年齢が上がっていけばいくほど、膝の痛みに悩まされる人は多くなっていきます。
現代では、正座をする機会自体が減ってきているので、「気付いたら膝が痛くて正座ができない…」という方も増えてきています。
この記事では、正座が出来なくなるほどの膝の痛みについて解説しています。
まず、それほどに膝が痛くなってしまう原因について解説し、次に、原因となっている病気の症状について詳しく解説します。
最後には、膝の痛みを緩和するための重要なポイントの紹介も行っています!
膝関節は、顎関節や腰関節と並んで、身体の中で最も強靭な関節の一つです。
4つの骨と、8つの靭帯から丈夫に構成されている膝関節ですが、なぜ加齢とともに痛み出したり、正座が出来なくなったりしてしまうのでしょうか?
膝が痛くて、正座ができない原因について見ていきましょう。
まず、痛みにより正座が出来なくなる原因として、日本人に最も多いのが「変形性膝関節症」です。
膝関節に限らない「変形性関節症」で見ると、実は他の関節においても、加齢とともに発症の可能性が高くなります。
肘関節や股関節、腰関節でも、関節内の軟骨がすり減ってしまう変形性関節症は起きていますが、痛みや腫れなどを伴うのは、膝が圧倒的に多いです。
その理由は、膝関節には他の関節と比べ、大きな負担がかかっているからです。
膝は、全身の重みを支えるクッションのような役割を果たしている関節です。
体重の全てがのしかかってくるからこそ、軟骨のすり減り具合が他の関節より酷くなります。
軟骨がすり減ると、滑らかに関節を動かすという、本来の軟骨の役割が果たせなくなり、痛みや腫れにつながってしまうのです。
実は、正座が出来なくなった原因として、生活様式が欧米化したことも挙げられています。
戦後の日本では急速に欧米化が進み、そもそも正座をする機会が急激に減りました。
電車や車、バイクなどの交通手段が多様化し、エレベーターとエスカレーターの普及で、階段を上り下りする機会も減りました。
膝の痛みというのは、膝だけでなく、太ももやふくらはぎなどの筋肉とも密接な関係があります。
太ももの筋肉である大腿筋や、ふくらはぎの筋肉である下腿筋の筋力低下が、膝の痛みの原因となることもあるほどです。
歩く機会が減ったり、階段を上り下りする習慣がなくなると、そもそも太ももを上げることが少なくなるので、大腿筋や下腿筋の劣化が起きやすくなり、膝の痛みが発生するリスクを高くするのです。
実際の年齢別データでも、アメリカ人より高い割合の人が発症しているという統計が出ていて、日本人に発症が多いと言われている「変形性膝関節症」の症状について、詳しく見ていきましょう。
初期症状としては、動き始めや立ち上がりの際に、膝に違和感を覚えたり、ピリッとした痛みが出たりすることが多いです。
しかし、いざ歩き出したり動き出すと、いつの間にか痛みが消えていることが多いことも、初期症状の特徴です。
変形性関節症は、軟骨がすり減っていく病気ですが、軟骨自体に神経はないので、初期の段階で深刻な痛みを感じることはありません。
ただし、症状が進行していくと、話は変わってきます。
徐々に、動いてるうちや、歩いているうちに痛みが消えることがなくなります。
また、痛みが長時間続くようになり、長い距離を歩くと、翌朝まで痛みが残っているということも起きてきます。
この程度まで症状が進行してくると、膝に水が溜まり、腫れが出てくることもあります。
そして、さらに症状が進行し、末期までいってしまうと、そもそも膝が曲げられなくなったり、伸ばすことも出来なくなります。
何もしていなくても、膝に痛みを感じるようになり、長い時間歩くこともままならなくなります。
加齢とともに、多くの人が直面する膝の痛みですが、次は痛みを緩和するために取るべき対策を紹介していきます。
前提として重要になることは、「膝に過度な負担をかけないこと」です。
筋力を落とさないための適度な運動は必要ですが、負担をかけすぎると、逆に膝の痛みが発生するリスクを高めてしまいます。
膝に過度な負担をかけないために、まず肥満に気をつけましょう。
体重が増えれば増えるほど、膝にかかる負担は当然増していきます。
また、買い物のときにはショッピングカートを活用するなどして、重い荷物を持たないようにしたり、階段の上り下りの際には手すりを使うこと、膝が少し痛む際は杖を使うことも、負担を軽減するために有効です。
正座は、立ち上がる際に大きな負担が膝にかかるので、極力避けるようにし、同じ理由で和式トイレも膝に負担がかかるので避け、洋式トイレを利用するようにしましょう。
膝の冷えや運動不足も、膝の痛みを強くするので、カイロや蒸しタオルで温めたり、適度に運動をすることも重要です。
最後に、記事の内容をおさらいしておきましょう!
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