、手術が必要になる場合もあるなど、野球人にとっては確実に避けたい怪我ですよね。
そこでこの記事では、野球肘の予防と再発防止のためのテーピングについて解説しました。
まず、野球肘の症状および原因などの概要について整理します。
その後に、野球肘に対して効果的なテーピングの巻き方を症状別に詳しく紹介していきます。
野球肘とは、野球のスローイング動作を原因として起こる肘の痛みの総称のことです。
主な症状としては、ボールを投げる際や投げた後に、肘にズキズキと疼くような痛みが出たり、肘を曲げられない・伸ばせないなど、肘の可動域が狭まったりすることが挙げられます。
痛みが出る箇所は3箇所あり、肘の内側と外側、そして肘の後方にある肘頭です。
この中でも、症状が出ることが圧倒的に多いのは、肘の内側です。
肘の内側に痛みが出る野球肘は、「内側側副靱帯損傷」と呼ばれます。
野球肘の主な原因は、肘の使い過ぎを意味するオーバーユースです。
投球動作を繰り返し、肘に過剰な負荷がかかることによって、肘の関節や骨に異変が生じます。
小中学生の関節周辺には、大人と比べて明らかに脆い軟骨があります。
そして、野球の投球動作は、他のスポーツと比較しても、肘への負担が非常に大きい動作です。
その負担の大きい動作を繰り返すことにより、強度の低い軟骨にダメージが蓄積され、痛みを引き起こしてしまうのです。
野球肘に対しては、テーピングが効果的です。
そもそもテーピングには、可動域を制限したり、一度怪我をして弱くなった部位を補強したりする効果があります。
野球肘の発症で多く見られるのは、肘の内側に起こる靱帯損傷ですが、靭帯の損傷は可動域を超えてしまった結果引き起こされる怪我です。
そのため、可動域を制限するテーピングが効果的なのです。
また、野球肘は一度発症すると再発の恐れもあります。
テーピングは、怪我をした部位の補強効果があるだけでなく、再発の恐怖感を軽減してくれる効果もあるので、野球肘の発症経験がある方にもおすすめなのです。
野球肘への対策として、テーピングが効果的である理由が理解できたのではないかと思います。
そこで次は、具体的なテーピングの巻き方を紹介していきます。
症状によって、テーピングの効果的な巻き方は違うので、痛む時と強く痛むと時に分けて、紹介していきます。
まずは、肘が痛む時のテーピングの巻き方について解説していきます。
野球のスローイング動作においては、前腕が外側に強く引っ張られるため、肘の内側に強い負荷がかかります。
そのため、肘の内側を保護してあげることが重要です。
1本目は、手首の内側から肘の内側にかけて貼っていきます。
2本目は、テーピングの範囲を規定するアンカーテープとして、手首に1周巻きます。
3本目は、2本目のアンカーテープとして、上腕部に1周巻きます。肘関節にはかからないようにしましょう。
次は、肘の痛みが強い場合のテーピングの巻き方について解説していきます。
強く痛む場合は、より肘の内側の保護を強めるために、可動域を少し狭める形で貼っていきます。
まず1本目は手首のすぐ下から貼り始め、肘の内側に向けて引っ張っていきます。肘の内側を通り、最後は肘の外側に達したところでとめます。
2本目は、1本目とほとんど同じ経路で重ねて貼ります。少し外側にズラしたところに貼っていきましょう。
3本目は、また同じように、今度は内側にズラしたところに貼っていきます。
テーピングの注意点としては、テーピングに頼りすぎないようにすることが挙げられます。
テーピングの効果は、あくまで患部の保護や補強、怪我の予防にとどまります。
テーピングを巻いているからといって、野球肘の発生確率を0にすることはできないし、怪我や痛みが治っていくこともありません。
あくまでテーピングは、怪我をしたとしても軽度の怪我で済ませたり、怪我の発生確率を低くしたりするものだという理解を前提にして、使用するようにしましょう。
練習のたびにテーピングを巻くことが面倒に感じたり、肌が弱くてテーピングを巻くとかぶれたり荒れてしまうという方には、サポーターもおすすめです。
サポーターにも、テーピング同様に筋肉や関節を保護したり可動域を制限したりする効果があります。
怪我の予防はもちろん、再発の防止や恐怖感の軽減に役立ちます。
洗えるサポーターであれば、何度でも繰り返し使用できるので、経済的なメリットもあります。
最後に、記事の内容をおさらいしていきましょう。
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