坐骨神経痛における温泉の効果とは？注意点についても解説

坐骨神経痛とは

 

坐骨神経痛とは、人の体の中で最も長い神経でもある坐骨神経が何かしらの原因で圧迫されたり、刺激を受けることで腰や脚に痛みや痺れの症状が出てしまうことです。

 

腰椎椎間板ヘルニアなどの病気で誘発される病気であり、原因がわかれば坐骨神経痛とは言われず、椎間板ヘルニアなどと診断されます。

 

しかし、原因がわからない場合に限り坐骨神経痛と診断されるケースが一般的です。

 

高齢者が発症してしまうと歩くことが困難になってしまい、寝たきりなることにもつながる症状の一つです。

 

温泉の効果

 

温泉に入ることでさまざまな効果が得られることは多くの人が周知していることですが、意外と知られていない分け方があります。

 

ここでは温泉の効果を2種類に分けて紹介します。温泉の効果は知っていると思っている人も一度確認することで、坐骨神経痛に効果がある温泉を見極めることもできます。

 

一般的適応症

 

一般的適応症とは、25℃以上のお湯のことを示しており、家庭でのお風呂も一般的適応症に分類されます。

 

一般的適応症の効果は体を温めることはもちろんですが、打撲の怪我や神経痛、ストレスや睡眠向上の効果など多岐にわたってあります。

 

そのため、温泉に入らなくても家庭のお風呂に入浴するだけでもさまざまな効果を得ることができ、神経痛への効果もあり、坐骨神経痛の症状を和らげることが可能となっています。

 

シャワーで済ませている人は家庭のお風呂でもさまざまな効果が得られることを把握し、入浴してみてはいかがでしょうか。

 

泉質別適応症

 

泉質別適応症とは、温泉それぞれの成分の効能がある温泉のことであり、泉質が変わることで得られる効果も変わります。

 

そのため、入ろうとしている温泉の泉質を調べることでどのような効果が期待できるのかを知ることができ、自身の体調に合った温泉に入ることができます。

 

泉質を調べる方法はホームページなどで記載されていることもあり、簡単に調べることができます。

 

また、現地でも泉質が表示されているプレートなどがある場合が多いです。

 

温泉の泉質

 

単純温泉(単純泉)

 

単純温泉は日本に存在している温泉の中でも最も多い泉質であり、温泉法に定められている成分未満であり、25℃以上あれば単純温泉に分類されます。

 

無味無臭であり、保有成分も少ないことから得られる効果は家庭のお風呂とそん色なく、肌へのダメージが少ないため、肌が弱い人におすすめです。

 

塩化物泉

 

塩化物泉は塩分が多く含まれている特徴があり、保温性と殺菌能力が高いです。

 

そのため、冷え性や切り傷などの治癒能力を高めることが期待できます。

 

体が冷える冬の温泉におすすめであり、湯冷めしにくいため、温泉から出た後も温かさが維持されます。

 

炭酸水素塩泉

 

炭酸水素塩泉は美肌の温泉とも言われることが多く、肌のケアの効果が期待されます。

 

角質や毛穴の汚れを洗い流すことができ、汗を放出する機能も高まります。

 

そのため、入浴後には保湿クリームなどを使用しないと乾燥してしまうこともあり、注意しましょう。

 

硫酸塩泉

 

硫酸塩泉は上記で紹介した塩化物泉と炭酸水素塩泉の両方の効能がある温泉であり、保温効果や美肌効果を得ることができます。

 

しかし、デメリットも共通しており、炭酸水素塩泉と同じように汗をかくことで水分を放出してしまうため、保湿を行うようにしましょう。

 

放射能泉

 

放射能泉にはラドンやラジウムが含まれている特徴があり、無色透明のお湯です。

 

脊椎・脊髄の炎症や痛風、高血圧などに効果があるとされています。

 

坐骨神経痛と温泉

 

坐骨神経痛の痛みや痺れは温泉に浸かることで軽減することができますが、上記で紹介した中から適した温泉を選ぶ必要があります。

 

一般的適応症のお湯には神経痛への効果が期待できるため、家庭のお風呂でも症状を軽減することが可能となっています。

 

また、温泉の場合は放射能泉の効果に脊髄の炎症を抑える効果があるため、坐骨神経痛にも期待できます。

 

そのため、坐骨神経痛の症状を軽減したいのであれば家庭のお風呂か放射能泉の温泉に入るようにしましょう。

 

温泉の注意点

 

温泉に入ることでさまざまな効果を得ることができますが、坐骨神経痛のために温泉に入るのであれば適した温泉に入る必要があります。

 

例えば、塩化物泉の温泉に入ると坐骨神経痛への効果が期待されないため、痛みを軽減することもできません。

 

また、痛みや痺れのほかにも熱を帯びている場合は温泉に入らないことをおすすめします。

 

患部がより熱をもってしまう原因になり、炎症を悪化させてしまいます。

 

温泉に入る際には注意点を把握して入るようにしましょう。

 

まとめ

 

坐骨神経痛は温泉に入ることで症状を抑えることが期待できます。

 

そのため、症状がひどいのであれば温泉に入る選択肢があることを覚えておきましょう。

 

温泉にはお湯の含まれている成分の違いによって得られる効果も変わるため、坐骨神経痛に効果がある温泉に入る必要があります。

 

温泉に入ることでさまざまな効果が期待されますが、一過性の効果である場合が多く、症状が続くのであれば病院での診察してもらい、適した治療を行ってもらうようにしましょう。

 

最後に記事の内容をおさらい！

 

• 坐骨神経痛について

 

• 泉質別の得られる効果

 

• 温泉に入る際の注意点