変形性股関節の症状とは？チェック項目や原因についても解説

変形性股関節症とは

 

 

変形性股関節症とは、機能障害の一つであり、足の付け根の骨や骨盤のくぼみが変形している病気です。

 

また、股関節部分の軟骨が減少することでも変形性股関節ようになってしまいます。

 

正常であれば足の骨と骨盤のくぼみがしっかりフィットしていますが、変形性股関節症ではいびつな形状に変形してしまっており、スムーズに足を動かすことができません。

 

発達が未熟であったり生まれつき股関節が痛みやすい人の場合、股関節が変形してしまうリスクは高いと言えます。

 

また、加齢による骨や軟骨が減少してしまうことでも発症します。

 

症状

 

 

変形性股関節症の症状は股関節部分に激しい痛みが出ます。

 

また、股関節をスムーズに動かすことができなくなってしまう症状も出てしまうため、私生活で大きな影響が出てしまうことも多く、高齢者であればそのまま寝たっきりの生活になってしまうこともあります。

 

股関節が動きにくくなることで自然と歩くことが億劫になってしまい、全身の筋力が低下してしまう原因になってしまいます。

 

歩くたびに痛みが出る場合もありますが、常に痛みが出てしまうこともあります。

 

チェック項目

 

 

• 初動時に股関節の骨がなる
• 足の爪を切ることが困難に感じる
• あぐらをかくのが困難に感じる
• 長時間の起立や歩行を辛く感じる
• 足の付け根に痛みを感じる

 

初動時に骨が鳴ることは骨が微妙に変形し始めている証拠であり、変形性股関節症の初期症状です。

 

足の爪を切る体勢が難しくなったり、椅子に座っている時に足を組んでしまうことも股関節部分が変形している証拠であり、変形性股関節症の疑いがあります。

 

膝痛や腰痛は変形性股関節症からくる症状である可能性が高くなります。

 

変形性股関節症になってしまうと姿勢がいびつになってしまい、片方に重心が偏り、膝痛や腰痛の症状が現れることもあります。

 

怪我の原因

 

 

変形性股関節症になってしまう原因は加齢による場合があります。

 

歳を重ねることで筋力や骨が衰えてしまい、骨と骨のクッション剤でもある軟骨もすり減ってしまいます。

 

そのような状況が重なってしまうと骨が変形してしまい、変形性股関節症になってしまいます。

 

また、生まれつき股関節の形状が正常ではない場合もあり、未成熟な股関節であるがために変形性股関節症の症状が出てしまうこともあります。

 

前者の場合は予防策をすれば変形性股関節症になるリスクを下げることができますが、後者の場合は定期的な検査や医者の指導の元予防を行うのが好ましいと言えます。

 

痛みの特徴

 

 

変形性股関節症の痛みは股関節に生じる場合が多いです。

 

足の付け根の骨が変形して起きる痛みであるため、足の付け根に痛みが集中します。

 

また、両足ではなく、片方の足だけに痛みが出る場合が多いのも特徴です。

 

さらに変形性股関節症になると、自然と重心が左右どちらかに偏ってしまうため、膝や腰に負担がかかってしまい、膝の痛みや腰痛を誘発してしまいます。

 

痛みの場所を特定することで変形性股関節症であることを疑う材料にすることもできます。

 

症状の分類

 

 

変形性股関節の症状がいくつかの段階に分けることができ、前期から末期までに分類されています。

 

ここでは変形性股関節症の進行具合を4つに分けて紹介します。

 

変形性股関節症の疑いがある場合は自身の状況がどこに分類されるのかを把握しましょう。

 

前期

 

前期は変形性股関節症をまだ発症しておらず、前股関節症という病名になります。

 

一応病名ではありますが、わずかに股関節の形は変形してしまっているだけであり、軟骨もすり減っていない状態です。

 

そのため、前期の症状では痛みなどの自覚症状がなく、治療などをする必要性もないため、様子見という診断を下されることが多いです。

 

また、自覚症状がないため、自身が前期の段階であることも認識することが難しく、前期の状況で変形性股関節症の予防をすることは難しいです。

 

初期

 

初期の段階は軟骨がややすり減っている状態であり、関節の隙間が狭くなっています。

 

初期の状況では痛みが出ることほほとんどありませんが、変形性股関節症になってしまうリスクがあることを念頭に置くことをおすすめします。

 

人によっては軽い痛みが出る場合もありますが、強い痛みが出てしまうことはほとんどないため、病気であることを認識することも厳しいです。

 

進行期

 

進行中の変形性股関節症は軟骨がすり減っている状態であり、一部骨と骨が擦れている状況です。

 

そのため、痛みが高い確率で発生し、初めて股関節に異常が出ていると気付く段階でもあります。

 

軟骨は減っているものの完全にはなくなっていないため、グルコサミンなど軟骨を形成する成分を摂取することが変形性股関節症を改善することにつながります。

 

末期

 

末期の状態まで進行してしまうと軟骨はほとんどなくなってしまっており、大部分の骨と骨が接触している状況です。

 

そのため、強い痛みが生じてしまい、私生活に影響が出てしまいます。

 

骨と骨が擦れてしまい、さらに変形してしまっている場合が高く、治療にも時間がかかってしまったり、最悪手術をしなければならない場合もあります。

 

まとめ

 

変形性股関節症は股関節付近に症状が現れ、痛みや動かしにくさを感じてしまいます。

 

症状はさまざまな段階に分類することができ、早期の段階で治療を受けることで完治しやすくなります。

 

しかし、初期症状の状態では自覚症状はほとんどないため、気付いた時にはある程度変形性股関節症の症状が進行している場合が多いです。

 

変形性股関節症で現れる症状を事前に把握しておくことで早期の段階で変形性股関節症であることを疑うことができます。

 

最後に記事の内容をおさらい！

 

• 変形性股関節症の症状

 

• 変形性股関節症かどうかを判断できる項目の紹介

 

• 変形性股関節症の進行具合