内反小趾とは。チェック方法、原因、治し方、改善ストレッチを紹介!

内反小趾とは。チェック方法、原因、治し方、改善ストレッチを紹介!

2020年07月05日

足の小指が内側に曲がってきている人は内反小趾の可能性を考慮しましょう。

 

内反小趾を放置すると小指が薬指に食い込んで痛みが生じることもあります。歩き方のバランスが崩れ、疲労が全身に蓄積されるのも内反小趾の症状のひとつです。

 

こちらの記事では内反小趾の原因や症状、チェック方法を詳しく解説していきます。

 

医療機関を受診した場合、どのような治療を施すことになるのかについてや自分でも取り組める内反小趾の改善策も紹介するので、自分の足指を確認しながら読み進めてください。

 

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監修者:丸山 祥一

サンシャイン通り接骨院 はたらくからだ研究所院長

カイロプラクター

キャリア30年延べ30万人以上の施術実績。

主に慢性腰痛や頸部痛といった脊柱周辺のしつこい痛みが専門。

動きにフォーカスし、患者さん自身が自分で治る体をつくることを理想としている。

内反小趾とは

 

人間の足は毎日の習慣によって不具合を生じることがります。その中でも足の指に起きるトラブルとして覚えておきたいのが内反小趾です。足の小指側に一定の圧力がかかり続けた結果、炎症やタコ、ウオノメが発生するのが主な症状です。

 

内反小趾は突然発生するのではなく、靴を履いているときの違和感を無視した結果起きる症状といえます。靴の中で足の指が擦れる、足全体が靴の中で動くといった違和感を放置していると足の小指側にストレスがかかって内反小趾が生じるというわけです。

 

歩くときに上手くバランスが取れないほど高いヒールを履いていると重心を調節するために小指側が圧迫されやすくなります。内反小趾は靴や歩き方に配慮することで予防できる症状です。中敷きや靴にこだわることから、内反小趾になりにくい生活を始めましょう。

 

内反小趾の遺伝的要素と後天的要素について

内反小趾は遺伝的要素と後天的要素があり、遺伝的要素は足の形状の遺伝であり、後天的要素は靴や重心、歩行などの習慣による影響です。

 

どちらも共通するのが開帳足といって、足部の横アーチが崩れ足趾の間が開いた状態になります。いわゆる横広の足です。

 

開帳足は女性の多くにその傾向がみられるようで、これにより外反母趾や内反小趾が顕在化します。

 

構造的には足の甲をつなぐ靭帯の弛緩がおこることでアーチ高が低下します。

足関節の背屈可動域が低下すると、足趾側に荷重がかかるため負担が増します。

 

アキレス腱の伸張性を高めるストレッチや、後脛骨筋トレーニングなどは予防効果があります。

 

①  重度になると手術以外治療の方法がない

②  骨格矯正などは無意味

③  早期の場合は足底のエクササイズやインソール

④  靴選びで痛まない、刺激しない工夫

 

足趾の構造的変性は非常に改善が難しい症状です。そのため早期(若年期)の予防や対策が必要です。

女性の9割が開帳足ぎみであるというデータもあるため、多くの人が悩んでいる症状です。

若いうちに足の健康意識を持っていただき、靴選びや足のケアを習慣化してもらうことが大切です。

 

内反小趾のチェック方法

 

自分が内反小趾かどうか早めに察知することができれば、治療や改善策に乗り出しやすくなります。

 

内反小趾は小指が内側に曲がってしまった状態なので、小指の角度を測ることでセルフチェックが可能です。足の小指の付け根を起点に足の小指の角度を計測してください。

 

小指の付け根がわかりにくい人は第5足骨と呼ばれる骨に合わせて測りましょう。

小指の角度が10度未満の場合は正常です。10度以上20度未満であれば軽症、20度以上30度未満なら中度の内反小趾と判断できます。

 

30度以上小指に角度が付いてしまっている人は重症です。内反小趾に該当する角度だった人は痛みが生じている場合はもちろんのこと、そうでないケースでも早めに病院で治療を受けましょう。

内反小趾の原因

 

内反小趾になってしまった人は症状の改善を促すと共に原因を取り除くことが再発防止策のための第一歩といえます。

内反小趾の原因としてチェックしておきたいのが靴です。足に合っていないサイズの靴を履いていると内反小趾が誘発されやすくなります。

 

また、内反小趾は足裏のアーチと深く関係している症状です。足裏のアーチが崩れると足全体が横に広がります。広がった足の側面、その中でも小指が靴と擦れることで内反小趾が促されるというわけです。

 

足裏のアーチを補強する性質を備えていない靴や中敷きを使用している人は内反小趾になりやすいことを覚えておきましょう。

 

また、爪先が細い形状の靴も内反小趾を引き起こす原因のひとつです。内反小趾を予防したい人は靴の見直しから取り組みましょう。

 

>>内反小趾の原因とは|外反母趾との違いや靴の重要性も解説!

内反小趾の症状

 

内反小趾の症状は足の形状の変化と痛みの2種類に分けられます。形状の変化として目につきやすいのが、小指の屈曲です。小指が付け根から10度以上曲がった状態は内半小指の典型的な症状といえます。

 

小指が曲がった結果、小指の付け根が足の外側に出っ張ってしまうのも形状変化のひとつです。内反小趾になると小指が靴に何度も擦れ、炎症を伴う痛みが生じます。また、曲がってしまった小指の先端が薬指に食い込み、痛みを生じさせるのも内半小指の症例です。

 

長期間内半小指を放置すると足以外の部位にも悪影響を及ぼすことがあります。内半小指で足の形状が歪むと歩き方にも変化が生まれる点に注目です。変化した歩き方は不安定であることが多く、身体全体が疲労してしまいます。

内反小趾の治療・治し方

足の小指が曲がった状態を正すことが内反小趾の基本的な治療になります。

 

軽症の内反小趾形状の治療で用いられるのが、テーピングや骨格矯正です。骨格のバランスを整えながら足指の筋力を強化することで足指の形状を正していきます。

 

足指の筋力強化策として用いられているのが、足指のストレッチです。足指の付け根を揉み込んだ後、付け根から先端に向かって1本ずつ押します。足指の間を広げるといったストレッチも有効です。

 

内反小趾が重症化した場合は手術をすることもあります。

 

足の中足骨を切断後、角度を調節してから固定に移るといった方法が手術の一例です。手術による治療を控えたい場合には早期に内反小趾であることを自覚したうえで、病院に足を運びましょう。

 

>>内反小趾の治療について|内反小趾にならない歩き方も紹介!

内反小趾の対策・矯正

 

内反小趾を改善するには足に優しい靴やインソールを活用するのが近道です。

 

靴を履くということは足に少なからず外圧を加えます。小指にかかる負担が内反小趾を引き起こすため、これを抑制することが内反小趾の改善には重要になるのです。

 

内反小趾の改善や矯正に役立つ方法を3つ紹介します。

 

 

インソール

最初に注目したいのはインソールです。インソールとは靴の中に敷いて使う中敷きを意味します。靴と足のフィット感を高めるだけでなく、足裏のアーチを維持することがインソールの役割です。

 

足裏には3つのアーチが形成されており、これが崩れるといわゆる扁平足に変化します。

扁平足になると通常の形状よりも広がってしまうため、小指が靴に擦れやすくなって内反小趾を引き起こすのです。

 

内反小趾を改善するにはアーチサポート機能を備えたインソールを活用しましょう。

 

>>インソールは内反小趾に効果があるのか?|インソールの選び方を紹介

 

 

足に合った靴を履く

自分の足に合った靴を履くこともまた、内反小趾を矯正するうえで効果的といえます。

 

デザインや値段を意識しすぎるあまり、足の側面が靴と擦れてしまう靴を履いていると内反小趾になる確率が上昇する点に留意しましょう。

 

靴を購入する際には足指が必要以上に圧迫されない形状の靴を選ぶようにしてください。爪先が細くなっている靴は足指と靴の内部が擦れやすいので注意しましょう。

 

自分の足幅と靴の形状に配慮しながらフィッティングを繰り返すことが足に合った靴を選ぶコツです。

 

 

サポーター

内反小趾を改善する3つ目の方法として覚えておきたいのがサポーターの活用です。

 

内反小趾用のサポーターには足指の部分に穴が開いた靴下のような形状のものが存在します。小指が内側に曲がってしまわないように、足指の間にスペースを確保することが可能です。

 

テーピング理論を採用したサポーターや外反母趾と内反小趾の両方を同時にケアできるサポーターも足の健康を維持するには効果的といえます。

 

価格や形状はもちろん、繰り返し使えることや洗いやすさにも注意しながらサポーターを選びましょう。

まとめ

内反小趾についてまとめた今回の記事の内容を以下の3点に集約したので最後に振り返っておきましょう。

 

  • 内反小趾は小指が内側に曲がってしまうことで炎症や痛みが生じる症状です。原因としては足に合っていない靴やインソールが挙げられます。

 

  • 内反小趾の治療は、症状の進行によって変わってくる点に注意しましょう。軽症であればテーピングや骨格矯正で済みますが、重症化すると手術をすることもあります。

 

  • 内反小趾を自分で改善したいときはインソールやサポーターを活用しましょう。

 

 

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