扁平足にマッサージは効くの?効果や具体的なマッサージ方法を解説!
2020年03月30日

扁平足にマッサージは効くの?効果や具体的なマッサージ方法を解説!

土踏まずのくぼみが浅かったり、内側・外側・横のアーチそれぞれが潰れやすくなることで筋肉のはたらきが弱まったりすることで発症してしまう扁平足。 酷い場合は歩くことにおいても障害をきたし、日常生活さえも不便にします。 厄介な扁平足にはできる限りの予防や対策をしておきたいですよね。 そこでこの記事では扁平足とマッサージについて解説しています。 まず、そもそも扁平足にマッサージは効果的なのかという疑問についてを解説します。 そして次に、部位別のマッサージ方法を紹介しています。

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監修者:

安田 智彦

理学療法士/スポーツシューフィッター


都内整形外科クリニックで理学療法士として従事。一般整形疾患からスポーツ選手のリハビリを担当。

理学療法士として働く傍ら全国クラブラグビー選手権優勝多数の名目「神奈川タマリバクラブ」のトレーナー、東京かけっこクラブコーチを努める。

扁平足にマッサージは効果あるのか?

 

そもそも、扁平足にマッサージという手段は効果的なのでしょうか?

そして答えがいずれにせよ、それはなぜなのでしょうか?

まずは、扁平足とマッサージの相性について解説していきます!

 

結論から述べると、扁平足にマッサージは効果的です。

しかし、効果があると言っても直接的な効果ではありません。

 

扁平足というのはくるぶし付近にある筋肉の力が衰えてしまったり、腱が変形してしまったりすることにより発症します。

ですので、扁平足を改善するのであれば、筋力の衰えをカバーするトレーニングや治療などが効果的です。

 

しかし同時にマッサージを行うことはとても効果的です。

マッサージを行い、筋肉の柔軟性を高めておくことでトレーニングや治療の効果も出やすくなるのです。

扁平足のマッサージ方法

では次に、扁平足のマッサージ方法を紹介していきます!

扁平足の原因は、大きく分けて2つあります。

 

1つ目は、土踏まずのくぼみが浅いこと。2つ目は、筋肉がうまく働いていないことです。

 

1つ目は先天性であることが多いのですが、2つ目は後天性であることが多いです。

そのため、うまく働いていないのであれば、うまく働くように促してあげる必要があるのです。

 

具体的にどの筋肉の働きが悪いと扁平足になりやすいのかというと、足の内側の後脛骨筋足の親指を動かす長母趾屈筋足の指を動かす長趾屈筋です。

特に後脛骨筋は扁平足で硬くなりやすい筋肉です。

 

そして、後脛骨筋、長母趾屈筋、長趾屈筋は、かかとからくるぶしの部分にある、屈筋支帯が束ねているので、屈筋支帯のマッサージは非常に重要になります。

 

 

屈筋支帯のマッサージ

 

まず、扁平足に関連した重要な筋肉である、後脛骨筋、長母趾屈筋、長趾屈筋の3つの筋肉を束ねている、屈筋支帯のマッサージ方法を紹介していきます!

 

屈筋支帯はかかとの内側からくるぶしの部分にあります。

まず、手の親指の付け根辺りにある母指球を使って、屈筋支帯の下側(かかと付近)を押していきます。

 

円を描くように、グリグリと15秒ほど押していきましょう。

次に、屈筋支帯の上側(くるぶし付近)も、同様に15秒ほど押していきましょう。

 

 

長母趾屈筋のマッサージ

 

次は、足の親指を動かす働きを持つ、長母趾屈筋のマッサージ方法を見ていきましょう。

長母趾屈筋は、親指の付け根あたりから真っ直ぐかかとの部分まで伸びています。

 

まず、足の親指を手で掴み足を反らせます。すると、足の親指のあたりからかかとまで真っ直ぐ伸びた腱が浮き上がってきます。それが長母趾屈筋です。

 

親指で長母趾屈筋を上部から順に、マッサージしていきます。

円を描くように10秒ほどマッサージして、しっかりと上から下までほぐしていきましょう。

 

 

長趾屈筋のマッサージ

 

次は、足の指を動かす働きをもっている長趾屈筋のマッサージ方法を学んでいきましょう!

長趾屈筋のマッサージはアキレス腱とのつながりが深いので、アキレス腱の部分を利用して行います。

 

まず、手の親指とその他の4本指でアキレス腱をつまみます。

このとき、両手を使ってアキレス腱をつまむようにしましょう。

次に、そのまま横に10回ほど揺らします。終わったら今度は縦に10回ほどゆらしていきます。

逆足も同様に行いましょう。

 

 

後脛骨筋

 

最後に足の内側に走っている後脛骨筋について見ていきましょう!

後脛骨筋は足の内側の中央付近からくるぶしの部分まで伸びています。

 

後脛骨筋のアプローチは足の内側の中央近辺とくるぶしの部分を近づけるように動かすことで、ほぐしていきます。

 

もちろん、実際にくっ付くことはないのですが、くっつけるように意識してスネの内側が動いている感覚があればOKです!

最初、うまくいかない場合は手で補助をつけて手で動かしてあげても大丈夫です!

 

これらの筋肉が緩むことで、扁平足を予防するトレーニング効果が出やすくなります。

ぜひお試しください!

まとめ

最後に記事の内容をおさらいしていきましょう!

 

  • 扁平足は足裏にある筋肉などがうまく働かなくなるとなってしまうため、正常に働かせるためのマッサージは効果的。

 

  • 足の内側にある後脛骨筋、足の親指を動かす働きの長母趾屈筋、足の指を動かす働きの長趾屈筋、そしてそれらを束ねている屈筋支帯のマッサージが非常に重要。

 

扁平足は悪化すると疲労度が増したり、痛みが伴うだけでなく膝や腰にも症状が発展する可能性があります。

マッサージで対処して、悪化させないように気をつけましょう!

 

 

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