オスグッドの治療法とは？ストレッチやテーピングについて解説

オスグッドとは

 

 

オスグッド病は膝の病気であり、子供だけに発症する病気で大人が発症することはありません。

 

膝のお皿の下の骨が出っ張ってきたり、腫れが生じることもあります。

 

痛みもあるため、子供特有の成長痛と勘違いされてしまいますが、成長痛とは違い安静にしても完治しにくいものです。ただし、安静にすることで症状が治ることはあるでしょう。

 

オスグッド病の場合、休むと痛みが治りますが、再び動くと痛みだし、思うように運動を行うことができません。

 

そのため、病院でさまざまな治療方法を行う必要があります。

 

オスグッドの原因

 

 

オスグッド病の原因は膝に強い負担を継続的にかけてしまうことです。

 

子供の体は10代になっても完全に成長しきれていない部分があり、太ももの前にある筋肉や骨も同様に成長過程です。

 

そのような状況で負担をかけてしまうと筋肉と骨がつながっている部分が骨を引っ張ってしまい、はがれてしまいます。

 

その状況がオスグッド病であるため、膝に負担がかかるバスケットやバレーなどのスポーツを盛んに行うことも原因の一つです。

 

オスグッドの治療法

 

 

オスグッド病は安静にするだけでは完治することがなく、放置していると症状が悪化してしまうこともあるでしょう。

 

そこでここではオスグッド病の治療方法について紹介します。

 

オスグッド病の治療方法を知りたい人やオスグッド病の症状がある人は参考にしてください。

 

初期治療

 

オスグッド病の初期治療法はストレッチや痛み止め、湿布などの治療方法が一般的です。

 

オスグッドは10歳から15歳に発症しやすくなるため、初期症状が現れていないかを注意しなければなりません。

 

また、オスグッド病は激しい運動が原因になってしまうため、現在行っているスポーツを休止することでも症状の緩和の効果も期待できおすすめです。

 

オスグッド病の初期症状には膝下の骨が出っ張ってきたり、正座が難しいなどの変化が現れます。

 

保存療法

 

保存療法とは、上記でも一部紹介したストレッチや湿布を貼るなどの治療方法であり、肌に傷をつけずに治療する方法です。

 

また、下記に紹介している薬物療法や装備療法も保存療法の一種に含まれています。

 

保存療法の治療のメリットは体にかかる負担が少ないことであり、体力がない子供でも安心して治療を受けさせることができます。

 

しかし、オスグッド病の症状が進行してしまっていると保存療法では治療の効果があまり現れない場合もあり、手術療法に変更されることもあります。

 

装備療法

 

装備療法とは、患部にコルセットなどの固定する医療アイテムを使用する治療方法です。

 

オスグッド病で装備療法を行うのであれば膝用のコルセットが使用されます。

 

オスグッド病は膝を動かすことで痛みが生じ、症状が悪化してしまう原因であるため、膝を固定することで痛みを軽減するとともに、症状が悪化してしまうことを防ぐことができます。

 

装備療法を行うことで治療することはできますが、長期間装着していると筋肉などが減少したり、固くなっているため、ストレッチをする必要性が高くなります。

 

手術療法

 

保存療法や装備療法で症状が改善されないのであれば手術療法でオスグッド病を治療します。

 

手術する場合は出っ張った骨を摘出するなどの内容になる場合が多く、そこまで難しい手術ではないため、リスクも少ないです。

 

オスグッド病の手術にかかる費用は症状や病院によって異なります。

 

手術後は1週間程度入院してそれ以降は通院による治療になることが多いでしょう。

 

通院期間中も安静にしておく必要がありますが、医師の判断によって軽い運動が許される場合もあります。

 

治療期間

 

 

オスグッド病の治療するためには期間が必要となり、症状が進行してしまうとより長くの治療期間が必要とされます。

 

基本的に初期症状から治療を開始すれば早く完治しやすくなりますが、オスグッド病の場合は最低でも6週間程度必要になり、重症化してしまっていると13週間ほど必要とされます。

 

ちなみに手術で治療した場合は、即座にオスグッド病の原因を排除することができるため、入院期間を入れても一か月程度で完治させることが可能になります。

 

ストレッチ治療

 

 

1. 片方の膝を曲げて床に座る
2. 状態をゆっくり後方に下げる
3. 太ももが伸びている感じがしたらその状態で10秒ほどキープする。

 

オスグッド病をストレッチで治療するのであれば太ももの前部分を伸ばすストレッチを行うことをおすすめします。

 

やり方はまず両足を伸ばして座り、片方の膝を曲げます。

 

次に、両手を体の後ろに置き体を支えながら後ろに下げます。

 

体を後ろに下げることで太ももを伸ばすことができ、伸びている感じがすれば10秒ほど維持し、反対の太ももも同様に伸ばしましょう。

 

かなり体を後ろに下げないと伸びた感じがしない場合は肘を曲げるようにすれば伸ばすことができます。

 

テーピング治療

 

 

1. 膝下の外側からスタートし、膝の内側を通し、再び膝上の外側に巻く
2. 膝下の内側から膝の外側を通り、膝上の内側に巻く
3. 1本目に半分被せるように巻く

 

オスグッド病の治療にテーピングを使用することがあります。

 

テーピングを使用すれば膝関節の可動域を抑制することができ、痛みの軽減や治療の効果を得ることができます。

 

テーピングの巻き方は、1本目を膝下の外側から膝の内側、膝上の外側のようにテーピングをカーブさせて巻きます。

 

2本目は1本目とは逆で膝下の内側から膝の外側、膝上の内側を通るようにテーピングをし、3本目は1本目に半分被せるようにして完成です。

 

まとめ

 

オスグッド病は10代前半でスポーツを頻繁に行っている子供が発症しやすい病気であり、膝部分に痛みが出たり、腫れ、膝下に突起物ができるなどの症状が現れます。

 

成長過程で発生する成長痛と勘違いされてしまいやすいですが、成長痛とは異なり、時間が経過しても完治しにくいものです。

 

そのため、正しい治療方法とともに、初期症状を把握しできるだけ早期に治療を開始することをおすすめします。

 

オスグッド病の治療は症状の進行具合で決まられることが多く、医師と相談するようにしましょう。

 

最後に記事の内容をおさらい！

 

• オスグッド病の症状について

 

• オスグッド病の治療方法

 

• 手術による費用と完治するまでの期間