この記事では、中足骨骨頭痛の原因や症状が見られた際の治療法などについて説明していきます。足のトラブルといえば、外反母趾や足底筋膜炎などをイメージする人が多いですが、女性だけでなく発育途中の子供でも見られる足のトラブルです。
さまざまある足のトラブルの中で、症状にどのような違いがあるのか、どのような原因で発症するのかを事前に知っておくことで、対処しやすくなります。マッサージを行ったり、インソールを使用したりすることで、中足骨骨頭痛を改善していく方法も合わせて紹介していきます。
中足骨骨頭痛(ちゅうそっこつこっとうつう)とは、足指の付け根から甲に向かって伸びる中足骨が足裏のアーチ形成に役割がありまが、アーチが崩れて足指の付け根に負荷がかかってタコや痺れ、痛みなどを伴う症状を指します。特に、歩行時で足指付け根は地面を蹴り出す時に大きな力がかかり、体重を2本の足で支えていることから負担がかかりやすい部位です。
足裏の人差し指から中指の付け根付近にジンジンする痛みや痺れの症状が続く場合は、中足骨骨頭痛を疑う見方をされています。
また、アーチが崩れてバランスが悪くなっていることから、症状が悪化すると中足骨に疲労がたまって骨折する状況にもなります。
ハイヒールなどを履く習慣がある女性だけでなく、最近ではローファーなどを通学に履いて学生にも多く見られるようになっています。
中足骨骨頭痛は、足指や足裏に見られる痛みやしびれを伴う症状のため、外反母趾や足底筋膜炎といった他の足の症状と見分けが必要です。中足骨骨頭痛の場合、足指に見られる特徴は親指や小指だけでなく人差し指や中指にかけた中足骨に痛みが出たり、痺れを感じたりします。
足裏についてはアーチ構造が崩れて中足骨に負担がかかりやすくなっているので、つま先立ちをするような姿勢になると痛みを感じます。外反母趾のような親指特有の症状や、足底筋膜炎のような足裏全体にかかる筋膜の炎症や痛みを伴う症状とは異なってきます。
中足骨骨頭痛でみられる症状は様々ありますが、原因は地面をつかもうとする足指や足裏の筋肉が低下していることにあります。
足先が細い革靴やハイヒールなどを履く機会が多く、足指が窮屈になっているため、しっかりと足の指先まで力を入れて踏ん張る筋力が弱まっています。そのため、足の甲を形成する横のアーチが崩れてしまうことで、開帳足というアーチが見られない平坦な足になってしまいます。これが足裏や足指への衝撃や負担を大きくさせて、体を支えるだけでなく歩行といった日常生活にも支障が出てしまう恐れもあります。中足骨骨頭痛を引き起こしやすくさせます。
女性に多く見られる症状でしたが、発育中の子供や運動不足である人にも見られる症状として注意されています。
中足骨骨頭痛の治療法でまずできることは、何か特別なことをするのではなく、足裏へ衝撃がかからないよう極力安静にすることです。痛みが治まるまで無理に動かさないことで、足裏の回復を見込んでいきます。
ただ、実際は常に安静にすることは困難なので、足の横アーチを補助できるインソールを使用して足指の付け根への負担を取り除くことが大切です。加えて、足のサイズだけでなく足の形状等にも考慮して適切なサイズの靴を正しく履くことは必須です。
足指の自由度が確保されていることや、かかとがしっかりホールドされることも条件になります。また足の筋力をしっかり付けておきたい場合は、プールでの水中歩行やエアロバイクといったあまり足裏に衝撃や負荷がかかりにくい運動を取り入れることもおすすめです。
中足骨骨頭痛を改善していくためのマッサージ方法を2種類紹介します。中足骨の場所が分かりにくい人にとっては、どのような方法で手を加えれば良いか分からない人も少なくありません。動画内容も参考にしながらマッサージを実践してみましょう。
中足骨骨頭痛をテニスボールによるマッサージでほぐしていく方法です。テニスボールは多少弾力性のあるものを選び、極端に反発が強いものでなくて構いません。
足裏を全体的にマッサージでほぐしていきますが、滑らかにコロコロと全体を転がすよりは、じっくりボールを踏みしめるように体重でボールに圧力を加えるようにしていきます。足裏全体に施すことによって、足裏の固まった筋肉や筋膜をほぐしていけます。あまり力任せに踏みしめる必要はありませんが、ボールの刺激を足裏でしっかり感じ取れるように全体に行っていきます。
その時に注意したのが、足裏の中心部分だけにならないように、外側や内側など万遍なく圧力をかけて足裏をほぐしていくようにしましょう。
中足骨骨頭痛を手揉みでほぐしていくマッサージ方法を紹介します。ただ、手もみと言っても、肩こりやふくらはぎをほぐす時の揉み方ではなく、足の甲や足裏の柔軟性を取り戻すための手揉みマッサージです。特に、足の甲の横アーチの矯正にもなり、足の甲の内側と外側を両手で持ち、足の甲に山を作るようなイメージで両側から折るようにしてほぐしていきます。
足全体を覆う表面の筋肉だけでなく、筋膜や足指それぞれの中足骨をほぐすように行うため、ゆっくりじっくり揉みほぐしていくようにしましょう。痛みがひどい場合は無理をして行うと、かえって悪化する場合があるので、足の状態や痛みの症状などの様子を見ながら、マッサージを行う強度や頻度を工夫することをおすすめします。
最近のインソールでは足のトラブルに合わせたインソールが増えていますが、中足骨骨頭痛を緩和するインソールもあります。
インソールを選ぶ時は、まずは足の横アーチをしっかり保てるよう補助してくれる機能があるものを選びましょう。痛みが集中しやすいとされる横アーチの中央部に負荷がかかりにくいようになります。
また中足骨骨頭痛を発症している時は、足裏からの衝撃や負担がかかりやすいので、クッション性に富んだものを使用することで、抱えている痛みの緩和にも有効に働いてくれます。
中足骨骨頭痛は放置しておくと疲労が蓄積して骨折したり、内出血を起こしたりなど、足へのトラブルが悪化する恐れが出てきます。
足に負担がかかる場所がどこか、どのような症状が出てくるのかを知識として知っておくようにすることは大切です。特に、中足骨骨頭痛を引き起こしやすい靴を履いている人ほど注意意識を高めて、足のケアには細心の注意を払うようにしましょう。
忙しい日々の中で足のケアを日頃の習慣にする時間が取れない人もいるかもしれませんが、日常生活を快適に送るための最善の方法を取るようにしていきましょう。
最後に記事の内容をおさらい!
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