梨状筋症候群という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
高齢者を中心に多くの人の悩みの種となっている、坐骨神経痛を発症させる原因となる疾患です。
この記事では、梨状筋症候群について詳しく解説していきます。
まず、梨状筋症候群とは何かという概要の説明から始め、次にどのような原因で引き起こされ、どのような症状が出るのかについて解説します。
その後に、自分が梨状筋症候群かどうかを判断するためのテスト法と、治療方法について紹介していきます。
最初に、梨状筋症候群とは何かについて解説していきます。
まず梨状筋とは、お尻の筋肉であり、股関節を支えている筋肉のことです。
そして梨状筋症候群とは、梨状筋のすぐ下を通っている坐骨神経が、何らかの原因によって、梨状筋に圧迫・刺激されることにより、疼くような痛みが発生している状態のことを言います。
同じような箇所に起きる疾患として、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症がありますが、それらに比べると、梨状筋症候群の発症者は少なく、とても稀な病気です。
次は、梨状筋症候群を引き起こす原因について見ていきましょう。
梨状筋症候群は、梨状筋が硬くなり、その硬くなった筋肉が神経を圧迫することで生じます。
そして、梨状筋が硬くなる原因についてはさまざまありますが、主には日常生活やスポーツ競技中に、梨状筋に繰り返し負担がかかった場合や、股関節に異常が起きた場合などが挙げられます。
しかし、梨状筋症候群の一つの特徴として、原因がはっきりしないケースも多くあります。
次は、梨状筋症候群の症状について解説していきます。
梨状筋症候群の代表的な症状は、坐骨神経痛です。下半身にズキズキとした痛みが走ったり、ビリッと電気が走るように痺れたり、ふくらはぎが張ったり冷えたりといった、症状が出ます。
そして、お尻の梨状筋にも痛みや押すと痛む圧痛、足首や足先が動かしづらくなるなどの症状があらわれます。
また、股関節を動かした際に、お尻の辺りから太ももの後ろが痛くなる症状も梨状筋症候群で生じる症状の一つです。
次は、身体のどこの部位に、どのような痛みがあれば梨状筋症候群の恐れがあるのか、診断するためのテストについて解説していきます。
まず、床にうつ伏せになります。うつ伏せの状態のまま、片方の膝を90度に曲げます。(足裏が天井方向に向く)
そのまま、足を外側に旋回します。
この動作を問題なく行えたら、逆足も同じようにテストします。
足を旋回させたときに痛みが出るという方は、梨状筋症候群の恐れがあるので、一度病院で診断を受けることをおすすめします。
最後に、梨状筋症候群の治療法について紹介していきます。
梨状筋症候群には、大きく分けて2通りの治療法があります。
身体に傷をつけない保存療法と手術療法です。
保存療法では、局所麻酔で痛みを緩和する神経ブロック療法や運動やストレッチで筋肉の凝り固まりを解消する運動療法などがあります。
手術療法では、梨状筋が神経を締め付けているのであれば、神経に影響を及ぼさない範囲内で梨状筋を切除する、梨状筋切離術が行われます。
最後に、記事の内容をおさらいしていきましょう!
人気コンテンツ
TENTIALのリカバリーウェアの選びかた
開催中のキャンペーン一覧
ホッケー女子日本代表及川栞選手の睡眠に対するこだわり
BAKUNEシリーズラインナップ
卓球女子日本代表平野美宇選手にとってのリカバリーの重要性
睡眠不足が及ぼすさまざまな影響と質の良い睡眠|西多昌規(早稲田大学睡眠研究所所長)
住所やサイズが分からなくても贈れる「eギフト」について
睡眠の専門家に聞く、睡眠課題を解決する3つの方法|椎野俊秀(パラマウント ベッド睡眠研究所主幹研究員)
TENTIAL社員が選ぶおすすめ愛用アイテム
睡眠とまくらの関係について|田口直起(睡眠改善インストラクター)
リカバリーと睡眠のこだわり|稲垣祥(名古屋グランパスエイト)
商品開発担当者に聞く、リカバリーウェアBAKUNE開発ストーリー
その他の記事