下半身にしびれや痛みという症状が出て、ひどい場合は歩く・立つなどの日常生活にも支障をきたす坐骨神経痛。
高齢者や妊婦など多くの人を悩ませる坐骨神経痛は、なぜ起こるのでしょうか?
この記事では、坐骨神経痛の原因について解説しました。
まず、坐骨神経痛の概要及び症状について解説し、次に坐骨神経痛の原因となる腰椎疾患について解説します。
その後には、妊娠中の坐骨神経痛についてや、予防方法についても紹介していきます。
目次
最初に、そもそも坐骨神経痛とは何かについて解説していきます。
坐骨神経とは、お尻の辺りから足の先まで伸びている末梢神経のことです。
その坐骨神経が腰の病気を原因として、圧迫されたり刺激されたりすると、痛みや痺れを感じるようになります。それが、坐骨神経痛です。
坐骨神経痛のことを、怪我と思っている方も多いですが、それは間違いで、坐骨神経痛は怪我ではなく神経痛です。
どのような痛みを感じるかというと、ズキズキとした疼くような痛みやピリッと電気が走るような痺れを感じたりします。
坐骨神経がどこを走っていて、坐骨神経痛はどのような症状が出るのか理解できたと思います。
次は坐骨神経痛の原因について見ていきましょう。
坐骨神経痛は腰の疾患により神経が圧迫されることで生じますが、具体的にどのような疾患があるのか解説していきます。
まず、坐骨神経痛の原因となっていることが多い腰の病気の一つが、「腰椎椎間板ヘルニア」です。
この病名は耳にしたことがある人も多いと思います。
人間の背骨を構成しているのは椎体と言われる組織です。
そして、この椎体と椎体の間にあり、クッションのような役割を果たしているのが椎間板という軟骨です。
腰椎椎間板ヘルニアとは、この椎間板が飛び出したり、はみだしてしまう状態のことを言い、これが起こると神経を圧迫するので、腰に痛みや痺れを感じる坐骨神経痛を発症してしまうのです。
次に、坐骨神経痛の原因となっていることの多い疾患が、「腰部脊柱管狭窄症」です。
背骨には、脊柱管という神経を囲んでいる管があります。この脊柱管が狭くなってしまい、圧迫されてしまっている状態が腰部脊柱管狭窄症で、腰の痛みだけでなく足に痛みが出ることもあります。
この腰部脊柱管狭窄症は、若年層の方にも発症が多い腰椎椎間板ヘルニアと異なり、加齢による筋肉の衰えが原因となることが多いので、高齢者に発症者が多い傾向があります。
坐骨神経痛は、上記の2つの腰椎疾患を原因として生じることが多いですが、その他にも原因があります。
お尻にある筋肉である梨状筋が、外傷により圧迫される梨状筋症候群や、脊椎や脊髄・骨盤にガンができることも坐骨神経痛発症の原因となります。
また、日常で行う動作や生活習慣が原因となることも多いです。
例えば姿勢の悪さは、身体に偏った負荷がかかり、腰椎疾患を引き起こしますし、冷えや喫煙、肥満などをきっかけとした筋肉の凝り固まりや血流の滞りも坐骨神経痛の原因となります。
妊娠中において、坐骨神経痛になってしまう方が多くいるのですが、それにははっきりとした原因があります。
妊娠すると、出産時に赤ちゃんを通しやすくするために、骨盤が大きく開きます。
骨盤は、妊娠後少しずつ開いていき、その骨盤の開きは出産が終わった後もすぐに元通りになるわけではありません。
半年程度時間をかけて締まっていきます。
しかし、その骨盤の大きな開きは坐骨神経を圧迫するので、坐骨神経痛を発症してしまうのです。
坐骨神経痛は、筋肉の凝り固まりが原因で起こる腰椎疾患を発症したのちに生じる神経痛です。
そのため、筋肉の柔軟性を維持しておくことが予防のために重要となります。
また、立つ際や座る際の姿勢の悪さ、日常生活の何気ない動作も坐骨神経痛を引き起こす原因となります。
腰に偏った負荷がかかってしまうと、腰椎疾患のリスクが高まってしまうので、反り腰や猫背にならないよう骨盤を傾けた姿勢を避けることや、重い荷物を持つ際はしっかりと腰を下ろしてから持つなどの心がけが重要です!
最後に、記事の内容をおさらいしていきましょう!
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