長時間座った状態で仕事や作業をすることが多い人は、バランスボールを椅子代わりに用いることで腰痛などのトラブルを回避することができます。
なぜなら、腰痛の原因である血行不良や姿勢の悪化を予防する効果がバランスボールには備わっているからです。
こちらの記事では、バランスボールの健康効果や、椅子として用いるメリットを詳しく解説していきます。
バランスボールの選び方や、座るときの注意点も紹介するので、仕事や作業を快適に行いたい人は参考にしてください。
バランスボールは近年、健康グッズとしてだけでなく、椅子としても利用されるケースが見受けられます。
なぜバランスボールが椅子になるのかを理解するには、バランスボールが備えた健康効果について詳しく見ていくのが近道です。
バランスボールによる効果の中でも、日頃から椅子に座って仕事をすることが多い人に注目して欲しいのが体幹を鍛える効果です。
体幹とは、腹直筋や腹斜筋、腹横筋といった腹筋群に、背中などの筋肉を合わせた総称です。
体幹は身体を幹のように支えている部位であり、姿勢の制御を司ります。
体幹の衰えは猫背のような腰に負担がかかる姿勢を誘発し、腰痛を引き起こしてしまうのです。
バランスボールの上で安定した姿勢をとろうとすると体幹を自然に動員することになるため、バランスボールは体幹を鍛えるのに効果的なトレーニングギアとして重宝されています。
バランスボールに期待できる効果の2つ目がダイエットです。
ダイエットといえば、汗をダラダラとかくほど激しい運動をしなくてはいけないイメージを抱く人も多いことでしょう。
確かに激しい運動も効果的ですが、バランスボールを活用して体幹を強化することもまた、脂肪の燃焼に貢献します。
なぜなら、体幹などのインナーマッスルを強化することで、基礎代謝が向上するからです。
基礎代謝とは、特別な運動をしていない状況で燃焼するカロリーを意味します。
つまり、バランスボールでインナーマッスルを鍛えることができれば、痩せやすい身体に近づくというわけです。
肩こりや腰痛といった症状の多くは、血行不良に起因しています。
血行が悪化する理由のひとつとして挙げられるのが筋肉の強張りです。
デスクワークのように、長時間同じ姿勢でいることが習慣になっていると、筋肉が強張ってしまいます。
バランスボールに座ることを心掛けると、体幹を中心としたインナーマッスルが刺激され、血行促進に繋がる点に注目です。
インナーマッスルの血行が良くなると、波及する形で表層の筋肉を刺激することができます。
血行促進によって腰痛や肩こりを緩和できる点が、バランスボールが備えている効果のひとつです。
バランスボールの恩恵を享受したいのであれば、毎日の活用を習慣化しましょう。
近年では、バランスボールに座りながら仕事をする人も見受けられます。
バランスボールを椅子にすることで、どのようなメリットやデメリットがあるのか解説します。
バランスボールを椅子代わりにするメリットとしては、体幹を強化しながら仕事や作業を実施できる点が挙げられます。
腹筋や背中の筋肉で構成されている体幹は、意識していないと衰えてしまう部位です。
バランスボールは、座るだけで体幹が強化できるトレーニングギアなので、体幹トレーニングに力を入れたい人は試してみましょう。
また、バランスボールで安定した姿勢をとろうとすると、脚を組むことが難しくなるため、自然に姿勢が良くなる点もメリットです。
脚を組むと姿勢の悪化や腰痛といったトラブルを引き起こします。
バランスボールを椅子にすると、体幹強化と正しい姿勢の2点から、腰痛の予防や解消に繋がることが大きな利点です。
インナーマッスル強化によるダイエット効果にも注目しましょう。
バランスボールは、本来の椅子よりも小回りが効きにくい点に注意してください。
キャスター付きの椅子のように、ちょっとした距離を椅子に座ったまま移動するといったことはできません。
また、バランスボールに長時間座っているとお尻を密着させている部位が蒸れてしまうことがあります。
座面の通気性に関しては一般的な椅子に分があるため、定期的に立ち上がって、お尻が蒸れないように配慮してください。
慣れないうちはバランスボールに座りながらバランスをとることが難しく、座っている最中に違和感を覚えることもあるので気を付けましょう。
椅子代わりに活用するバランスボールを選ぶときは、椅子としての使いやすさと姿勢の安定性を両立させたサイズを選択しましょう。
バランスボールは、身長ごとに適切なサイズが存在します。
身長が150cm前後の人は直径45cmが適切です。150~170cmの人は直径が55cmのバランスボールを試してみてください。
身長が165cm以上185cm以内の場合は、直径が65cmのバランスボールが使いやすい傾向にあります。
185cm以上の人には、直径75cmのバランスボールがおすすめです。
ただし、使用している机によってはバランスボールのサイズを変更した方が良いケースも考えられます。
バランスボールの高さは空気の入れ具合によって変化させることもできるので、机との兼ね合いを考慮しながら調節してください。
バランスボールで安定した姿勢を維持するには以下の3点に注意しましょう。
バランスボールで上手く座るには、ボールの上で骨盤を立てることが近道です。骨盤を立てるには、背筋を伸ばしましょう。骨盤の上に上半身を乗せるイメージで座ってください。
バランスボールに座ったとき、安定感に欠けてしまう人の多くは、視線が下がっている傾向にあります。視線が下がると背中が曲がり、骨盤が後傾してしまうことが原因です。こうした状態を回避するには、視線を前に固定したまま座ることを意識してみましょう。
骨盤を上手く立てられない人は、腰に手をあててバランスをとってみてください。座っているうちに姿勢が悪くなってきたときも、腰に手を当てると正しい姿勢に戻りやすくなります。
バランスボールに慣れていない人は、悪い姿勢のまま座ってしまうことがあります。
特に気を付けたいのが、体幹ではなく両足で身体を支えてしまうケースです。
足に頼った姿勢の維持は、バランスボール本来の健康効果を得ることが難しくなるので控えましょう。
また、仕事や作業に対する集中が途切れてしまうほど、バランスボールの上で座ることが困難な人は、まずバランスボールを用いた体幹トレーニングで、ある程度体幹を鍛えてから椅子として使用してみてください。
バランスボールの高さが机に合っていないと、パソコンなどを扱いにくく感じることがあります。
上手く座ることができているのに違和感を覚えてしまう人は、バランスボールのサイズを変更するなどして快適な作業環境を整えましょう。
バランスボールを椅子として活用する方法について解説した今回の記事は、以下の3点に集約できます。
最後に重要なポイントをおさらいしておきましょう。
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