成長痛ってなに？子供の膝の痛みについて、原因や対処法を徹底解説

成長痛とは

「成長痛」という言葉を耳にしたことがあると思いますが、そもそも成長痛とは、具体的にどのようなことを指すのでしょうか？

 

成長痛とは、おおまかに3歳から12歳ぐらいまでの時期に生じる、子どもの足の痛みに対する総称として、使われています。

 

ですので、特定の状態を指して、使われている言葉ではなく、さまざまな症状に対して、おしなべて広く使われている言葉なのです。

 

そのため、例を挙げるとすれば、小学生から中学生頃の男子に多く、膝のオーバーユース(使いすぎ)によって生じる、スポーツ障害であるオスグッド病や、サッカーや野球などの競技をしている小学生に多く、かかとに腫れや痛みが出るシーバー病は、どちらも成長痛の一種となります。

 

成長痛の症状

では、子どもの足に現れる痛みの総称である、成長痛は、具体的にはそのような症状を伴うのでしょうか、見ていきましょう。

 

代表的なものとしては、夕方から、就寝中を含めた夜や朝方に痛みを訴えたり、不定期に週に1-2度もしくは月に1-2度の頻度で痛む、学校や幼稚園に行っているときは全く痛みを訴えないなど、一過性であることが多い。

 

これらは、成長痛の代表的な症状であり、特徴です。

 

また、レントゲンを撮っても特別な異常が見当たらなかったり、痛い箇所を押しても痛みや腫れが出ない、炎症症状は出てこない、さすると痛みが消える、といった特徴もあります。

 

上記の特徴が、2週間から1ヶ月程度持続した場合、成長痛の可能性が高くあります。

 

成長痛の原因

次は、そんな悩ましい「成長痛の原因」について見ていきましょう。

 

成長痛は、その名の通り、子どもの成長期に発生する症状ですが、骨が成長するにつれて痛みが伴うことに医学的な理由は見当たらず、実際はっきりとは分かっていません。

 

しかし、成長期の子どもの骨や関節は、発達しきっておらず柔らかいため、激しい運動やスポーツ、疲労により痛みが生じやすいと考えられています。

 

また、精神的なストレスも関与していると考えられています。

 

成人の場合、精神的なストレスが腹痛に繋がったりしますが、子どもは足の痛みにつながるのではないかと考えられているのです。

 

大人は大人で、ストレスが多い社会で生きていますが、子どもがノンストレスに生きているわけではなく、その精神的なストレスが成長痛につながっている可能性もあるのです。

 

成長痛の対処方法

では、そんな成長痛に対しては、どのように対処していけばいいのでしょうか？

 

成長痛は、先ほども述べた通り、はっきりと医学的に原因が解明されているわけではないので、対処法も明確なものはありません。

 

しかし、痛みは明確に生じていて、精神的なストレスの関わりもある以上、痛みを鎮める治療と、心のストレスを軽減する処置はしてあげるようにしましょう。

 

例えば、痛い箇所を優しくマッサージしてあげたり、さすってあげるだけでも効果があります。

 

湿布を貼ってあげることも効き目があるでしょう。

 

また、精神的ストレスを緩和するために、親子のスキンシップを増やすことも重要な対策となります。

 

お風呂に一緒に入って、痛い箇所をさすってあげたり、一緒に寝てしっかりと睡眠をとらせることも、立派な治療法となります。

 

何科で受診するべきか？

成長痛を発症してしまった場合、何かを受診すればいいのでしょうか？

 

医学的に原因が明確になっていない以上、難しい問題ではありますが、一般的には骨や筋肉、関節に起こっている異常ですので「整形外科」、もしくは子どもの身体に起きた不調ということで「小児科」、このどちらかを受診するようにしましょう。

 

親子でできるストレッチ方法

次は、成長痛を和らげるための「親子でできるストレッチ方法」を紹介していきます！

 

足のストレッチを行うと、成長痛が緩和されるケースも多いので、ぜひ試してみましょう。

 

 

1. 子どもは仰向けになり、親は足先を15秒程度、手で押す。
2. 子どもはうつ伏せになり、膝を曲げる。親は、足裏を手で15秒ほど押す。
3. 子どもは仰向けになり、親は足を15秒程度持ち上げる。
4. 子どもはうつ伏せになり、膝を曲げる。親は、太ももを手で15秒ほど持ち上げる。

 

大人にも成長痛はあるのか？

成長痛は、子どもに発症するイメージが強いですが、大人にも発症する可能性はあるのでしょうか？

 

成長痛は、成長期の子どもにのみ起きる現象なので、大人に成長痛はありません。

 

子どもの成長痛と似たような症状がある場合は、怪我や疾患の疑いがあるので、診察を受けましょう。

 

早めに病院を受診した方が良い「足の痛み」「膝の痛み」

最後に、早めに病院を受診した方が良い「足の痛み」や「膝の痛み」について見ていきましょう。

 

成長痛は、痛みが一時的であったり、痛む場所がその日によって変わったりします。

 

しかし、いつも同じ箇所が痛んだり、何日間にもわたって強い痛みが続く場合は、早めに病院で診断を受けましょう。

 

また、腫れや熱を伴う痛みは、病原菌の感染や軟骨の損傷が疑われ、股関節の周りの痛みは、精密検査を必要とするような重大な疾患の可能性もあるので、これらの場合も早めの受診をおすすめします。

まとめ

最後に、記事の内容をおさらいしていきましょう！

 

• 成長痛とは、3歳から12歳程度の年齢の子どもの、足に痛みが出る症状に対する総称。

 

• 成長痛の症状としては、不定期に痛みが出たり、日によって痛む箇所が違ったり、一過性の痛みであったりする特徴があり、レントゲンで異常が見受けられなかったり、さすると痛みが消えたりもする。

 

• 成長痛の原因は、医学的にはっきりと解明されてはいない。そのため、明確な対処法はないが、親子のスキンシップやマッサージは有効。

 

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