階段の上り下りで膝が痛む場合は、変形性膝関節症が発症している可能性を疑いましょう。
平坦な地形を歩くとき以上に、階段の上り下りでは強い負荷が膝にかかります。
長年稼働してきた膝は、若い世代の膝よりも関節軟骨がすり減っており、炎症や痛みが生じやすい点に注意してください。
こちらの記事で紹介するのは、階段の上り下りで膝が痛くなる原因や、変形性膝関節症、ロカボといった項目です。
変形性膝関節症の治療として採用されている運動療法についても解説します。
目次
膝が痛くなるシチュエーションとしてよく挙げられるのが、階段を上り下りしたときです。
階段を移動するときの身体の動きに注目してみると、足を踏み出すときに膝を曲げて、階段に足を乗せることが最初に一歩になります。
そこから反対の足を踏み切るとき、すでに階段に乗っている側の膝に負荷がかかるのが一般的です。
階段の上り下りは左右の膝に負荷をかけ続ける運動になります。
階段を移動するときに膝が痛くなる理由として考えられるのが変形性膝関節症です。
これ以外にも、膝の関節にある軟骨がすり減る、平均を上回る体重が膝に負荷をかけているといった原因が挙げられます。
こうした要因が積み重なった結果、ロコモティブシンドロームと呼ばれる運動機能の低下に陥ると、膝の痛みがますます悪化する点に注意しましょう。
変形性膝関節症とは、軟骨がすり減ったことに起因する膝関節の変性が痛みを生み出す症状です。
人間の膝は太腿の骨とすねの骨、膝の皿という3つの骨が組み合わさってできています。
これらの骨がスムーズに動くことで、不自由なく歩くことができるわけです。
膝のスムーズな稼働において、関節軟骨が大きな役割を果たしています。
関節軟骨と共にクッションとしての役割を担っているのが半月板です。
変形性膝関節症は、関節のクッションの役割をしている軟骨がすり減ることが原因といわれています。
何年にもわたって膝が稼働することが根底にあるため、高齢者に多く見られるのが変形性膝関節症の特徴です。
すり減った関節軟骨のかけらが関節包と呼ばれる部位にある滑膜を刺激すると、痛みを伴った炎症が発生します。
これが膝の痛みの一因です。
変形性膝関節症に悩まされている場合は、整形外科で治療を受けるのが改善への近道になります。
治療と合わせて、膝に負担をかけないように体重をコントロールする、筋肉を鍛えるといった方法でも膝への負担を和らげることが可能です。
膝の痛みや変形性膝関節症を放置しているとロコモティブシンドローム、通称ロコモと呼ばれる状態になってしまうことがあります。
ロコモとは、端的にいうと骨や筋肉、神経といった運動器の衰えにより、移動することが難しくなる症状です。
膝は立つ、歩くといった動作において欠かせない部位であり、膝の痛みは移動を忌避させる要因といえます。
膝が痛いから動くのを控えた結果、筋肉や骨まで衰えてしまってロコモになるというのが高齢者を中心に見られる悪循環です。
膝の痛みをケアすることは、運動器の衰えを抑制すると共にロカボ予防の効果も期待できます。
我慢できる程度の膝の痛みを放置したせいで、変形性膝関節症などの疾患が進行して膝にトラブルを抱えるといった状態にならないためにも、早めに医師の診断を受けることを心掛けましょう。
膝の痛みやロコモの原因となり得る変形性膝関節症については、運動療法も治療法のひとつです。
運動療法は痛みをやらげる薬物療法と併用されることがあります。
運動療法は、適度な運動で膝周辺の筋肉を鍛え、関節への負担を抑制することが目的です。
運動療法としてよく用いられるのが太腿の筋肉を鍛えるトレーニングです。
特に大腿四頭筋に効くとされている脚上げ体操やハーフスクワットが、変形性膝関節症を改善するうえで効果的といえます。
椅子に座った状態で片脚を伸ばし、地面から10センチほど浮かせてキープする運動を繰り返すのが脚上げ体操です。
1回の運動強度は低くても、数十回繰り返すことで少しずつ筋肉を鍛えることができます。変形性膝関節症に悩んでいる人は、運動療法に積極的に取り組みましょう。
膝の痛みと階段に関する今回の記事は、以下の3点にまとめることができます。最後に要点を振り返っておきましょう。
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