足の親指が内側に不自然に反ってしまい、歩行時のバランスを崩してしまったり、衝撃の吸収や分散がしにくく痛みがでてしまうこともある外反母趾。 パンプスを履く女性はもちろん、男性でも起こることもあります。また、幼稚園児にも稀にみられたり、小学6年生、中学生以降にはみられやすくなってくるという子どもにも関係があるものと言われています。 歩くたびに痛みが出るようになると、治るまでに時間がかかるので一度外反母趾になってしまうと、とても辛いですよね。 そこでこの記事では外反母趾になってしまった場合の対処法としてのインソールについて解説します! まず、外反母趾に対してインソールは効果があるのかどうかを解説した後、どのような観点でインソールを選べばいいのかを解説します!
インソールの選び方と人気おすすめ25選!徹底比較で検証
外反母趾におすすめのインソール人気13選!市販品からオーダーメイドまで紹介!
監修者:イクサポ(育成フィジカルコーチ)
・理学療法士
・日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
活動実績としてトップレベルの大学サッカー選手や現役Jリーガーに対してのトレーニング指導経験を持つ。
現在は、フィジカルコーチとして高校・中学年代の選手を対象に治療からリハビリ、パフォーマンスアップまでその選手に合ったサポートをしている。
外反母趾とは足の親指の関節が人差し指の方向へ「く」の字へ曲がる症状のことです。レントゲンで見ると親指が人差し指の方向へ曲がるのと同時に、第1中骨(足の付け根の部分の骨)が内側に広がっています。
外反母趾になると、靴を履く時に骨が靴にあたるので痛みを伴います。特に女性はハイヒールを履く機会が多いのですが、ハイヒールは先がとがっていたりと足にぴったりなものが多いので、足の親指の骨あたりに痛みを感じるケースが多いです。
それでも仕事の都合上、無理して靴を履き続けることにより皮下滑液包炎(バニオン)を発症することがあります。人間の体には皮下滑液包という小さな袋があり、骨と皮膚が当たった時に衝撃を和らげるクッションのような役目を果たしています。皮下滑液包に炎症がおきて水が溜まりすぎる状態が皮下滑液包炎で、腫れ、痛み、赤くなるなどの症状が現れます。
さらに外反母趾が進行すると歩く時に足の裏にかかる力のバランスが崩れ、一定の場所にタコができるなどの症状が現れる場合があり、それによりさらなる痛みを生じます。
そもそも、インソールというアイテムは、外反母趾に効果があるのでしょうか?
その点においては、実際にインソールを使う前にしっかりとした知識を備えておきたいですよね。
結論から述べると、インソールは外反母趾に効果的です。外反母趾の診療ガイドラインにも記載されています。
しかし、外反母趾の方の多くは外反母趾の影響で、足裏の接地面のバランスが崩れていたり、正常な歩き方ができていなかったりするケースが多くあります。
インソールを挿入することで足裏のバランスを正常な状態に調整したり、不自然な歩き方が癖になっている方の矯正につながったり、足への負担を軽くすることにつながります。
インソールが外反母趾に効果があることが分かったところで、次はどのような観点でインソールを選んでいけばいいのかを解説していきます!
主には、3つの視点で見ることをおすすめします。
3つの視点とは、「アーチサポート」「形状」「クッション性」です。
まず、外反母趾の方がインソールを選ぶ上で重要視すべき観点の一つは、「アーチサポート」です。
アーチサポートとは、主に2つのアーチの働きをサポートする性能のことをいいます。1つは土踏まずのアーチ(内側縦アーチ)のはたらき、もう1つは足の指付近のアーチ(横アーチ)を助けてくれるです。
土踏まずのくぼみがなく、足裏が平べったくなってしまうことを扁平足と言いますが、扁平足の方は外反母趾になりやすい傾向があります。
つまり、外反母趾の原因の一つに土踏まずの性能の低下が挙げられるのです。
次に足の指のアーチのサポートです。このアーチは横アーチと呼ばれ、衝撃吸収や足の指の力を伝える役割をします。
このアーチが低下すると、足の指からの力が伝わりづらくなったり、足の指に痛みが出たりします。
ですので、歩行時の衝撃を吸収してくれたり、分散してくれたりするアーチサポートが充実しているインソールは、外反母趾の方に適しているのです。
扁平足の方や、土踏まずのアーチが浅くて扁平足に近いという方は「アーチサポート」が適したインソールかどうか、というポイントで選ぶようにしましょう!
外反母趾の対策としてインソールを選ぶのであれば、インソールの「形状」も重要なポイントになります。
ここで言う形状とは、足の形に合わせるというよりも、靴の形状に合わせることを指します。
インソールにはさまざまな種類があるので、革靴に適しているインソールやパンプスにフィットするインソール、スニーカーように設計されたインソールなど、本当にさまざまです。
ですので、自分が持っている靴に合わせてそれぞれの靴に合うインソールをそれぞれ選ぶことが重要なのです。
お気に入りのインソールを1枚だけ選び使い続けるのではなく、この靴にはこのインソールというように靴の数だけ合うインソールも変えて使用していくようにしましょう。
そして最後に、インソールを選ぶ際にとても重要なポイントとして挙げられるのが「クッション性」です。
外反母趾になってしまうと、歩行時に足を接地した際の衝撃吸収性能が4割ほど低下すると言われています。
親指が内側に反ってしまうことで、足の骨の衝撃吸収に適した配列が乱れ、強く踏みしめられなくなる影響が出るためです。
つまり、その失われた4割の衝撃吸収は足の他の部分が負担することになるのです。
負担が大きくなるのだから、足の衝撃吸収性能をサポートして、負担を軽くしてくれる力が必要になりますよね。
そこで、高い「クッション性」が必要になるのです。
高レベルのクッション性能を備えたインソールは足の負担を軽減してくれるので、外反母趾の人の強い味方になるのです。
最後に、記事の内容をおさらいしておきましょう!
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