2020.03.27

外反母趾とは。チェック方法、原因、治し方、改善トレーニングを紹介

外反母趾とは、足の親指が人差し指の方向に「く」の字に曲がる症状のことです。突き出た部分の関節に痛みを伴うことがありますが、特に靴を履く時に突き出た部分が靴に当たって痛みます。 外反母趾が起こる原因にはどんな事が考えられるのでしょうか?軽い症状の場合自分で治すことは可能なのでしょうか?ここでは、外反母趾のチェック方法や原因や改善トレーニング法についてご紹介します。

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監修者:

岩本 玄次

鍼灸接骨院IWAMOTO院長


「はり師・きゅう師免許」「柔道整復師免許」「日本体育協会公認アスレティックトレーナー(JASA-AT)バスケット」の資格を持つ。高校・大学・U-24日本代表など幅広い年代でバスケットボールのトレーナーとして活躍。

外反母趾とは


外反母趾とは足の親指の関節が人差し指の方向へ「く」の字へ曲がる症状のことです。レントゲンで見ると親指が人差し指の方向へ曲がるのと同時に、第1中骨(足の付け根の部分の骨)が内側に広がっています。


外反母趾になると、靴を履く時に骨が靴に当たるので痛みを伴います。特に女性はハイヒールを履く機会が多いのですがハイヒールは先がとがっていたりと足にぴったりなものが多いので、骨当たり痛みを感じるケースが多いです。


それでも無理して靴を履き続けることにより第1中足骨頭の内側部分の隆起(バニオン)ができ、皮下滑液包炎などを発症することがあります。人間の体には皮下滑液包という小さな袋があり、骨と皮膚が当たった時に衝撃を防ぐクッションのような役目を果たしています。皮下滑液包に炎症がおきて水が溜まりすぎる状態が皮下滑液包炎(バニオン)で、腫れ、痛み、赤くなるなどの症状が現れます。


さらに外反母趾が進行すると歩く時に足の裏にかかる力のバランスが崩れ、一定の場所にタコができるなどの症状が現れる場合があり、それによりさらなる痛みを生じます。


>>外反母趾の症状の程度別対策と改善方法を紹介。軽度・重度

外反母趾のチェック方法


外反母趾のチェック方法はいくつかありますがまずは見た目のチェックができます。親指が小指の方向へ曲がっていないか、親指の付け根が出て「く」の字のようになっていないか、親指の付け根が赤く腫れていないか、扁平足になっていないかなどを見ることができます。


痛みなどの症状のチェックとしては、親指の付け根が痛くないか(特に靴に当たった時に痛みがないか)親指や人差し指の関節の下が痛くないかなどをチェックすることができます。


自分で定規を使って測ることもできます。測り方は簡単で、必要なものは定規と分度器、ペンだけです。まず、足を紙の上に置き、足の内側のラインを定規でひきます。その後親指のラインを引き2本のラインによってできた角度を分度器で測ります。角度が0〜15度の場合正常、15〜20度の場合軽度、20〜40度の場合中等度、40度以上の場合重度だと判断できます。


より正確に知りたい場合、病院でレントゲンを撮ってもらい診断してもらいましょう。

外反母趾の原因


外反母趾になる原因にはいくつか考えられますが一番多いのは靴の形です。実は外反母趾は圧倒的に女性に多い症状ですが、これは女性がハイヒールを履いて長時間歩く機会が多いためです。


先がとがった幅の狭い靴は、長時間空いていると足のむくみの原因になりますが、足の指の関節が人差し指の方へ無理やり押されている状態が続くので明らかに親指の関節の負担になっています。そしてその生活が長期間続くことにより少しずつ外反母趾の症状がひどくなります。


また、外反母趾になりやすいタイプの足の形となりにくい足の形があり、ギリシャ型に比べエジプト型の人は外反母趾になりやすい傾向があります。そしてリウマチなどの関節の病気が原因で外反母趾になる人もいます。


人間の足の形は主に3種類のタイプに分かれます。ギリシャ型、エジプト型、スクエア型です。ギリシャ型は親指が一番長く小指に向かってだんだんと短くなっていく形の足です。エジプト型は一足指が一番長く三角形のような形をしている足です。スクエア型は、全体的に足の長さが揃っている形です。


>>外反母趾の原因とは|外反母趾は生まれつきなのか?改善方法を紹介

外反母趾の症状


外反母趾の主な症状は足の親指の付け根が人差し指の方向へくの字に曲がることにより、出っ張った骨が靴などにあたり痛みを感じることです。また歩いている時に、足の裏に痛みを感じたりひどい時には痺れを感じることもあります。


靴を脱いだとき親指の付け根や小指の付け根が赤くなっている場合や、足の裏にタコができている場合、また足が少し縮こまったような感じに見えるなら外反母趾の症状を疑ったほうがいいでしょう。早いうちに問題を見つけ対処することで、痛みを最小限に抑えることができます。


初めのうちは靴を履いている時だけに感じていた症状であっても、症状が悪化するにつれ裸足で歩いている時でも痛みを感じることがあり時には手術が必要なケースもあります。それで早いうちに症状を改善することが大切なのです。

外反母趾の治療(保存療法)

外反母趾は、軽度から重度まで大きく症状や痛みも変わってきます。放置している方で、もう諦めている方も、自分で取り組むことのできる治療法を実践してみましょう。すぐには治すことができなくても、痛みの緩和や改善に効果的です。



インソール(足底板)


インソールは、靴の中敷きを表します。保存療法として効果的な方法ともされています。外反母趾の多くの方は、足裏のアーチ部分が平らになっていることが特徴です。

その部分をインソールで持ち上げることで、足の形や歩き方を矯正し、筋肉を刺激してくれる効果があります。


ネットや専門店で販売しているものもありますが、1番のおすすめは自分の足に合わせて作ってもらうことです。オーダーメイドならば、自分の足の形に100%合うので効果も倍増します。インソールを使用することで、外反母趾の進行を遅らせることも可能です。


>>インソールは外反母趾に効果があるのか?|インソールの選び方を紹介



矯正装具


出典:amazon.co.jp


矯正器具は、基本的に親指に装着して使用します。親指が正しい位置にあるように矯正してくれ、指の関節を固くすることを予防してくれます。

また、親指の付け根部分が靴擦れを起こしてしまっていた場合は、その部分がカバーされます。足の指や付け根の痛み予防にも効果的です。


ただ、インソールほど矯正する力はないため、大きく指の位置や関節が矯正されることは、あまり望めません。痛みの軽減や、歩くことへの補助として考えてみましょう。矯正器具は、布で作られているタイプとシリコンで作られているタイプが多いです。


>>外反母趾の治療(保存療法)について。痛みの応急処置と正しい治し方


>>外反母趾における足関節の柔軟性の矯正について。ストレッチ、マッサージなど

外反母趾にならない歩き方


先ほど外反母趾になる大きな理由は靴だとご紹介しましたが、例えばすり足のような歩き方の癖が原因で外反母趾になることもあります。クッション性の高い靴を履いていたり、窮屈な靴を履いていたりすることが要因となり足本来が持っている力が出せず、足の力が弱ると扁平足になります。扁平足になると土踏まずに負担がかかりやすくなり、その結果足の親指側の負担が増え外反母趾になりやすくなります。


外反母趾防止のためには足の筋肉をつけるように意識して歩くことが大切です。例えば一歩毎の歩幅を大きくしたり、足をするようにではなく、地面から上げて歩くようにすることによって足の筋肉を鍛えることができます。また、家の中では裸足ですごすことによって足の裏の筋肉を自然に鍛えることができます。


特に10代で外反母趾になりかけている人の場合、足の裏の筋肉が衰えている可能性が高いのでトレーニングが必要です。しかし歩き方の工夫は日頃少し意識を変えるだけで簡単にできるので、気負わずに取り組めます。


>>外反母趾と歩き方の関係|外反母趾の悪化につながる歩き方と正しい歩き方

外反母趾の予防と改善対策

まずは、外反母趾にならないということが大切です。外反母趾の傾向がある方は、少しでも簡単な対処法を実践することで、進行を遅らせたり痛みの緩和にも繋がります。すでに、外反母趾と診断されている方は、歩くときの痛みが少しでも減るように、ストレッチや運動を取り入れてみましょう。



トレーニング


椅子に座って、床にはタオルを縦に伸ばして置きます。両足の指を使用して、タオルを手繰り寄せるような動作をしていきます。かかとは、タオルの外側に置くと動作がやりやすいです。最後まで集められるように続けてください。


コツは、5本の指を全て使って行うこと。そして、指のみで動かすよりも、関節から動かすように意識するだけで、可動範囲が広がります。


タオルギャザーという名前の運動ですが、きれいにタオルにギャザーが作れるようになると素晴らしいです。しっかりと指を動かすことで、ストレッチ同様関節や筋肉に刺激が与えられます。さらに、血流の流れを良くしてくれるので、冷え性の緩和や疲労回復にも効果的です。



ストレッチ

椅子に座ったり、床に座った状態で安定して、両手が片足に触れられる環境を作りましょう。親指の付け根と小指の付け根を片手で握り、親指のみを逆の手で握ります。そのまま、ゆっくりと親指を外側に向けて伸ばしていきましょう。ゆっくり30回ほど繰り返していきます。


ストレッチをすることで、固まってしまった関節や筋肉に刺激が与えられます。マッサージすることで、可動域も広くなります。少しずつ固まってしまった足を柔らかくして、矯正器具やインソールの効果をしっかりと発揮できるようにケアしていきましょう。


>>外反母趾の正しい予防方法|靴の選び方、正しい歩き方、マッサージの仕方を紹介


>>外反母趾のストレッチ方法について解説|予防と痛みの緩和に効果的



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