膝の痛みの種類を特定するうえで、あぐらは指標のひとつになり得ます。あぐらがかけないほど膝が痛いときは、変形性膝関節症の可能性を疑いましょう。
変形膝関節症は、年齢を重ねた人によく見られる症状です。
こちらの記事で取り上げるのは、あぐらや正座といった姿勢を取るのが難しい膝の痛みについてです。
その中でも変形性膝関節症に焦点を当てて、詳しい症状について解説していきます。
膝の痛みに悩んでいる人は、自分が感じている痛みと比較してみてください。
膝の痛みの症状は人によって異なりますが、ときにあぐらや正座をするのが難しいほどの痛みに襲われることがあります。
こうした症状に悩まされた場合、これまでの生活習慣が原因である可能性が高いです。
あぐらや正座が困難になる膝の痛みの原因を2つ紹介します。
正座やあぐらが難しくなる膝の痛みの症例として知っておきたいのが変形性膝関節症です。
こちらは、長年膝関節を動かしてきたことによって、膝関節の軟骨がすり減ったことに起因します。
膝の関節軟骨の減少以外にも、体重の増加で膝に負担がかかるようになったことやO脚も変形性膝関節症を引き起こす要因です。
また、床に座ることが多い生活習慣が、膝に負担をかけている可能性も指摘されています。
あぐらや正座は、膝を曲げ続けなければいけない体勢です。
こうした座り方を習慣にしていると、膝に負担がかかって軟骨が減少し、変形性膝関節症に悩まされることになります。
閉経後のホルモンバランスの変化も原因のひとつとして知られており、女性の発症者も多く見られる点が変形性膝関節症の特徴です。
正座やあぐらを繰り返すことが変形性膝関節症の原因となる一方、生活の欧米化に伴って床に座ることが少なくなった場合も膝の痛みを引き起こすことがあります。
ここで注目したいのは、正座をするときの下半身の筋肉の動きです。
正座をするときには、立ち座りの動作を行うため、下半身の筋肉を大きく動かします。
つまり、正座は無意識のうちに太腿を鍛えていることになります。
椅子に座るのが当たり前になるのに合わせて、正座をする機会が減少すると太腿の筋肉が衰えることがあります。
太腿の筋肉は日常生活の中で膝にかかる衝撃を和らげる効果があるため、ここが衰えると膝に大きな負担がかかり、変形性膝関節症が発症するというわけです。
変形性膝関節症は、進行段階によって痛みや現れる症状に変化が生まれます。
早期に発見すれば、運動療法などで改善が可能です。適切な時期に治療を受けるためにも、変形性膝関節症の症状を知っておきましょう。
変形性膝関節症の初期症状としては、違和感や日常的な動作の中での小さな痛みが挙げられます。
長時間座っている姿勢からの動き始めや、膝を深く曲げるといった動作の際に痛みが出てきたら注意しましょう。
変形性膝関節症は高齢者に多く見られる症状です。
「年齢を重ねたから膝が痛むのは仕方がない」と放置していると、変形性膝関節症は進行してしまいます。
具体的に表出するのは、日常的な歩行でも痛みが生じる、正座やあぐらといった膝を曲げた状態が辛いといった症状です。
痛みが日常的になった段階からさらに進むと、膝が炎症を帯びていきます。
すると膝に水が蓄積して腫れるだけでなく、膝の曲げ伸ばしが困難になることもあるのが変形性膝関節症の特徴です。
症状が進行したときは、手術をすることもあります。
手術を必要としない場合は、消炎鎮痛剤やヒアルロン酸注入による軟骨の保護といった痛みを取り除く治療をした後、痛みが再発しないように運動療法などを取り入れるのが一般的な治療です。
変形性膝関節症に悩まされないようにするには、膝に負担をかけないようにケアすることはもちろんのこと、膝の痛みを和らげるケアを習慣にすることが重要です。
痛みが酷くならないための処置としては、膝周辺の筋肉を保温する方法があります。
保温の中でも日常的に取り組みやすいのが入浴です。
ただし、熱過ぎるお湯は筋肉を緊張させるので、ぬるま湯にじっくり浸かることを心掛けてください。
ピンポイントに膝を温めたいのであれば、カイロや温湿布、蒸しタオルを活用するのも効果的です。
筋肉の冷えを防止することもまた、痛みを和らげる手段になります。
夏は冷房にあたり過ぎないように注意しつつ、冬は下肢を冷やさない服装をすることが重要です。
膝周辺の筋肉を鍛えることは、膝への負担を緩和することに繋がります。
スクワットやランジといった種目は、自宅でも取り組めるトレーニングです。
水泳やサイクリングに取り組むことも、膝周辺の筋肉の強化に繋がります。
運動については、習慣化することが筋力の強化に繋がるため、無理のない範囲で取り組みましょう。
膝の痛みとあぐらに関する今回の記事は、以下の3点に要約できます。最後に重要なポイントを振り返っておきましょう。
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