多くの高齢者を悩ます坐骨神経痛の発症原因となる梨状筋症候群。
腰回りの疾患は、手術を行わない治療法が採用される場合が多いですが、症状がひどい場合は手術が行われることもあります。
この記事では、梨状筋症候群の手術について解説しました。
まず、梨状筋症候群の概要に関する説明から始め、次にどのような手術が行われるのか、手術に関する注意点について解説します。
最後に、術後のリハビリの内容や期間についても解説しました。
目次
まず、梨状筋症候群とは何かという概要の解説から始めましょう。
梨状筋症候群とは、お尻にあり股関節を支えている筋肉である梨状筋が固まり、その固まった筋肉が神経を圧迫することにより、下半身に痛みが出ている状態のことを言います。
梨状筋が固まる要因はさまざまありますが、日常生活やスポーツにより、日常的に梨状筋に対して負荷がかかることが、原因として生じることが多いです。
また、梨状筋は股関節を支えているので、股関節の異常によっても梨状筋症候群は引き起こされます。
では次は、梨状筋症候群の手術について解説していきます。
この章では、梨状筋症候群に対しては、どのような手術が行われるのか、そして入院期間はどの程度なのかや、手術における注意点について解説をしていきます。
まず、手術の概要について解説していきます。
梨状筋症候群においては、ほとんどの場合手術ではなく、保存療法で改善を目指します。
保存療法とは、痛み止めを打ったり、体操やストレッチによって凝り固まった梨状筋の柔軟性を回復させたりすることによって、改善を目指す治療法です。
保存療法を継続しても改善が見られない場合、手術療法の検討に入ります。
手術療法は梨状筋切開術という、患部に局所麻酔を行った後、神経を圧迫している梨状筋を切除することによって、神経を圧迫から解放する方法が取られます。
次は、梨状筋切開術の入院期間や費用について見ていきましょう。
症状や原因箇所が一部なのか複数なのか、そしてどこにあるのかなど、個人差があるので一概には言えませんが、大体の入院期間として1〜2週間程度は必要となります。
また、費用に関しても、状況や症状により変動がありますが、少なくとも20〜30万程度は必要になります。
梨状筋症候群の手術においては、いくつかの注意点があります。
まず、多くはありませんが、安定して効果を持続させるために、再手術が必要になる可能性があります。
また、手術をした後に、原因が別の箇所にあることが判明するケースもあります。
そして、患部がすでに損傷を受けている場合、手術をしたからといって、完全には機能が回復しないこともあります。
梨状筋症候群は、手術後にリハビリを必要とします。
加齢による筋力の低下や、運動不足による筋肉の凝り固まりが原因なので、リハビリでそれらを防ぐ必要があるためです。
この章では、リハビリ内容と期間について解説していきます。
まずは、リハビリ内容について紹介していきます。
リハビリの内容は、主に梨状筋のストレッチになります。
筋肉が凝ったり固まったりして、梨状筋の状態が悪くなると、再発の恐れがあるので、梨状筋があるお尻だけではなく、お腹や背中などの腰回りや、梨状筋とともに股関節を支えている太ももの筋肉などのストレッチを行っていきます。
梨状筋に関しては、とてもデリケートな筋肉なので、あまり負荷をかけずに股関節の回旋運動などで収縮を行っていき、不自由なく動かせるように、徐々にほぐしていきます。
次は、リハビリの期間について解説をしていきます。
リハビリの期間については、週に1回程度リハビリを行っていき、短くとも術後3ヶ月程度の継続は必要となるでしょう。
症状の回復が遅い場合は、半年以上の時間が必要となるケースもあります。
最後に、記事の内容をおさらいしていきましょう。
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