膝の痛みでマッサージが必要なのはどんな時?
そもそも、膝の痛みでマッサージが必要なのはどんなときなのでしょうか?
膝の痛みに対するマッサージの位置付けは、もちろん「治療」です。
しかし治療は一番最初にするべきことではありません。治療よりも先んじて、原因の究明がなされるべきです。
例えば、膝の痛みの原因が、骨折であったり、靭帯の損傷である場合は、マッサージで治すことはできません。
マッサージが膝の痛みに対して効果的となりうるときは、「筋肉の異変が原因で膝の痛みが生じているとき」です。
バスケットボールやバレーボールなど、ジャンプを多用するスポーツ従事者に多いジャンパー膝や、マラソンやサッカーなど走ることが主なスポーツ競技者に多いランナー膝などは、膝の筋肉の炎症ですので、マッサージが効果を発揮するケースです。
膝が炎症を起こしてしまう原因は、脚の筋肉の柔軟性の低下や、疲労の蓄積などです。
ですので、マッサージで疲労を軽減したり、柔軟性を高めたりすることが、重要となるのです。
膝の痛みに効果的なマッサージ
膝の痛みは、筋肉の柔軟性の低下などによって生じますが、膝は脚のさまざまな部位と密接な関係があるので、膝を直接マッサージするのではなく、周辺の筋肉のマッサージを主に行っていきます。
部位別に、マッサージのやり方を紹介していきます!
膝の痛みに効果的なマッサージを5つ紹介します。
足の付け根の外側
まず最初に紹介するのは、「足の付け根の外側」のマッサージ方法です!
脚の付け根の外側の筋肉は、大腿四頭筋と言って、人間の身体の中で最も面積の大きな筋肉であり、膝とも深い関係があります。
この筋肉が固まると、膝にも大きな負担がかかるので、しっかりほぐしていきましょう。
やり方はとても簡単で、椅子に腰掛け、脚の付け根の外側部分を、親指でグリグリと円を描くように押していきます。
やりづらい場合は、てのひらで押しても構いません。
膝上の外側
次は、「膝上の外側」のマッサージを紹介していきます。
この膝上の外側の筋肉が固まってしまうと、主な症状として、膝の外側に痛みが生じる場合が多くあります。
やり方としては、まず椅子に座ります。
そして、膝蓋骨(しつがいこつ)という、膝のお皿にある骨の外側上部を、親指で押さえていきます。
上から押していく形で、マッサージしていきましょう。
両手の親指で同時に押しても、片手のみで押してもどちらでも問題ありません。
膝の裏側
次は、「膝の裏側」のマッサージ方法を紹介していきます!
膝の裏側には、半膜様筋(はんまくようきん)という、膝を曲げる作用のある筋肉があります。
つまり、ここが固まってしまうと、膝を伸ばすときに痛みが伴ってしまったり、膝が伸ばしにくくなってしまうのです。
やり方はとてもシンプルで、椅子に座り、両手を膝に置き、親指を膝上に、他の指を膝の裏側に回します。
そして、膝を下から持ち上げるような感覚でマッサージしていきます。
もも裏
次は、「太ももの裏」のマッサージについて解説していきます!
もも裏は、ハムストリングスと言って、膝と密接な関係があるだけでなく、脚全体においても重要な役割を果たしている筋肉が集まっています。
ちなみに、先ほど紹介した半膜様筋も、ハムストリングスを構成する筋肉の一つです。
マッサージ方法としては、椅子に腰掛けても、床に座った状態でも、どちらでも構わないので、太ももの裏を両手でしっかりと掴み、揉みほぐしていきます。
一箇所だけでなく、全体をゆっくり揉んでいきましょう。
膝のお皿
最後に紹介する、膝の痛みに効くマッサージは、「膝のお皿」です。
膝のお皿をマッサージすると聞くと、疑問に思う方も多いと思いますが、膝のお皿は膝蓋骨という骨であり、この膝蓋骨は膝関節の中で最も重要な役割を果たしているので、膝のお皿のマッサージも欠かせないのです。
まず、椅子に腰かけ、脚は前方に伸ばしましょう。
そして、両手の人差し指と親指を使って、膝のお皿の四隅をつまむようにします。
そのまま、上下左右、そして斜めと全方向にゆっくりと動かしていきます。
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さらに、太もも周辺の筋肉は余分な動きをしないよう、筋肉の動きにフィットするように設計されています。
膝と太ももそれぞれの筋肉にフィットするように設計されているので、サポーター着用時に安定感があり、膝周辺の負担を最小限にしてくれます。
日頃から膝に痛みを抱える方はぜひチェックしてみてください。
まとめ
最後に、記事の内容をおさらいしていきましょう!
- マッサージの、膝の痛みに対する位置付けは「治療」。正しい治療は、原因がわかっていないとできないので、まずは原因を調べ、筋肉の問題によって起きている膝の痛みだった場合は、マッサージが効果的
- 膝は、脚のさまざまな部位と深く関係しているため、膝だけでなく、脚部のマッサージも重要
- 大腿四頭筋がある「脚の付け根の外側」や、ハムストリングスがある「太ももの裏」、膝蓋骨がある「膝のお皿」のマッサージも重要