スポーツ・ビジネス・アート・カルチャーなど各分野で挑戦を続けるプロフェッショナルが、自分の身体にどのように向き合い、どのようにポテンシャルを発揮しているのか。ご自身のライフスタイルで実践されている「コンディショニング※」についてお伺いします。
今回は、プロ野球を引退後、コーチに就任し、その後も球界にてご活躍の井端弘和さんに、ご自身のコンディショニング術、こだわりの「睡眠」についてお話を伺いました。
※TENTIALが定義するコンディショニングはライフパフォーマンス向上のために、体調に関わる全ての要因を良い状態に整えること
── 井端さんは現在、ご自身のコンディショニングについてどのくらい意識されていますか?
私は40歳の時に、プロ野球を現役引退しました。翌年からコーチに就任し、できる限り現役時代と同じコンディションを維持して翌日に疲れを残さないよう意識をしていたんです。ところが今から5年ほど前に一旦ユニフォームを脱ぎ、そこまでコンディショニングを意識しなくなると、体型を維持するのも困難になりましたね(笑)。
「このままではまずい」と思ったのは、東京オリンピックが開催された2021年頃。そこからまた現役と変わらず、食事や睡眠に気を使うようになりました。職業柄、なかなか規則正しい生活を送るのが難しい環境にいるのですが。
── 現役時代と比べて食事の量はどのくらい違うのですか?
今は半分以下ですよ(笑)。現役の時は、放っておくと試合のたびにどんどん痩せていってしまうので、1日4食以上は食べていましたね。それでようやく体重を維持することができていた。
その習慣がついてしまうと、野球を辞めても同じように食べてしまうんです。そうすると、あっという間に10キロ増加してしまう。自分の中ではそんなに増えている感覚はなかったんですけど、気づいたら今まで着られていた服が入らなくなったりして。体重計に乗って気づき、そこから本格的に落としていきました。
── 今の体重に戻すまでは、食事制限も行なったのですか?
はい。1ヶ月で7、8キロ落としたくらいですから、それなりにファスティングもやりましたね。最初の3日間は酵素だけ摂取するようにしました。それで一度、身体の中をデトックスしてからちょっとずつ食事を摂っていったのです。
そこからは落ち着いたといいますか、「ちょっと太ったかな?」と思ったら2、3日ほど食事制限をするだけで元に戻るようになりました。
── 現在は、食事の量や質をどうコントロールしていますか?
月の半分くらいは出張しているため、外食が増えるときは自分でコントロールしなきゃと思っています。「今夜は会食があるな」と思ったら、朝と昼を少し軽くしたり抜いたりして。もしくは、食べすぎた翌日の食事量を控えめにするなどして帳尻を合わせていますね(笑)。ただ、そうやって「量」は自分でコントロールできても食事の「質」に関しては、特に会食の場合はなかなか難しいです。
── 睡眠も、体重維持に役立っていると思いますか?
思います。しっかり寝られている時は、基礎代謝によりカロリーも消費されて痩せたと感じる時がありますね。逆に睡眠時間がちゃんと確保できないと、太りやすいし身体もだるく感じます。今は子供がまだ小さいので、寝かしつけているとそのまま自分も寝ている時があって(笑)。そういう時の方が朝の寝覚めもいいし、身体も軽いんです。
そういう意味では、家族と一緒にいると生活のリズムも安定しますね。朝早く起きて6時にはみんなで朝食を摂る。そうすると9時くらいにはもう絶好調。ただ野球シーズンになって、22時くらいに試合が終わり、それから夕食を摂って午前0時を回ってから就寝というサイクルになると、ちゃんと睡眠時間が確保できたとしても身体がだるかったり、どこか痛かったり。そうそう、歳をとってからは常にどこかが痛いです(笑)。
── ちなみに現役時代の睡眠はどうしていましたか?
現役時代は8時間は確保していましたね。試合が始まる6時間前に起きるとちょうどいいんです。
例えばナイターは18時から始まる場合が多いのですが、そういう日に早く起きてしまうと試合中に眠くなってしまう(笑)。なのでナイターが始まる6時間前、12時に起きるようにしていました。8時間睡眠だと深夜の4時に寝る計算になりますが、それが最初は辛かったですね。前日の試合が終わってご飯を食べると、だいたい深夜の1時くらいですが、そこから4時までは頑張って起きていなければならない。慣れるまで本当に大変でしたが、そのリズムが自分の中に出来上がるとすごく体調も良かったです。
── よい睡眠を取るために心がけていること、こだわっていることなどありますか?
現役時代は全国各地にある様々なホテルに泊まっていたので、「このホテルのマットレスは快適」とか、「ここの枕は自分に合っている」みたいに違いがわかる。今は、その中でも特に気に入ったマットレスを取り寄せています。もう、明らかに違うんですよ。
それからは、自分に合わない寝具が置いてあるホテルに泊まらなければならない時は、マットレスを自宅から持って行くようになりました。個人差があると思うし好みもありますが、自分はどちらかというと硬めのマットレスが合っているようです。
── 枕はいかがですか?
どちらかというと低めで、蕎麦粉が入った昔ながらの枕が好みですね。枕に関しては、現役時代はどこへ遠征する場合でもマイ枕を持って行っていました。今は流石にやってないですけど。
「いい睡眠」を取っていると、やはり成績にもいい影響がありました。朝起きた時の身体のコンディションが明らかに違うんですよ。「今日はちょっと腰が痛いな」とか「寝違えてしまったな」と思うと、それはプレイにも影響していました。
── 現在、ご家族でコンディショニングを取り組むことはありますか?
うちは子供が3人いるのですが、上の子が野球をやっているため彼中心の生活サイクルになっていますね(笑)。長男は今年中学生になるんですけど、小学校5年生くらいから自分の健康管理にこだわり出したんですよ(笑)。コンディショニングの大切さを徹底的に叩き込まれたようで、睡眠や食事に気をつけるようになっています。ちなみに娘2人もダンススクールに通っているので、身体を動かすのは好きな方だと思います。
── 息子さんは、具体的にはどんなアドバイスを(野球チームから)もらってくるんですか?
「身体を動かした後はタンパク質をしっかり摂る」といった基本的なことですけどね。夏休みなどで学校へ行かない期間は食べる量が減るけど、野球など目一杯やっている時は食べ過ぎじゃないかと思うくらい食べています。最初は疲れている時も無理やり摂っていましたが、慣れてくるとどんなに辛くてもタンパク質を摂れるようになっていって。続けることの大切さも再認識しました。
── ところで井端さんは、TENTIAL商品をご家族で愛用されているそうですね。
私と妻、そして長男は「BAKUNE」を着て寝ています。長男は暑がりなので、我々よりも薄手のタイプを。今までは、「何を着たって同じだし別になんでもいいや」くらいの感じで適当に家にあるスウェットを着て寝ていましたが、TENTIALを与えてからは、ちゃんと選んで着るようになりました。身体も大きくなって、ベッドも買い替えたちょうどいいタイミングだったんです。それも、自分自身の健康への意識が変わるきっかけだったのかもしれないですね。
── 井端さんご自身は、実際にTENTIALを着てみていかがですか?
僕は秋冬用の「BAKUNE」を着ているのですが、起毛が肌に心地よいです。起きた時に汗をかいたのかどうか分からないのは、しっかり吸ってくれているからなのでしょうね。暑くもなく寒くもなく、ちょうど良く起きられるのも最高です。以前は夜中に一度は必ず目を覚ましていたのですが、着心地が良く朝までぐっすり寝ています。寝覚めも昔はあまり良くなかったのですが、今はとてもいいですね。娘を学校へ送って行くのも、苦ではなくなりました。
── リカバリーウェアであるTENTIALは、睡眠環境をサポートしていると思いますか?
間違いなくそう思います。そこは、普通のスウェットとは大きく違うところ。寝返りも工夫されているので、とことん追求して作られているなと感じますね。
── TENTIALの製品について、奥様はどんなふうにおっしゃっていますか?
妻は極度の寒がりで、以前は「一体何枚着ているんだ?」というくらい厚着して常にモコモコ状態だったんですよ(笑)。でも、今はTENTIALの中に1枚肌着を着ているくらいで過ごしていますから、相当温かいのだと思います。動きやすい格好で寝た方が身体にもいいですよね。
── TENTIAL製品で、他に気になるものはありますか?
今気になるのはゴルフのインソールかな。履くと姿勢が良くなり20ヤード飛ぶと巷で囁かれているようなので……(笑)。睡眠にこだわっているので、マットレスも気になりますね。
── では最後に、コンディショニングを整え、仕事とライフスタイルを充実させたいと思っている人へメッセージをお願いします。
睡眠は1日の中で3分の1近く占める、人間にとってとても大事な営みです。それをサポートしてくれるTENTIALを、僕は自信を持ってお勧めします。日常生活をより豊かで充実したものにするため、まずは一度試してみてはいかがでしょうか。
元プロ野球選手
Hirokazu Ibata