痛風によるアキレス腱の痛みと治療法 | 原因や症状についても解説

痛風によるアキレス腱の痛みと治療法 | 原因や症状についても解説

2020年08月26日

身体のある部位に、悶絶するような激痛が走ると言われている痛風。

 

実は、痛風の痛みはアキレス腱にも出ることをご存知でしょうか?

 

この記事では、アキレス腱に感じている強い痛みが痛風ではないかと不安に感じている方のために、痛風について詳しく解説していきます。

 

まず、痛風の症状や原因・メカニズムについて解説し、その後に治療方法や予防法についても解説します。

 

最後に、痛風で痛みが出る箇所に関する注意点についても紹介しています。

痛風とは

 

痛風という病気の名前を聞いたことがある人は多いと思いますが、具体的な症状や原因、メカニズムなどを知っている方は少ないでしょう。

 

ここでは、痛風の症状や原因、治療法及び予防法などの概要について詳しく解説していきます。

 

症状

 

まずは、痛風の症状について見ていきます。

 

痛風は、身体に「風が吹くだけでも痛い」ほどの激痛が走る病気です。

 

症状が出る部位として、最も多いのは足の親指の付け根で、発症者の約70%は、足の親指に激痛が走ります。

 

他にも、足の甲やくるぶし、アキレス腱やかかと、肘や膝などの関節にも症状が出る場合があります。

 

痛風の痛みは突然、発作的に生じることから痛風発作と言われており、発作が生じると数日は痛みで歩けなくなることもあります。

 

メカニズム

 

痛風は、血液中の尿酸が増えることにより発症します。

 

尿酸は、プリン体という物質が身体の中で分解される際にできる燃えかすのことで、通常であれば一時的に体内に溜め込まれたり体外に排出されたりします。

 

健康な人であれば、体内にある尿酸の半分以上が毎日入れ替わっていて、残りは尿や便とともに排出されます。

 

しかし、痛風を発症する人は、体内で尿酸が作られすぎたり、体外への排出がうまくいかないために、体内に溜まってしまいます。

 

そのため、血液中の尿酸が増え、痛風を発症するのです。

 

原因

 

痛風の原因は、血液中の尿酸が増えすぎることにあります。

 

そのため、尿酸の元となるプリン体を摂りすぎたり、尿酸の体外への排出を阻害する要因を作り出すような事柄が、痛風発症の根本的な要因となります。

 

例えば、肥満というのはそれだけで尿酸を上昇させるので、肥満の人は注意が必要です。

 

プリン体を多く含む高プリン体の食事をよく摂っている方も危険です。

 

そして、アルコールの多量摂取や、心身にストレスを抱えることも、尿酸の排出を阻むので、痛風の原因となります。

 

治療法

 

痛風発作が起きてしまった場合、まずは痛みが出ている箇所を心臓より高い位置に上げましょう。

 

それと同時に、患部を冷やし安静にすることが重要です。

 

最初の頃であれば、鎮痛剤を服用することにより、症状はおさまることもあるでしょう。

 

また、症状を悪化させてしまう危険性があるので、痛む箇所を揉んだり温めたりすることはやめましょう。

 

予防・対策法

 

痛風を予防するためには、尿酸の元となるプリン体の摂り過ぎを避け、尿酸の排出を促す対策を取ることが重要です。

 

具体的には、まずプリン体を多く含んでいる、レバーや大豆、いくらなどの食品の摂取を避けましょう。

 

そして、肥満を避けるため1日に摂るカロリーを、体重1kgあたり25kcal程度に管理することも重要です。

 

また、プリン体の排出を妨げるアルコールの摂取を控え、適度な運動とストレス解消に励むことも大切です。

 

痛風で痛む場所は決まっていない

 

痛風で痛む場所は、必ずしも決まっていません。

 

同じ人が複数回にわたって発症する場合でも、違う箇所に痛みが出ることもあります。

 

痛風は多くの場合、足の親指に発作が出ますが、肘・膝・手首や指の関節、足首・アキレス腱・くるぶし・かかとに発症することもあり、本当に人によってさまざまです。

 

最初の発作では、激痛が走ったのは足の親指だったのに、次の発作では足首に、次の発作ではアキレス腱に、と痛む場所が転移することもあります。

 

ですので、最初の発作と症状が現れた箇所が違うからといって、痛風でないと自己判断することは避けるようにしましょう。

 

まとめ

 

最後に、記事の内容をおさらいしていきましょう!

 

・痛風は、風が吹くだけでも痛いほどの激痛が身体に走る病気のことで、痛みは主に足の親指の付け根に現れることが多い。

 

・痛風は、血液中の尿酸が増えすぎることによって起きる。尿酸は、プリン体が分解される際の燃えかすのこと。痛風は、プリン体を摂り過ぎたり、体内の尿酸が増えすぎたり、肥満やストレスによって尿酸が体外へ排出されない時に発症する。

 

・痛風の痛みが出る箇所は決まっていないので、違う箇所に発症したからといって、痛風ではないと判断すべきでない。

 

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