ここでは、変形性股関節症の治療方法や症状の進行具合に合った治療法も紹介しています。
そのため、変形性股関節症で悩まされている人は参考にしてください。
変形性股関節症は関節の病気であり、激しい痛みが伴ってしまう場合もありますが、さまざまな方法で治療することはできます。
症状が進行してしまっている場合は手術をすることにもなるため、できるだけ早期に治療を受けることが求められます。
変形性股関節症の治療方法を把握して、時間をかけて治療しましょう。
目次
変形性股関節症とは、股関節の骨が変形してしまったり、軟骨がすり減ってしまう病気です。
機能障害にも分類することができ、痛みが生じるだけではなく、足の付け根が動かしにくくなってしまいます。
正常な股関節は骨盤のソケットに大腿骨の頭がはまっていて、軟骨がクッション材として働いています。
しかし、変形性股関節症では、軟骨が消失しており、骨と骨が擦れるようになってしまっています。
骨と骨が接触するため、次第に変形してしまい、より激しい痛みを伴います。
変形性股関節症は骨が変形してしまっている場合もありますが、痛みに悩まされている場合は治療することは可能です。
そこでここでは変形性股関節症の治療方法を紹介します。
どのような治療方法で変形性股関節症を完治できるのかを知りたい人は参考にしてください。
保存療法とは、手術などで体に傷をつけずに治療する方法であり、薬による治療やストレッチや体操、食事療養などが含まれています。
全体的に体に加わる影響が少ない治療方法であるため、完治後は日常生活に支障がなく過ごしやすくなるメリットがあります。
また、症状が軽度である場合にも使用される治療方法です。
しかし、重度の場合ではあまり効果が表れない場合もあり、保存療法ではない治療方法の方が効果が表れることもあります。
高齢者で手術に耐える体力がない方にも保存療法が使用されます。
運動療法とは体を動かして治療する方法であり、変形性股関節症の方に使用される治療方法です。
運動にはストレッチや体操など体を動かすだけの場合も含まれており、柔軟性を改善できたり、筋力を増やすこともできます。
変形性股関節症では、お尻や太もも周りの筋力が低下していることが多いため、運動療法は効果的です。
しかし、重度の場合では関節の動きが制限されストレッチすることも困難になってしまう場合も多く、運動療法ができないこともあります。
変形性股関節症などの病気では有効な治療方法ではありますが、状態によっては効果がでません。
薬物療法とは、薬を投与して症状を抑えたり、治療する方法です。
主に薬を投与する場合と点滴で投与する方法に分けられており、さまざまな治療方法と組み合わせて使用されることが多いです。
体に負担がない治療方法ではありますが、投与される薬の種類によっては副作用を起こしてしまうこともあります。
変形性股関節症の場合は鎮痛剤や炎症を抑える効果のある薬が使用されることが多いです。
症状が軽度でも重度でも採用される治療方法でもあります。
手術治療とは、体にメスを入れて治療する方法であり、根本的原因を改善することができます。
そのため、手術後は痛みや可動域の制限などの症状が改善されている場合が多く、早期に悩みを改善できるメリットがあります。
しかし、体に負担がかかってしまうため、体力がある人ではないと行うことが危険です。
また、治療方法の中でも費用が掛かってしまうデメリットがあり、平均で10~20万円の自己負担をしなければなりません。
すぐに退院できるわけではなく、2週間程度の入院とリハビリが必要となります。日常生活上での支障をなくすために、退院後もリハビリをする方もいらっしゃいます。
変形性股関節症にはさまざまな治療方法が有効ですが、病気の進行具合によって適した治療方法が異なります。
ここでは進行具合ごとに勧められる治療方法を紹介します。
変形性股関節症の疑いがあり、どのような治療方法を推奨されるのか気になる人は参考にしてください。
前期の症状は骨にわずかな変形がみられる程度であり、軟骨も正常である場合です。
そのため、自覚症状が少ないことが多く、病院で前期であると診断されても様子見と診断されることも多いです。
保存療法を推奨されることもあり、運動を心がけたり、栄養バランスなどに気を付けることを進言されることもありますが、本格的な治療が開始されることはほどんどありません。
初期の症状は軟骨が少しすり減っている状態であり、骨と骨の隙間も狭くなっています。
痛みを伴うこともありますが、違和感がある程度で痛みを感じない場合もあります。
初期での治療方法は痛み止めによる薬物療法や運動療法を推奨されることが多いです。
初期の段階でしっかり治療を受けることで激しい痛みを伴う経験をしなくてもよいため、股関節に違和感があるのであれば医師に相談してみましょう。
進行期とは、軟骨がかなり減少しており、一部骨と骨が接触している状況です。
そのため、痛みの症状や可動域制限が出てしまうことがほとんどであり、自覚症状が強いときは、病院での初診においてすでに進行期である場合も多いです。
進行期の治療方法は薬物療法がメインとなりますが、手術療法がされる場合もあります。軟骨を再生させるためにコラーゲンをとりいれたり、体重による負荷をおさえるための食事指導をされる可能性も出てきます。
末期の症状は軟骨がほとんど消失している状況であり、股関節部に激しい痛みを伴うとともに、思うように股関節を動かすことができなくなってしまいます。
私生活にも影響を与えてしまう状況であるため、薬物療養と手術療法が行われることが多いです。
運動できる状況ではない場合が多いため、運動療法や完治するまでの時間がかかってしまう保存療法が行われることはほとんどありません。
変形性股関節症は完治させることができる病気ではありますが、症状の進行具合や治療方法によって完治するまでの期間が異なります。
保存療法などは1~3か月必要となる場合が多いですが、手術であれば2~3週間程度で完治させることもできます。
変形性股関節症はストレッチを行うことで予防できたり、再発してしまうことを防ぐことができます。
そこでここでは変形性股関節症の治療としても効果があるストレッチ方法について紹介します。
変形性股関節症を予防したい人は参考にしてください。
股関節周りの筋肉をストレッチして可動域を広げるためのものです。
立った状態で行うことができるストレッチ方法であるため、さまざまな場所で行うことができます。
まず、片方の足を後ろに下げて、もう片方の足を前に出し、前後に足を開くようにする。
次に、前に出している足の膝を曲げながら重心を前に傾ける。
股関節が伸びている感じが出たらその状態で20秒キープしましょう。
20秒たったら足の位置を変え、反対の股関節も同じように伸ばします。
10回3セット行うことで股関節の可動域を広げることができます。
骨盤と股関節の動きを整えるための方法です
椅子を使用したストレッチ方は変形性股関節症を予防することができたり、痛みを改善することもできます。
椅子の背に両手を置きますが、手ごろな椅子がなければ壁に両手を置くことでも行うことができます。
両足を揃え、片足をできるだけ後ろ方向に上げるようにしましょう。限界まで上げたらそこでキープし、反対の足も同様に行います。
10回3セット行うことでストレッチを効果を得ることができ、筋力を高めることもできます。
弱りやすいお尻の筋肉を使うための方法です
まず、仰向けに寝て膝を立てます。
次に、肩幅程度に足を広げ、お尻を上げれば変形性股関節症に効くストレッチになります。
お尻を上げて10秒ほど維持したら一度お尻を下げます。
続けてお尻を再び上げ同じ動作を繰り返すことでお尻付近の筋肉を鍛えることができ、変形性股関節症の症状を和らげることができます。
また、女性には嬉しいヒップアップ効果も得ることができるため、変形性股関節症とは関係ない人にもおすすめのストレッチ方法です。
ストレッチの他にも、プールでの水中運動なども効果的といわれています。浮力により体重が加わることでの痛みを和らげられるため、運動療法の一つとして選択することもあります。
変形性股関節所は歩くたびに痛みが出たり、快適に歩くことが困難になってしまうほどの機能障害です。
しかし、正しい治療方法が確立されており、完治することも可能な病気です。
さまざまな治療方法が用意されており、症状の進行具合などを考慮して最適の治療方法を医師の方が推奨してくれます。
また、変形性股関節症の症状を軽減できるストレッチ方もあり、自宅でも治療することもできます。
ストレッチをする場合が医師と相談することをおすすめします。
最後に記事の内容をおさらい!
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