ここでは、アキレス腱断裂の原因や治療方法などを詳しく紹介します。
アキレス腱断裂は急に症状が現れてしまうことが多く、痛みのあまり立っておくこともできません。
アキレス腱が断裂してしまうとスポーツを長い期間休む必要があったり、私生活にも悪影響が出てしまいます。
アキレス腱断裂を予防するための方法はいくつかあるため、足をよく使う運動やスポーツを行っている人は行うようにしましょう。
場合によっては選手生命を脅かす症状でもあるため、注意が必要です。
アキレス腱断裂はアキレス腱が切れてしまうことであり、運動を行っている最中に発症することが多いです。踏み込み、ジャンプ、ダッシュなどの動きが多いスポーツや運動で遭遇する機会が多いといわれています。
ここではアキレス腱断裂について詳しく紹介します。
アキレス腱断裂とはどのような症状なのかを知りたい人は参考にしてください。
アキレス腱断裂とは、ふくらはぎに位置するアキレス腱が完全に切れてしまうことです。
アキレス腱を断裂してしまうと下腿部に力が入らなくなり、その場でうずくまってしまうことや、激しい痛みに苦しみます。
しかし、しばらくすれば歩行することが可能になる場合も多く、松葉杖などを使用すれば自身の力だけで移動することは可能です。
歩行することは可能ですが、筋肉と腱の部分の連続性が断たれているため、つま先立ちができない特徴があります。
アキレス腱を断裂しまった際にはバットで殴打されたような感覚とともに、激しい痛みを伴います。
アキレス腱断裂には予兆となる症状があり、事前に把握していれば断裂まで症状が進行してしまうことを回避することができます。
アキレス腱断裂と関連が深いのは、アキレス腱に痛みが現れるアキレス腱炎です。
アキレス腱炎はアキレス腱が炎症してしまうことであり、痛みや腫れが生じます。
アキレス腱炎の原因は、アキレス腱の使い過ぎや疲労の蓄積です。使いすぎによりアキレス腱からふくらはぎの筋肉までが硬くなりやすくなります。すると、下腿部の筋肉の柔軟性が乏しくなるため、踏み込み、ジャンプ、ダッシュ等の激しい動作を繰り返す運動やスポーツにより負担が加わりやすくなります。炎症が強くなることも多く、最悪の場合は、アキレス腱断裂まで進行する可能性も高くなります。
アキレス腱断裂の診断方法はThompson (トンプソン)テストがされることが多く、やり方さえ把握すれば自身でアキレス腱が断裂しているのかしていないのかを判断することができます。
Thompson テストのやり方は膝を90°曲げ、ふくらはぎの部分を軽くつまみます。
その状態で足首が動けばアキレス腱は断裂していないと予測することができます。動かすことができないのであれば断裂していることになります。最終判断は、整形外科の医師に相談することが必要です。
アキレス腱が断裂してしまう原因は急激にアキレス腱に負荷がかかってしまうことです。
そのため、アキレス腱の柔軟性がないときに、急激な動きをしてしまうと断裂してしまう危険性があります。
また、アキレス腱に疲労が蓄積されている場合も断裂してしまうリスクが高く、前兆としてアキレス腱やふくらはぎに痛みが現れます。
アキレス腱に痛みがあるのであれば疲労が蓄積されている証拠でもあるため、しばらく安静にしたり、アイシングで患部を冷やしたり、休息をとって疲労を回復してから運動を開始することをおすすめします。
アキレス腱断裂は正しい治療を受けることで完治させることができます。
治療方法は症状の程度具合によって変わるため、医師の判断に従うようにしましょう。
ここではアキレス腱が断裂してしまった際の治療方法を紹介します。
アキレス腱断裂の治療方法は保存療法と手術療法の2つがあります。
保存療法は直接手をかけない治療の方法であり、ギプスなどを装着して自然に治癒するまで待つ方法です。
体への負担が少ないため、体力がない人や手術後の痛みを感じたくない人におすすめです。しかし、自然治癒に回復が委ねられるため、長い期間を要すこともあります。
手術療法は治療中に再び断裂してしまうことを防ぐことができたり、短期復帰できるメリットがあり、主にスポーツ選手は手術による治療になるケースが一般的です。あわせて、リハビリを行い復帰に向けたコンディショニングを行っていきます。
早期復帰したい人におすすめの治療方法です。
アキレス腱断裂の治療期間は治療方法によって異なります。
保存療法の場合は3か月程度で歩行することが可能になり、6か月後には完治している場合が多いです。
手術療法で治療した場合は2か月程度で歩行が可能になり、5~6か月後にはスポーツができるようになります。
アキレス腱が断裂してしまうと治療方法に違いがあってもリハビリを行わなければなりません。
本格的なリハビリは歩行が可能になってからであり、2~3か月ほどリハビリを行うため、通院しなければならない場合も多いです。
保存療法でも、手術療法でも装具を利用することが多く、角度調整のためのソールを利用して負担がかからないようにします。段階的にソールの高さを調整して、アキレス腱への負荷を調整していきます。
スポーツをしないのであればリハビリの期間も少なく、私生活での運動がリハビリを兼ねていることもあり、早めにリハビリが終わることも多いです。
アキレス腱断裂の場合は入院することが多く、短くて2~3日、長くて1週間程度の入院生活になります。
歩行することができるようになってから退院できる場合もありますが、車いすを借りたり、松葉杖を使う状態でも期間が経過すれば退院できる場合が多いです。
退院することはできますが、しばらくは定期的に通院する必要があるため、元の生活に戻るにはもうしばらく時間がかかります。
アキレス腱断裂は予防することができ、運動前にしっかりアキレス腱の柔軟性を高めることで断裂のリスクを大幅に下げることができます。
また、疲れを蓄積させないことも予防につながり、運動後にアイシングを行い、オーバーワークをしないようにしましょう。
アキレス腱断裂は30~50代の人が起きやすくなっているため、高齢の方は運動前に十分にウォームアップを行い、無理な運動量は減らすなどの工夫をすることも大切です。
アキレス腱炎はアキレス腱断裂の兆候であるため、アキレス腱に痛みがあるのであれば運動を控えましょう。
アキレス腱断裂はアキレス腱が完全に切れてしまっている状態であり、歩行することが困難になります。
主に運動している最中に発症してしまう場合が多く、ふくらはぎが硬くアキレス腱が強く緊張していたり、オーバーワークが原因であるため、注意しながら運動をしましょう。
アキレス腱が断裂してしまうと長い期間治療に専念しなければならず、スポーツ選手にとっては致命的になってしまうこともあります。
アキレス腱に痛みがあるのであれば運動を控えるなど予防方法をしっかり行うようにしましょう。
最後に記事の内容をおさらい!
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