インソールは膝の痛みに効果があるのか?
膝の痛みの中でも、膝関節や膝周辺の筋肉に疲労が蓄積したことで発生するタイプの痛みに対して、インソールは特に効果を発揮します。
歩行やランニングといった動作で歪みがちな姿勢や骨格をインソールで安定させることが、膝の痛みの予防や改善に役立つのです。
インソールにこだわらずにいると、足裏に蓄積した疲労が膝に悪影響を与えます。
足裏の疲労による症状の中でも、多くの人に見られるのが扁平足です。
扁平足の人は地面から伝わる衝撃が膝に伝わりやすいため、膝を痛みに悩まされる確率が高いことを覚えておきましょう。
インソールは足裏からの衝撃を分散するだけでなく、扁平足をはじめとした足裏をトラブルを改善する効果があります。
靴を履いて過ごすことが多いなら、インソールを用いた膝の痛みの予防や改善を始めてみましょう。
インソール選び方
インソールが深く関わっている身体の部位といえば足裏です。
足裏は地面の衝撃を最初に受ける場所であり、足裏で衝撃が吸収されないと膝に強い負荷がかかります。
歩く際の衝撃を緩和するインソールや、歩行の際の安定性を確保するインソールを選ぶことが、膝の痛み対策の基本です。
衝撃吸収性
インソールで膝の痛みに対処しようと考えたとき、最初に意識したいのが衝撃吸収性です。
足裏から伝わる衝撃を分散するには、足裏が本来のアーチを描いていることが重要といえます。
インソールは足裏のアーチを維持することで、衝撃を和らげることが可能です。
足裏をよく見てみると、縦方向の内側と外側に各1本、足指の付け根のラインに沿って1本のアーチが存在します。
これらのアーチが機能していないと、着地したときの衝撃を吸収することが難しくなるため、インソールを選ぶ際には、アーチサポート機能が備わっているものを選びましょう。
アーチサポートとは、足裏のアーチを支える働きです。
土踏まずや足の外側にあるアーチを押し上げる形状をしていることが、アーチサポートを有無を見分ける基準になります。
クッション性
アーチサポートに加えて、クッション性を備えているインソールも膝の痛み対策として活用できます。
コンクリートのような硬い路面を歩くことが多い人は、特にインソールのクッション性に重きを置いてください。
地面が硬いほど、足裏から強い衝撃が伝わります。
インソールのクッション性を左右する項目のひとつが、インソールそのものの材質です。
低反発素材のインソールは、地面からの衝撃を和らげてくれます。
また、インソールに衝撃吸収用のクッションやパッドが付着しているタイプにも注目しましょう。
土踏まずの辺りにクッションが敷いてあるインソールであれば、衝撃吸収とアーチサポートの機能を同時に満たしていることになります。
インソールの材質を確かめたいときには、実際に商品を手に取ることができる店舗で購入しましょう。
安定性
膝の痛みに対処するインソールの3つ目のポイントが安定性です。
歩行時や階段の上り下りといった動作の中で、足裏が安定して地面を捉えることができるかどうかが重要になります。
歩くときに爪先と膝の方向が異なっている人は、安定性を欠いている可能性があるので注意しましょう。
膝と爪先が異なる方向を向いたまま歩いていると、膝関節に強い負担がかかります。
安定性は足とインソール、そして靴の三要素によって決まるため、インソールと靴の形状も合わせることを心掛けましょう。
安定性を向上させるには、アーチサポート機能を備えたインソールも効果的です。
アーチが下がっていると身体の重心が安定せず、足腰に負担をかけた歩き方になってしまいます。
歩き方が歪んでいる人は、安定性に欠けるインソールを履いている可能性を考慮しましょう。
まとめ
膝の痛みとインソールに関する今回の記事の内容は、以下の3点にまとめることができます。重要な点を最後におさらいしておきましょう。
- インソールは足裏だけでなく膝のトラブルにも対処できるグッズです。足裏から伝わる衝撃を分散すると共に、姿勢を安定させて膝への負担を軽減します。
- 膝の痛み対策としてインソールを選ぶなら、衝撃吸収性やクッション性にこだわりましょう。歩行時の衝撃を和らげることが、膝の痛みを解消する近道です。
- 歩行時の安定性を確保できるインソールも、膝の痛みに対処しやすいインソールといえます。