この記事では、外反母趾に悩む人にとって適した治療方法や応急処置を紹介します。 外反母趾は自分の足に合っていない靴を履いて活動するなどの影響で、足の筋肉や骨格に支障をきたしてしまう症状です。 例えば、女性なら高いヒール靴を履いて、外反母趾に悩む人も多いとされています。 外反母趾を和らげるように、日常生活の中で行える保存療法は、靴選びやトレーニングなど少しの心がけで外反母趾に向き合えるようになります。どのような治療を行えば良いか、出先での簡単な応急処置を行う方法を紹介するので、外反母趾で悩んでいる人は一度参考にしてみてください。
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目次
監修者:岩本 玄次
鍼灸接骨院IWAMOTO院長
「はり師・きゅう師免許」「柔道整復師免許」「日本体育協会公認アスレティックトレーナー(JASA-AT)バスケット」の資格を持つ。高校・大学・U-24日本代表など幅広い年代でバスケットボールのトレーナーとして活躍。
外反母趾の治療法には、悪化した時の手術などを思い浮かべる人が多いですが、保存療法で経過観察をしながら矯正していく方法もあります。
普段履いている靴、体のストレッチなどアプローチは様々あるので、無理がないように試してみる価値があります。
外反母趾になる大きな原因の一つとして、足の形状やサイズに合っていない靴を履いていることです。
特に、女性が履いているハイヒールは足先の形状が狭かったり、ゆったりとしたサイズが大きめの靴は靴が足にフィットしておらず、足が泳いでしまったりする場合が多いとされます。
外反母趾にならないようにするために、適度に足にフィットした靴が必要です。足を上げてしっかり蹴り出すような歩き方ができる靴を履かないと、本来歩く時に使う足の筋肉を使わないため、足指の筋肉が弱まってしまいます。
ヒールが高い靴、スリッパ、サイズが大きい靴などの靴は、歩く時に蹴り出す一歩を踏み出しにくかったり、足を上げないスリ足のような歩き方になったりするので、サイズ合わせと無理のない歩行ができる靴を自分の足に合わせて選ぶことが大切です。
外反母趾に良い方法として、インソールを使用することも挙げられます。インソールとは靴の中敷きになりますが、インソールにも様々な種類があるので、選ぶポイントが必要になります。
どうしても足の形状に合わせて、土踏まずの箇所に凹凸があるようなインソールを選びがちですが、できればあまり凹凸がない平らなインソールを使用する方が良いとされています。
外反母趾を防止するためのインソールとして使用するので、足の筋肉が弱らないようにするために足指や足裏の筋肉を活用することが目的になってきます。
凹凸があるインソールの場合、足の筋肉や機能への働きかけや効果が弱まる場合があるので、外反母趾にはおすすめできないことがあります。足裏機能を復活させる意味でも凹凸が少ないインソールを選ぶことが好ましいです。
外反母趾に効果が望めるストレッチ・トレーニングもあります。足指や足裏の筋肉が固まらないようにストレッチをしてほぐすことが大切です。
なかなか自力でのストレッチは難しい箇所になるので、床などにゴルフボールやテニスボールなどを置いて足裏で踏み、コロコロと転がすことで足裏全体に刺激を与えやすくなります。
トレーニングは足指の機能を向上させる方法を2つ紹介します。
1つ目はタオルギャザーで、床に敷いたタオルの上に足を置き、足指の力だけでタオルを手繰り寄せていきます。
2つ目は足じゃんけんで、足指でグー・チョキ・パーを作って足指を動かすようにします。
どちらの方法にも共通することは、足指をしっかりと動かすことで、足指だけでなく足の裏の筋肉にも刺激を与えることです。
足裏の血行を促進するだけでなく、筋肉を鍛えることにもつながるので、歩行時に気をつけたい足指や足裏の機能に直接働きかける方法として効果的です。足の筋肉が弱まることが外反母趾になる原因の一つのため、日々の習慣にしておきたいものです。
外反母趾は整形外科や接骨院などで診断してもらう人が多いとされていますが、病院などの処置で使用するテーピングが外反母趾の治療に役立つとされています。
テーピングは痛めた関節などに巻いて固定するイメージがありますが、外反母趾の場合は足指や足裏の運動機能の回復などに効果をもたらしてくれます。
外反母趾が酷くなると関節が変形していくため、日常生活に支障をきたす前に、早い段階でテーピングを巻いて矯正することが必要になってきます。
テーピングの巻き方は、外反母趾の患部を覆うように足指に巻き付けて、そのまま足指の付け根から足の内側を這わすように、かかとに貼り付けていきます。それだけでは外反母趾の矯正には物足りないので、土踏まずを覆うように、足裏から甲にかけてテーピングを巻き付けていきます。
簡単に行える外反母趾の治療として、外反母趾用装具を足指装着する方法があります。
市販されている物も多く、足指に装着するだけのもの、足指から患部まで覆うようなもの、足指が開きやすいサポートタイプになっているものなど、用途に合わせて様々あります。
基本的には外反母趾による痛みを和らげたり、進行を抑えたりすることを目的にしていますが、柔らかなシリコン素材などを使用しており安定した装着感を期待できます。
矯正用装具として使用することが多いので、装着することで足の骨列を元の位置に正そうとしたり、足指を保護するなど役割は多いです。
特に立ち仕事が多い人や、ヒールを履くことが多い女性にすすめられることが多いです。装具の付けはじめは15分くらいで慣らしていくことで、装着感に馴染んでいくとされています。
出先で外反母趾により足が痛くなった時の応急処置を紹介します。
外反母趾を治療して正常にまではできませんが、急遽処置が必要になった時に、正しい方法で行える2つの応急処置についてです。
どれも簡単にできるので、外反母趾で悩んでいる人は一度試してみる価値はあります。
外反母趾で痛みがある患部に湿布を貼ることも効果的です。痛みがあるだけでなく熱を持っている場合もあるので、冷湿布でアイシングをするような感覚で貼ります。氷が準備できるのであれば、氷をビニール袋に入れて空気を抜き、患部に15〜20分ほど当てておくアイシングがより有効です。
炎症による熱を取り除くだけでなく、鎮痛効果も望めるので、外反母趾が少しでも和らげば一石二鳥です。
ただし、冷湿布とは異なる温湿布の場合は、痛みや炎症効果が増してしまうので、誤っても患部を温めないようにしましょう。
また、患部に擦り傷などの傷口がある場合は、湿布に含まれる薬剤が患部に染みて痛いことがあるので、貼る際には患部の様子を確かめてからにしましょう。
最近ではドラッグストアなどで、外反母趾専用のサポーターが販売されています。サポーターを装着することで、バニオン(第1中足骨頭の内側部分の隆起)に靴などが当たる患部の痛みを和らげる作用があり、歩いたり靴を履いたりする時に悩まされる負担を減らしてくれます。
ただ、勘違いしがちなことは、外反母趾の負担を減らすアイテムであって、外反母趾を改善するアイテムではないことです。
またサポーターで常に足を締め付けることになるので、足指や足の動きを妨げる場合も出てきます。使う場面や時間を限定してサポーターを使用することをおすすめします。
外反母趾が悩みの種である人が多いとされる中で、治療方法や応急処置を紹介しました。外反母趾は早めに処置を行うことが大切でそのまま放置してしまうと、どんどん骨が変形していき、歩くのが困難になるなど日常生活が大変になります。
病院で適切な処置をしてもらうことと合わせて、トレーニングやストレッチを行う習慣をつけることで、外反母趾を改善する効果が出てきます。
特に、サポーターなどのアイテムを使用する時は、使用上の注意に気をつけて、外反母趾を一日も早く改善できるよう様々な方法から自分の足に合った方法で試してみてください。
最後に記事の内容をおさらい!
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