この記事では、足のむくみを引き起こす原因とその対処方法を説明しています。
毎日の仕事や家事の中で、足のむくみを抱える女性が多く、現代では足のむくみを一度は経験した人が多いです。けれども、日々の疲れの積み重ねと侮っていると、足のむくみの陰に隠れた病気を見落とす可能性が生まれてしまいます。
今抱える足のむくみが起こる原因が何か、どのような対処をすればよいか、病院で治療を必要とするものか、など判断をするための情報を提供しています。
この記事を読んで心当たりや当てはまる項目があれば、参考にしてもらえると嬉しいです。
目次
足のむくみを引き起こす原因には、日常生活で考えられるものから、病気が引き金になっているものまでさまざまです。主な原因を4種類取り上げてみましたが、足のむくみがひどい人に限らず、普段から症状が軽くても足のむくみを抱えている人まで当てはまるかどうかをチェックしてみましょう。
運動不足や筋力低下が原因で脚のむくみが見られる場合は、上半身へ血液を戻す働きが低下していることが原因です。
現代の生活スタイルにもつながる部分がありますが、女性や高齢者など比較的筋力が弱い人にとっては、すぐに解決が難しいかもしれません。
過度に負荷をかける筋トレではなくてもいいので、日常生活の中で足の筋肉を動かして使う習慣をつけるだけで、足のむくみを緩和しやすくなります。特に、ふくらはぎなどのむくみを感じやすい場所ほど、意識的に動かすことが必要になってきます。
仕事で立ちっている姿勢や、デスクワークなどで長時間同じ姿勢でいることも、足のむくみにつながる原因になります。血液や体液は絶えず体内を循環していますが、足から上半身に戻す時は重力の働きに逆らった方向へ流れていきます。
立ち姿勢や座り姿勢が長時間続くことで、あまり足の筋肉が使われていないことから上半身へ戻す力が弱まります。そのため、下半身に老廃物などが滞ることが増えてしまうため、足のむくみが見られるようになってしまいます。
適度に足を動かして、上半身へ戻すポンプ機能をはたらかせる必要があります。
足のむくみは、口から摂取するものにも注意を払わないといけません。特に、水分や塩分の取りすぎには気を遣うことになります。必要以上に水分を取ってしまうと、体内に水分がたまってむくみにつながりやすく、塩分を取りすぎると、細胞に水分がたくさん溜め込まれるためむくみやすくなります。
塩味の強い食べ物や味付けが濃い料理についても同様であり、水分の取りすぎは血行を良くすること、塩分の取りすぎは体外にしっかり排出できるようにカリウムを多く含む食物食べることで解消していく必要があります。
服用している薬の種類によっては、薬の副作用で足のむくみが見られる場合があります。病院などで処方された薬でも、初めて飲む場合などで足のむくみが見られたら、病院や薬局に相談すると良いでしょう。
また、がん治療の一環で抗がん剤などを投与・服用した場合にも、リンパ浮腫として足がむくむことがあります。これはリンパ液の流れが悪くなることで、足だけでなく腕にもむくみが見られる状態になります。
専門医などに事前に薬の服用でしっかり説明を受けておくことで、余裕を持って対処に臨めます。
足がむくんでいるだけで痛みを伴わなくても、決して侮ってはいけません。これから紹介する5種類の病気はほんの一例で、女性に見られる子宮筋腫や、静脈に水分がたまりやすくなる下肢静脈瘤といった体の不調を訴えることもあります。当てはまる症状がないかを疑って、気になる人は病院に受診してみましょう。
心不全とは、様々な原因で発症する心臓の病気で、心臓が全身に血液を送り出すためのポンプ機能が低下してしまう状態になります。足のむくみ、体の疲れやすさ、軽めの動作での息切れなどの症状が見られます。
体全体に血液を循環させるための機能が低下していることから、体の隅々までに血液が届かなかったり、老廃物が体外に排出されずにたまっていったりする悪影響も出てきます。また、足のむくみ以外に、過去に心臓の病気を経験されたことがある人は、専門の病院で受診されることをおすすめします。
腎不全とは、腎臓の機能が低下することで、尿と共に体外に排出される水分や老廃物が体内にたまった状態になることを指します。体内の水分コントロールがうまくいかずに、足だけに限らず全身のむくみにもつながります。
肝不全とは、長期間で肝臓がダメージを受け、肝臓本来の働きが悪くなってしまうことを指します。アルコールの取りすぎや、肝炎などのウイルス感染など、肝臓に受けるダメージの種類は様々あります。足などのむくみ以外には、体の倦怠感、皮膚が黄色くなる黄疸などの症状が見られるようになります。
甲状腺機能低下症とは、体の組織の一つである甲状腺の機能が低下し、甲状腺ホルモンの分泌量が少なくなってしまう病気です。甲状腺ホルモンは、やる気ホルモンとも呼ばれますが、甲状腺ホルモンが少なくなると、体の倦怠感が増すだけでなく、疲労がたまりやすくなってしまいます。
またホルモン分泌が良くないことから体のバランスが崩れやすくなるため、足や体のむくみをはじめ、体重が増加しやすくなったりします。他には、気分の落ち込みといった精神的な影響もあるため、症状が疑われる場合は早めの受診が必要です。
深部静脈血栓症とは、座り姿勢などによる長時間同じ姿勢でいることから、足の静脈に血栓と呼ばれる血の塊ができる病気です。
固形物となった血の塊が静脈にできるので、血液の流れが滞りやすくなり、足のむくみだけによらず、ずきずきした痛みや、片脚だけが腫れるといった症状が見られるようになります。放置しておくと、血栓がはがれると血流に乗って血栓が運ばれて行き、肺や脳などの血管を詰まらせてしまう危険があります。
血の塊を解消するためには、投薬などによる治療を専門的に行わないといけません。
蜂窩織炎(ほうかしきえん)はあまり耳馴染みがない病名ですが、皮膚とその下の組織にかけて細菌が感染する病気です。よく見られる症状には、皮膚が赤みを帯びる、熱を持つ、腫れる、痛みがあるなど様々あります。
特に、足などにむくみが見られる場合は、水分を多く取りすぎた状況と似ているために、ただのむくみと勘違いするかもしれません。場合によっては、全身が発熱するような症状も見られるようになるので、体にいくつかの症状が見られる場合は、自己判断で解決しないようにしましょう。
様々な原因で引き起こされる足のむくみを解消する方法を2種類紹介します。仕事の休憩時間でできる方法から、入浴後や夜寝る前などに簡単に行る方法まであります。足のむくみを解消するだけでなく、リラックス効果も得られるので、一度試してみてください。
豊隆というツボは、脚のすね外側で膝と足首の中間点くらいにあり、脚の外側の筋肉が一番盛り上がっている所です。足のむくみが最も気になるふくらはぎを刺激できるツボで、手の親指を豊隆に当てて沈みこませるようにゆっくり垂直に押します。
むくみ解消に必要とされる余分な水分の排出をスムーズに行ってくれる効果があり、立ち仕事や座り仕事問わず、休憩などの合間の時間に押しやすいツボになります。むくみがある場合は少し押すだけでも痛みを感じるかもしれないので、気持ちいいと感じる所から始めてみましょう。
太衝は足の甲にあるツボで、足の親指と人差し指の間を骨格に沿ってなぞっていき、両方の指の骨がぶつかった所のくぼみにあたります。
太衝のツボの押し方ですが、むくみがある場合は少し押してみただけでも鋭い痛みを感じる人もいます。痛すぎない程度から始めて構わないので、くぼみの場所に指を合わせて、ゆっくり垂直に押していってみましょう。
椅子に座った姿勢や床にお尻をついた姿勢なら、リラックスして太衝を押しやすいので、気持ち良くなる程度に刺激してみましょう。
椅子に座った姿勢で上半身を倒します。
姿勢は骨盤を起こして背筋を正して椅子に座り、両手は両膝の上に乗せておきます。両脚は少し前に出すようにしておくと上体を倒しやすくなります。上半身を前に倒す時は、太ももの裏側が伸びるのを意識しながら約30秒ほどキープして、元の姿勢に戻ります。
座ったままできるストレッチなので、移動中の車内でも簡単に行えます。
体育座りのような姿勢で足首を抱え込んで、足のむくみを解消するストレッチです。
床などに足を伸ばした長座の姿勢から背中を丸めて、片膝を胸に引き寄せるように抱えて両手で足のつま先を握り天井に向けるようにします。そのまま30秒ほど姿勢をキープすることで、足裏・アキレス腱・ふくらはぎと幅広い箇所をストレッチできます。
お風呂でもできるので、リラックスしながら足の疲れを取りましょう。
長時間の立ち仕事などで足が疲れてくると、足がむくみやすい状況になりやすくなってきます。靴の中敷きに当たるインソールを足の形状などに合わせたものを使用することで、足のむくみを緩和することもできます。
靴を購入した時のインソールは真っ平なものが多いですが、足の疲れなどを気にせずにインソールを変えずに靴を履いている人が多いです。足裏の骨格や筋肉の付き方には個人差があるので、足の1箇所だけに負荷がかかることを防ぐために、凹凸があるインソールを選んで、足を保護する必要があります。そうすることで、体の姿勢の歪みを改善したり、足がむくみにくくなったりします。
インソールにもクッション性が働くタイプや、土踏まずの位置を矯正するタイプなど、靴の使用状況に合わせて手にすることが大切です。
日常生活の過ごし方や仕事の都合で、足のむくみを抱える人は多いです。
日頃の疲れがたまっているものでもあるので、対処を後回しにしがちですが、体の健康のことを考えると、その日のうちに適切なマッサージなど対策を打っておくだけで緩和に働きかけられます。
ただし、時としては重大な病気が潜んでいる場合もあるので、たかが足のむくみと油断してはいけません。体の健康に気を配って快適な生活が送れるよう手立てを打っておきましょう。
最後に記事の内容をおさらい!
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